(最終更新日: 2013年2月15日 )
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登山同好会
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「大持山」は、秩父を代表する名峰として知られた日本200名山の一つである武甲山(1295m)から南方に延びる稜線上に位置している。有名な武甲山の陰に隠れていまひとつ人気の出ない存在のようだ。しかし奥武蔵の最深部に位置していて、ブナやミズナラなどの樹林が見られる深山らしい雰囲気が漂う山である。1300m程度の山と高を括ってなめてチャレンジすると相当苦しい目に遭う。
当初の実施スケジュールの28日(日)の天気予報は、曇りで登山には影響はないと思っていたが、期日近くになるにつれて西からの前線の接近で、この日だけを狙い撃ちしたかのような天候悪化の予想に変化したため、どうするか関係者にも相談したりしてかなり悩んだが、思い切って低降雨確率予報の予備日に急きょ変更することを決断。急な変更決定の影響で参加者数も当初の8名から4名と半減。幸いにも終日曇天模様で雨は降らず、時には明るさも見られたりして素晴らしき秋の登山を堪能した。この変更は結果的には吉と出てほっとした。
西武線飯能駅からバスで1時間弱、本登山の起点である名郷バス停で下車。準備運動していざスタート。しばらく車道・林道を登り進め、ややうんざりしてきたが、遠方の空に目を移すと濃淡の霧が絶妙に雑じりあって深い山々の肌に漂っている姿は何とも言えない幻想的な雰囲気を醸し出している。1時間ほどで妻坂峠登山口に着く。道標に従って山道に入り、沢筋に沿って歩く。
沢筋から離れてジグザグと登りつめると妻坂峠に到着。妻坂峠を境にして周囲の景色は一変。
これまでの山道はスギ林一色であったのが、妻坂峠以降は左手の南側はスギ林、右手の北側はブナとミズナラの林立、足元の尾根道には豊富な落葉と山栗の殻があたり一面に散らばっている。
妻坂峠で西の方角の尾根道を進んでいく。標高差200mの一直線の急登、その後の更なる標高差を一気に縮めるような直登の連続はかなりしんどい。目標の大持山に近づくにつれて、種々な色の落ち葉に埋め尽くされた稜線歩きは素晴らしい。
徐々に展望も開けてきているが、雲と霧の多い空模様雲では、期待した眺望は絶望。頂上においても時折の薄い日差しが垣間見えてきても残念ながら視界は遮られ、秩父の美しい山並みの景色が見渡せない。
頂上で昼食をとるも冷えと寒さがたっぷりと汗をかいた肌を突き刺す。そんなに長居はしていられない。鳥首峠に向かって南下する。やや窪地になった広々とした平坦地のウノタワまでは必ずしも色鮮やかでないが紅葉も点々と見え、スギの木々の姿は消え去り、ブナとミズナラのみの自然林に囲まれた山道を下る。頂上までの急な直登とバランスをとるかのような急傾斜の坂道を湿っていて滑りやすくなっているので慎重に下山。
鳥首峠からは何とかバスに間に合うようにとトップギアにシフトして急斜面をジグザグと加速しながら下山。にもかかわらずわずか1分差で捕まえそこなってガックリ。疲労が一気に噴き出る。次のバスで途中下車して温泉入浴・懇親をしていたら時間は遅くなる。この際温泉は省略、ストレートに飯能駅まで突き進んで早く一杯飲む方を優先。汗まみれの臭気を放つシャツ等の着替えはどうするか。周りは数人の男だけの女性は一人もいない。人前もはばからず若者の気分に戻って、えーいやーと4人が一斉に裸になって素早い着替えを済ませる。さっぱりとした気分に戻る。
飯能駅前の居酒屋で素晴らしき秋の登山に乾杯!
以上
(和角清記)