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(最終更新日: 2013年2月15日

登山同好会 
世話役:中村悠一 

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見出し 2012年版

2013年2月15日

『8月月例山行(北アルプス縦走)』報告

目 次

  • 実施日:8月21日(火)〜 8月26日(日)
  • コース:折立‐薬師岳‐北俣岳‐黒部五郎岳‐鷲羽岳‐三俣蓮華岳‐双六岳‐新穂高温泉
  • 参加者:築地、戸田、中重、中村、和角、藤崎 計6名(敬称略)

年齢平均が丁度70歳の若き精鋭6名(!)が21日当日、富山駅に集合し、6日間の北ア稜線の旅をスタートした。この日は人口湖の有峰湖の湖畔の有峰ハウスにチェックインし、安全な山行とコース踏破を祈念して早速、祝宴を開く。

翌22日(水)はいよいよ登山開始。今日の目標は飛騨山脈・立山連峰の主要峰の薬師岳だ。この山は1963年(昭和38年)正月に愛知大学山岳部の13名がサンパチ豪雪と言われる豪雪吹雪の中、登頂を断念し下山途中に尾根を間違え全員凍死というショッキングな事件の舞台になった高峰(2926m)である。13人の内、一人として地図、磁石を持っていなかったことで社会の非難を浴びたが、我々6人は休むたびに地図を見、進むべき方向を確認する優等生(!)。折立登山口から順調に4時間半で太郎平小屋へ到着。そこから2時間半弱で薬師岳山荘に到着。最後のエネルギーを振り絞って頂上に向かう。3時過ぎに山頂に到着。広がる北アルプスの峰々、そして富山市と富山平野の大パノラマに息をのむ。小屋に帰着したのが4時。約10時間弱の実働であった。

翌23日(木)は薬師岳山荘から北の俣岳を経由して黒部五郎岳(2840m)の登り、黒部五郎小舎に至る長大な稜線の旅だ。朝ヘッドランプを点けて3時55分薬師岳山荘を出発。本日の好天気を約束する太陽が辺りを明るくし終わったころ太郎平小屋に到着。朝食をとり6時30分出発。これから黒部五郎岳に至る稜線が高山植物の宝庫といわれる草原尾根の散歩だ。チングルマ、ウサギギク、ヨツバシオガマ、ハクサンフウロ、シナノキンバイ、ヤマハハコ、その他名前の分からない花々の繚乱、そして処々に出現する池塘、岩陰に姿を現した雷鳥親子、雲ノ平から水晶岳を一望するスカイライン等を楽しみながらのまさしく天上の楽園散歩である。昨日に加えて今日の快晴に感謝しつつ太郎平小屋より稜線を歩くこと約4時間、目の前に聳える黒部五郎岳の最後の登りのチャレンジが始まる。朝、小屋を出発してすでに7時間行動した後での400mの登りは体にこたえる。中ノ俣川側の谷から吹き上げてくる涼風が唯一の慰めだ。1時丁度に黒部五郎岳の山頂につく。ここからは槍・穂高、笠ヶ岳、遠くは乗鞍岳まで見渡せる。さあ、これから黒部五郎小舎までの約500mの下りだ。大カールを慎重に下り、雪渓の冷水に歓声をあげ、ダケカンバの低木帯を通過しながら小舎までのしつこいトラバースを続けること2時間半、やっと小舎につき今日の長かった道のりをビールで祝う。

翌24日(金)5時小屋を出発する。今日のメーンイベントは黒部川源流の盟主、鷲羽岳(2924m)を登り、その後、三県(富山、岐阜、長野)にまたがる三俣蓮華岳を経て、槍・穂高連峰の絶好の展望台である双六岳の三山を踏破することである。鷲羽岳の登り口にある三俣山荘に8時到着。ピストンの準備をして8時30分、400mの登りをスタート。砂礫の道を歩くこと1時間半で鷲羽岳山頂に到着。ここは北アルプスの丁度中心に位置し、真北には剣・立山、北東に後立山連峰、西は2日前に登った薬師岳、南は昨日登った黒部五郎岳、今日の目的である三俣蓮華岳、双六岳、遠くに笠ヶ岳、東に燕岳、大天井岳、常念岳に連なる表銀座、そしてそれが行きつく先の槍ヶ岳、そして穂高連峰と全ての峰々がその姿を余すことなく見せてくれる。しばし時を忘れて写真を取り合う。11時20分三俣小屋へ帰着。小屋でラーメンとサイフォンでbrewしたコーヒーを満喫し、1時45分小屋を出発。三俣蓮華岳に2時50分到着、そしてここからなだらかな尾根伝いに双六岳に3時半に到着。ここから見る槍と穂高は午後の逆光の中にそのシルエットを見せ、又、西鎌尾根を渡ってくる雲の一団がその尾根をすっぽり包み込む姿は自然が作り出す絵巻のようであった。今晩の宿泊地、双六小屋につく直前、雷鳴がとどろき、一瞬肝を冷やす。到着後大粒の雨が到来した。

25日(土)は計画では笠ヶ岳(2897m)を登る予定であったが次のチャンスに回すことにし、全員で新穂高温泉に下山することになり5時15分に双六小屋を出発。途中の鏡平小屋で約一時間、最後の大休止を取る。静かな湖面に槍ヶ岳を映す鏡池を擁し、北アルプスの峰々に抱かれたこの楽園を十分に満喫して一気に新穂高温泉まで駆け下る。早い午後に最後の宿の深山荘に到着し、5日間の汗を温泉で流し、天気に恵まれ、安全で楽しかった北ア山行の終了を祝って皆で祝い、綺麗な布団で久々に快眠をとる。

翌日は全員一緒に松本経由で東京に向かい、8月山行を終了した。

以上
(藤崎記)

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