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(最終更新日: 2013年4月10日

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美術同好会 
世話役:安永 敬明 

見出し 2012年版

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2013年1月9日

室内スケッチ会(2012.11.15)

彩遊会の第5回室内スケッチ会が、水彩画の人気作家として名高い小野月世先生を迎えて、11月15日に横浜の技能文化会館で開催された。

聖堂の写真今回は写真から風景画を描く勉強。左の写真は小野先生がベルギーを旅行した時に写した聖堂の写真。陰となっている道の先に陽光に照らされた聖堂が見える。この景観を水彩画でいかにして描くかが本日のテーマ。

まず小野先生が手本をなるデモンストレーション。参加者注視の中で、構図の取り方、遠近法の解説等しながら鉛筆による下描きは5分程で完了。 続いて着色に入り、空の描き方、陰色のつくり方等一つひとつ非常にわかりやすい説明付きでのデモンストレーションに参加者一同納得。

しかし、実際に描き始めると小野先生のようにスラスラとは描けず。 そこで小野先生が描くポイントをホワイトボードにメモ。

その内容は  

    会場の様子
    会場の様子
  1. 下描きでは遠近法を活用しつつ陰の建物はサラッと描き、主題の聖堂はドームの丸みを出す。
  2. 空は、まず下地に黄色を置く。次に赤を少々、そして青を置き、にじみやぼかしをそのまま生かす。
  3. 陰の部分をまず着色。陰色は青と赤で紫をつくり黄系のイエローオーカーを少々入れた混色を置いて行く、ただし画一的にならないように濃淡をつける。
  4. 固有色を重ねるが建物の陰でありながら、光っている部分には黄色を置いて行く。遠くの聖堂の陰色は空気遠近法で青系のグレイを置く。
  5. さらに暗い所は濃く着色する。

参加者は、この留意ポイントを守りながら約3時間で何とか描きあげ(写真右上)、小野先生の講評をいただき(写真右下)、充実したスケッチ会を終了しました。反省会はボージョレ・ヌーボーで乾杯、夜も盛り上がった一日でした。

以上

彩遊会 室内スケッチ会幹事 安永敬明、井上史男(井上 記)

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