ホームへボタン DFロゴ

技術部会

2012年2011年2010年 2009年
開催日 内容

技術部会 理科実験教室

2012年12月04日〜05日

(12月12日 掲載)

気仙沼市の小学生を対象に「理科実験教室」を開催

この記事が12月9日「三陸新報」に掲載されました。また、気仙沼市の広報紙「けせんぬま」12月15日号の表紙にもなりました。こちらからご覧ください。

気仙沼市「理科実験教室」
気仙沼市教育委員会白幡勝美教育長と懇談

理科実験グループのメンバー10名が12月4日から5日にかけて気仙沼に出張し、第6回目(10、11校目)となる東日本大震災被災地区の小学生を対象とした出前理科実験教室を開催した。

今回は、DFの理科実験活動を高く評価していただいている気仙沼市教育委員会の意向を受け、白幡教育長にお会いし意見交換する機会を得ることが出来た。

実施した小学校と内容は次のとおり。

  • 12月4日 階上(はしがみ)小学校 
    4年生36名:マヨネーズづくり、6年生34名:電池作り
  • 12月5日 小原木小学校 
    1年生6名、2年生7名、3年生7名及び父兄:表札作りと墨流し

階上小学校で行ったマヨネーズ作りの実験では、全員がビデオを食い入るように見入っていたし、説明にも真剣に耳を傾けていた。その熱心さによるものかマヨネーズ作りに失敗する班はなく、いずれも立派な出来栄えで、完成品を顕微鏡で観察し納得している生徒を見て教える側が感動した。電池作りの実験では、電気の原理を学ぶ授業で質問に積極的に答え、出来上がった電池を使っての風車まわしに満足そうな生徒の姿が印象的であった。

階上小学校理科実験
鈴木仁一校長と懇談
階上小学校理科実験
電池作りの授業
階上小学校理科実験
マヨネーズ作り
階上小学校理科実験
電池作り1
階上小学校理科実験
電池作り2
階上小学校理科実験
マヨネーズを顕微鏡で観察

小原木小学校では校庭に設営された仮設住宅から通う生徒もおり、震災による心の傷を負っているのに子供たちが明るく純真なのに驚かされた。廊下ですれ違った生徒が挨拶とともに、今日はよろしくお願いしますと声をかけてくれ、その礼儀正さに感動する。また玄関には心温まる歓迎の言葉が記載されていた。

生徒たち全員が表札作りと墨流しの両方を体験したが、「親子体験教室」として父兄にも実験に参加してもらった。子どもと相談しながら、あるいは子供に負けないようにと頑張っている父兄の姿を見かけ微笑ましかった。生徒たちの感想として、今回の実験で理科が好きになったという声が数人からあがり、DF理科実験の理念が伝わったことに喜びを感じる。

階上小学校理科実験
小原木小学校歓迎のことば
階上小学校理科実験墨流し
階上小学校理科実験
表札作り
階上小学校理科実験
今回の理科実験スタッフ

小学生に理科の素晴しさを知ってもらうと同時に励まそうという趣旨で行ってきた被災地での出前理科実験であるが、逆に子供たちから逞しく生きる力と感動を与えてもらう貴重な機会となっている。 (文責常信)

技術部会 理科実験教室

2012年8月14日〜16日

(8月16日 掲載 )

「丸の内キッズジャンボリー」に参加

丸の内キッズジャンボリー8月14日〜16日、東京国際フォーラムで開催された「丸の内キッズジャンボリー2012」に理科実験グループが参加しました(イベントの内容は左のポスターを参照してください)。

毎日約15名の理科実験メンバーが〈墨流しを作ろう〉など低学年向けテーマと〈紙飛行機を飛ばそう〉など高学年向けテーマで実験指導を行い、延400名の子供たちが参加しました。

また、8月15日にはNHK総合朝7時からの「おはようニッポン」で実験内容が紹介されました。

丸の内キッズジャンボリー理科実験
表札を作る
丸の内キッズジャンボリー理科実験
表札作りを完成させる
丸の内キッズジャンボリー理科実験
「おはようニッポン」クルーの取材の様子
← 大勢の子供達で賑わうDF理科実験ブース
丸の内キッズジャンボリー理科実験
紙飛行機を作る
丸の内キッズジャンボリー理科実験
作った紙飛行機を飛ばす

技術部会 理科実験教室

2012年5月26日 31日

(6月26日掲載 )

「ブラジル人学校」に出前授業

5月25日と31日に初めてブラジル人学校エドゥカーレ(つくば市)とオプション(常総市)両校に理科実験の出前授業を実施しました。

日系ブラジル人は1990年から定住者の資格を得られ、全国でピーク25万人近くも来日しました。しかしリーマンショック後の景気低迷により派遣打ち切りでかなり帰国しましたが、それでもまだ20万のブラジル人が残っています。

エドゥカーレ校における理科実験風景 エドゥカーレ校における理科実験風景 エドゥカーレ校における理科実験風景
5月25日 エドゥカーレ校における理科実験風景

彼らの生活はどん底に近く、その子女は言葉の問題もあり日本人学校や正式のブラジル人学校にも通えません。それでNPO法人国際社会貢献センター(ABIC)等が支援し、寺小屋式の日本ブラジル学校(AEBJ)を全国で20数校開設しています。

オプション校における理科実験風景 オプション校における理科実験風景
オプション校における理科実験風景 オプション校における理科実験風景
5月31日 オプション校における理科実験風景

 

出前授業したのはこの内の2校です。学校といっても古い元教会の施設や建設現場のプレハブ再利用の校舎で理科実験の設備は全くありません。授業は小学生から高校生まで合計70名程度を年齢別4クラスに分け5つのテーマで理科実験を行いました。言葉も先生やボランティアの通訳を入れての授業でしたが、みんな言葉が通じなくとも動作と笑顔で通じ合い、先生や生徒に「驚きと感動」を呼び本当に喜ばれました。

次回のご依頼もあり、テーマを入れ替えて9月28日と10月4日に再度実施することになりました。日本の小学校や科学技術館のサイエンスクラブ等に比べ施設・設備の雲泥の差を感じますが、子供達の笑顔は「やってあげて良かった」という実感が沸きました。

スカパーTVで紹介された当日の模様

技術部会

理科実験教室

(2012年2月6日 )

「出前理科実験」を大正小学校で実施

平成22年3月に発足した技術部会理科実験グループの出前理科実験は、昨年度は6回の実績でしたが、今年度はこれからの予定も含めて52回になります。ジャンル別にみますと、放課後こども教室等児童の任意参加への出前が全体の約4割を占め、授業での出前は約2割でした。

私たちは1人でも多くの子供に理科を好きになってもらいたいとの思いでこの活動を行っています。そのためにも全員参加となる授業時間内での理科実験教室が増えることを期待しています。

今回、台東区入谷にある大正小学校で1月21日~24日、日曜日を除いて連続3日間、1、2、3、5年生9クラス281名に授業として行なった出前理科実験は、まさに我々グループの目的に合ったものでした。墨流し、表札、電池の実験を行ないました。児童が驚き、感激を身体で表現し、楽しんでいたのは非常に喜ばしいことでした。

大正小学校は朝顔市で有名な入谷鬼子母神のある校区です。20数年前には児童数が減り、廃校に追い込まれそうになったとのことでした。その後、大型の家具屋が廃業になった跡地にマンションが建ち、児童数が徐々に増え墨田区1の児童数になりました。

今回は校長先生、教諭はじめPTAの方々の協力のもとに行われ、下町人情があふれた出前実験となりました。来年もご縁があれば実施したいと思っています。