ホームへボタン DFロゴ

(最終更新日: 2014年11月21日

映画同好会 
世話役:真木 郁夫 

本文に戻る

映画鑑賞コメント

(掲載は到着順です)

目 次

日 付 タイトル
2014年10月 『100歳の華麗なる冒険』
『蜩の記』
2014年7月 『太秦ライムライト』
『 her 世界でひとつの彼女』
2014年5月 『ナンバーテンブルースさらばサイゴン』
2014年2月 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
2013年8月 『ローンレンジャー』
『少年H』
2013年4月 『県庁おもてなし課』
『リンカーン
2013年1月 『レ・ミゼラブル』
『東京家族』
2012年9月 『天地明察』
2012年7月 『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』
2012年4月 『わが母の記』
『ダーク・シャドウ』
2011年12月 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』
2011年9月 『一命』

2014年11月

『100歳の華麗なる冒険』

2014年11月8日(土)より公開 です。
コメントお待ちしています。映画

  1. お名前: 横山洋さん<総合評価>
    コメント:とっても面白く愉快な映画。母の遺言により「考え過ぎずなるようになる」という生き方で、奇想天外の人生を送り100歳になったアラン。100歳の誕生日パーテイーの日、老人ホームを抜け出し思わぬ大金を手に入れ、ギャングと警察に追われる羽目に。次々に起きる事件を従来どおり「考え過ぎず」飄々と乗り切っていく。現在と過去の事件をテンポ良く交互に織り交ぜるが、過去に於いても爆弾の愛好家として、核爆弾の開発、冷戦時代の二重スパイ、ベルリンの壁の崩壊、などあり得ない波乱万丈の人生を真面目な顔でを送っている。人生も捨てたものではない、残った人生も楽しく過ごしたいと明るい気持ちになる映画。アランの年齢にあったメークと演技が素晴らしい。アラン以外の登場人物も個性的で強烈。どこかネジが外れているようで面白い。北欧のイメージがひっくり返された。(11/20)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 横浜ブルグ13
    劇場の場所 = 横浜・桜木町
    時間帯 = 平日 時間帯2 = 午後
    観客数 = ☆☆☆
  2. お名前: 三納吉二さん<総合評価> ☆
    コメント:封切り後の2日後に行きました。何というか、大変退屈しました。体調が悪かったせいか、期待しすぎたせいか、なにかピンとこない映画でした。過去と現在が入り交じって、確かに冒険談ではあるがそれは若い頃の話が主で、100歳の冒険ではなかった。100歳の老人が縦横に暴れ回るのを期待したせいかもしれません。(11/20)
    ストーリー = ☆
    面白度 = ☆
    キャスト = ☆
    感動度 = ☆
    演出 = ☆
    引き込まれ度 = ☆
    ビジュアル = ☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆
    劇場名 = チネチッタ
    劇場の場所 = 川崎
    時間帯 = 休日 時間帯2 = 午後
    観客数 = ☆☆☆☆


2014年11月

『蜩の記』

    映画
  1. お名前: 横山洋さん<総合評価> ☆☆☆☆
    コメント:武士道、武士の世界を描いた作品。7年前に藩主の側室との不義密通の罪で10年後の切腹と家譜の編纂を命ぜられ田舎に幽閉されている戸田秋谷。じつは、家督相続争いで取り潰されるおそれがある藩を救うための措置で、秋谷はそれを受け入れ静かに家譜を編纂しながらその時を待つ。極めて不条理・不合理な措置であるが、それを受け入れる秋谷を理解し感動すら覚えるのは、日本人の意識の底流に武士道の精神が流れているからかも知れない。また、秋谷とその家族は静かに穏やかに凛として暮らしており、現在の日本にはあり得ない清々しい家族。その家族の清々しさに感動するのは、最近の社会面の絶望的なニュースに失望し理想の家族を描いてしまうのかも知れない。物語は静かに淡々と流れ清々しい感動を覚えるが、意外な驚きが無いうちに映画は終わってしまう。岩手県遠野市でオールロケをしたというが、田舎の静かな山野の風景が物語に余韻を持せている。(11/3)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = イオンシネマズ
    劇場の場所 = 茅ヶ崎
    時間帯 = 平日 午後
    観客数 = ☆☆
  2. お名前: 三納吉二さん<総合評価> ☆☆☆☆
    コメント: 修身の教科書を見ているような感じの映画で現代社会にはあり得ないような内容ではありますが、、日本人かくあるべきと云う感動をうけました。見に行ったのは封切り後1ヶ月たってから(11/2)で、さすがに上映回数は1日2回、観客の数は少なくなっていましたが、すでに見に行ってこられた方からは、皆さんから是非のおすすめがあった作品です。配役陣はみなさん適役で、番外的に云えば、岡田准一の居合抜きと薪割りには感心しました。岡田准一は「天地明察」以降何度も見ていますが、ジャニーズ系の役者としてはとても好感が持てます。ただ、争い事のある地域とは思えない、農家の佇まいや衣装には若干の違和感を感じました。とてもよかったです。(11/3)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 109死ねます
    劇場の場所 = 川崎
    時間帯 = 日曜 午前
    観客数 = ☆☆

2014年7月19日

『太秦ライムライト』

    映画
  1. お名前: 小西順さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:福本が主役だが、映画を見終わっての印象としては脇役の松方・萬田などの存在感のほうが大きく、役者というのは主役で演じ続けることによりいつの間にか主役の器に、また、いくら良い仕事をしていても脇役を長く続けていると脇役から抜け出せなくなるのではと思った。これはサラリーマン世界でも同じ。まずまずの映画。(7/19)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 横浜ブルク13
    劇場の場所 = 桜木町
    時間帯 = 平日 時間帯2 = 夕方
    観客数 = ☆☆
  2. お名前: 横山 洋さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:時代の流れと自らの加齢で仕事が無くなっていく切られ役の哀切の物語。哀切さを強調する為主人公の個性を殺したが、それが主人公の従って映画の迫力を削いでしまった。最後に主人公の花道を作ったが、70代の浪人の用心棒はお気の毒で、むしろ潔く引退したほうが良かったのでは?チヤップリンのライムライトには及ばない。(7/24)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 横浜ブルク13
    劇場の場所 = 桜木町
    時間帯 = 平日 時間帯2 = 午前
    観客数 = ☆☆
  3. お名前: y、hさん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:斬られ役一筋の大部屋俳優の盛衰を時代劇の変質とともに描いている。主演は5万回斬られた男といわれる福本清三。ストーリーは平凡だが、それなりに楽しませてくれる。新しい時代に、老兵は去るのみ、との感慨は湧く。福本の演技やセリフまわしはうまいとは言えないが、松方弘樹や小林と並んでも、この道一筋の風格はある。(7/26)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 =
    劇場の場所 =
    時間帯 = 平日 時間帯2 = 午前
    観客数 = ☆☆☆

2014年7月19日

『 her 世界でひとつの彼女』

    映画
  1. お名前: 横山洋さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:映画のテーマが分からない。文明への空疎で過度の依存を非難か?近未来、人工知能OSサマンサとの素晴らしい恋に落ちたセオドア。サマンサに461人の恋人がいることを知り「世界でひとつの恋人」にはなり得ないと悟り、離婚した妻への愛が蘇る。これがテーマなら言われるまでもない。ハグする肉体のない恋人に意味がない。(7/19)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆☆
    劇場名 = 109シネマズMM横浜
    劇場の場所 = 横浜市ミナトミライ
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆
  2. お名前:永閑唯奈さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:前半はかなりエロチックで、この調子で行ったら更に少子化に拍車がかかる(生身の女性が不要)などと心配しながら見ていたら、後半はやたら話がややこしく、硬くなってきて、いい加減ハッピーエンドで終わらないかと、時間が気になった。それにしても「人工知能OSサマンサ」は素晴らしい。こんな女性とひとときでも暮らせたら、男冥利に尽きる。つまりこの映画は「男性大人向けお伽話」。お伽話らしくきっちり楽しくなる結末を見たかった。(7/12)
    ストーリー = ☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆
    感動度 = ☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 109シネマズ川崎
    劇場の場所 = 川崎
    時間帯 = 休日  午後
    観客数 = ☆☆☆☆☆
  3. お名前:y、hさん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:AIを持った最新式OSの女性の声(言葉)に恋をしてしまう孤独な男の物語。近未来の出来事として納得できるように思える。声の出演、スカーレト・ヨハンソンがいい。ハスキーでセクシーでやさしさと思いやりに満ちている。しかし、二人の会話でありながら、映像は男性一人のみ。画面全体にふくらみがかける。(7/26)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 =
    劇場の場所 =
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆☆

2014年5月2日

『ナンバーテンブルースさらばサイゴン』

    映画
  1. お名前:三木延義さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:70年代に製作した映画と知らずに観にいきました。映像や音響が昭和30年代の日活や東映の映画の雰囲気でちょっと戸惑い、監督は意図的にこんな映像を作ったのかと思う。また、ヴェトナムの風景をあまりにリアルに当時を再現していると驚いたが、同時代に作っているのだから当たり前でした。楽しめました。(5/248)
    劇場名 = テアトル新宿
    劇場の場所 = 新宿
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆☆
  2. お名前:柳舘純緒さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:先ほど小生も「さらば サイゴン」を観てきたところです。 朝10時からの1回限りの上映というかなり特殊な状況にも拘らず観客の入りは結構良く(半分近く)何よりもそのことに驚きました。世の中は広い!映画自体は所どころアレっ?と思う場面もあり、また脇役の相棒(?)の性格もはっきりしない等引っかかるところがありますが戦時下のベトナムでの撮影はさぞご苦労されたことと思います。それにしても特に思想的に偏向した内容でもないアクション映画が40年近く経って初めて上映される映画というのも不思議です。☆☆☆です! (5/248)
    劇場名 = テアトル新宿
    劇場の場所 = 新宿
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆☆
  3. お名前:横山洋 さん<総合評価> ☆☆☆☆
    戦火のベトナムが舞台なので例えば戦争と平和についての強力な主張があるのかと思って映画をみた。愛と憎悪と裏切り、計算の成り立たない結末。不合理と非日常のアクション映画として見ればそれなりに面白い映画。ベトナムの風景を撮ったカメラと民族音楽が美しく、アクション映画にやさしい雰囲気をもたらしている。(5/13)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆
    音楽 = ☆☆☆☆
    劇場名 = キネカ大森
    場所 = JR大森駅前
    時間帯 = 平日  午後
    観客数 = ☆☆

2013年8月29日

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

    映画
  1. お名前:三木延儀 さん<総合評価>
    営業会社の雰囲気はよく出ていました。しかし、ドラッグやセックスの表現があまりに極端なので全体にリアリティにかけていました。そこを抑え気味にして、FBIとのせめぎあいなどをもっと焦点を当てるともっと迫力のある映画になったのではないでしょうか。でも、デカプリオは迫真の演技をしていたと思います。(2/19)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = シネマロサ池袋
    場所 = 池袋
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆

2013年8月29日

『ローンレンジャー』

    映画
  1. お名前:y・h さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:仮面のヒーロとコマンチ族のトントとの出会いから友情を高めていくプロセスが描かれ、やがて巨悪に立ち向かう西部劇風の連続大活劇が展開されます。列車2本を使っての大活劇は「ウイリアム・テル序曲」に囃したてられ、テンポ良く進みますが、少々長すぎるキライがあり、中だるみ感もあります。素直に活劇を楽しみましょう。(8/28)
    劇場名 = 109シネマズMM
    劇場の場所 = 高島町
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆☆
  2. お名前:永閑唯奈さん<総合評価> ☆☆☆☆☆
    コメント:いや〜面白かった。メチャ楽しい映画でした。昨今のCGなる技術を自在に駆使し、やりたい放題の活動映画で、見ているもののストレスをふっ飛ばしてくれました。飽きずに2時間半があっという間に過ぎ、映画はこうでなくっちゃという一品。帰りがけに聞こえた観客の「思っていたより面白かったヮ」という、ひとことが印象的でした。(9/03)
    劇場名 = 109シネマズ
    劇場の場所 = 川崎
    時間帯 = 平日  午後
    観客数 = ☆☆
  3. お名前:映画不案内さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:子どもの頃のテレビドラマの記憶が、ウィリアムテル序曲と「ハイヨーシルバー」だけでストーリーはほとんど覚えていないのですが、現代風な活劇シーンには、相当違和感がありました。ディズニー映画のイメージである、子どものための映画ではないような感じで、大人のためにはお決まりの勧善懲悪であって、ドキドキ感も薄く、やや期待はずれでした。(9/10)
    劇場名 = 新宿ピカデリー
    劇場の場所 = 新宿
    時間帯 = 平日  夕方
    観客数 = ☆☆☆☆

2013年8月28日

『少年H』

    映画
  1. お名前: 横山 洋 さん<総合評価> ☆☆☆☆
    コメント:この映画は開戦の1941年から1945年の終戦後まで、普通の家庭を中心に戦争の悲劇を丁寧に描いており好感が持てる。ただ、少年が戦後の社会の矛盾を強烈に批判しながら、怖くて自殺もできず、計画も信念もなく自立し、刹那的な生活をしており、何を表現・主張したいのか不明で、余り感動的ではない作品になっている。(8/27)
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆☆☆
    劇場名 = イオンシネマ茅ヶ崎
    劇場の場所 = 茅ヶ崎
    時間帯 = 平日  午後
    観客数 = ☆☆☆☆
  2. お名前: y・h さん<総合評価> ☆☆☆☆
    コメント:開戦前後の神戸の洋服仕立屋を営む家族の物語。少年が素直な目で、世の中の偏向を厳しく見据える。米国のエンパイアビルの絵葉書を見て、こんな国と戦争して大丈夫かと疑問を持つ。空襲の中で、父の仕事道具のミシンを持ち出す姿が感動を呼ぶ。終戦、打ちひしがれた大人達の姿を目に焼きつける。まさに降幡監督流日本映画。(8/30)
    劇場名 = 109シネマズMM
    劇場の場所 = 高島町
    時間帯 = 平日  午前
    観客数 = ☆☆☆
  3. お名前: 永閑唯奈 さん<総合評価> ☆☆☆☆
    コメント:原作を読んでいなかったので、筋書き知らずのブッツケ観劇。映画自体はキッチリと纏っていて、飽きずの2時間でした。オープンセットの街並みは、テレビと違ってリアリティがあり、空襲の場面は迫力迫力満点。一家と少年のストーリーは分かりやすく、俳優さんたちもそれなりの好演でした。ほぼ、同世代の個性豊かな少年Hには脱帽です。(9/2)
    劇場名 = 109シネマズ
    劇場の場所 =川崎
    時間帯 = 土曜日  午後
    観客数 = ☆☆☆☆☆
  4. お名前: 老人J(小西 順) さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:原作を読んだがそれも遥か昔のこと。原作に引きずられることなくまっさらな頭で映画鑑賞した。映画としては特に感動的な場面もなく全体的にイマイチだった。H少年との歳の差は16だが、自分は戦後育ちでよかったとつくづく思った。また神戸で学生生活を過ごしたので、鷹取・三宮などの地名がなつかしい。(9/7)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆
    演出 = ☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆
    劇場名 = 港北109シネマズ
    劇場の場所 = 横浜市都筑区センター南
    時間帯 = 平日   午前
    観客数 = ☆☆
  5. お名前:映画不案内さん<総合評価>☆☆☆☆
    コメント:昭和23年の田舎生まれなので、まったく戦時体験がなく、父母からも聞かされずじまいでしたが、同年代以降の人には、この映画をぜひ見てもらいたいと感じた題材でした。場面の印象として、爆撃機来襲の効果音はさりながら、編隊のすざまじさが大仰過ぎではと思ったり、焼け野原の場面(韓国?)は印象的でした。そんな時代に流されず、常に批判的だった少年Hの描かれ方が、演技の多少の不自然さは別にしても、自らの生き方に反省をもたらした傑作でした。(9/10)
    劇場名 = 新宿バルト9
    劇場の場所 = 新宿
    時間帯 = 平日  夕方
    観客数 = ☆☆☆
  6. お名前: Alex(高橋宜治) さん<総合評価> ☆☆☆
    コメント:少年Hの人生を年表にしたような作品。山場がなく、その為か、感動的な場面もなく、淡々とした作品。見終わっても感動はなかった。 少年H役の演技は良かったが、小学生から中学卒業以降までキャストが変わらないのは無理がある。クレヨンしんちゃんではないのだから。(9/24)
    ストーリー = ☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆
    感動度 = ☆☆ 演出 = ☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆

    劇場名 = 港北109シネマズ
    劇場の場所 = 渋谷
    時間帯 = 平日   夕方
    観客数 = ☆

2013年6月6日

『県庁おもてなし課』

    映画
  1. お名前:本田安弘 さん<総合評価>☆☆☆
    コメント:「阪急電車」の有川浩原作、監督、脚本も同じなので、期待したが、乗りが悪くあまり盛り上がらず。ストーリーも類型的で、新鮮味なし。高知の映像にも躍動感がほしかった。祭りや風物の演出が欲しかった。お役人の相変わらずの事なかれも見えたが、職員の意欲や奮闘努力の見せ場もあればなあ‥‥とも思った。(6/06)

2013年1月12日

『レ・ミゼラブル』

  1. お名前:三木延義さん<総合評価>
    コメント:ミュージカルとは知らず、強面の警部が急に歌いだしたのでびっくり。どうもミュージカルというのは苦手で、ストーリーに引き込まれそうになると歌が始まり興ざめするという繰り返し。映画を楽しむことができません。しかし、今度の映画は画面が美しく、セットも迫力があり、出演者の声もきれいでそれなりに楽しめました。革命に立ち向かう若者と一緒にいた子供がかわいくて、彼が軍隊に撃ち殺されたところではほろりときました。 (1/12)
  2. お名前:寺崎志野 さん<総合評価>☆☆☆☆
    ストーリー = ☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆☆☆
    劇場名 = 日劇
    劇場の場所 = 有楽町
    時間帯 = 平日  午後
    観客数 = ☆☆☆☆☆
    コメント:友人達は「感動、感激 2回も観た。涙用のタオルが必要」と絶賛する。 期待した分、「それほどでもない」と感じた。
    良い点:景色、風景、下水道の撮影アングル、役者の表情、映像が良い。歌唱力、バックの音響、良い 警部が自殺するに至る部分は、人間を考えさせられた。
    気に入らない点:学生の革命ごっこが子供だまし、木下監督ならどうする? コゼットはミスキャスト、もっとさみしげな顔立ちと肉体を期待。最後の夢は、作り物過ぎてイヤ。(1/18)
  3. お名前:横山洋 さん<総合評価>☆☆☆☆☆
    ストーリー = ☆☆☆☆☆
    面白度 = ☆☆☆☆☆
    キャスト = ☆☆☆☆☆
    感動度 = ☆☆☆☆☆
    演出 = ☆☆☆☆☆
    引き込まれ度 = ☆☆☆☆☆
    ビジュアル = ☆☆☆☆☆
    考えさせられ度 = ☆☆☆☆☆
    音楽 = ☆☆☆☆☆
    劇場名 = ワーナーマイカル茅ヶ崎
    劇場の場所 = 茅ヶ崎
    時間帯 = 平日  午後
    観客数 = ☆
    コメント:数えきれない多数の囚人達が、凍るような砕け散る高波に抗い、座礁した船をドックに引き入れるシーンからこの映画は始まる。このズームを駆使したダイナミックな表現は映画だから可能であり舞台では不可能だ。映画のこの優れた表現手法が随所に生かされ素晴らしい映像美となっている。この映画のテーマは、格差と貧困などの矛盾に満ちた「近代フランス」の初期、どんな困難をも生き抜く人間の不屈の魂と愛。そしてその物語を推し進めるのが音楽。音楽が素晴らしい上に、全ての台詞が歌で綴られ、キャストがライブで歌っているので感情移入された表現になっている。歌手のアップ撮影も良い。ラッセル・クローは主役と想像していたが、憎まれ役のジャベールであったのは意外。クローに素晴らしい歌唱力があったのにはビックリ。ジャベールが価値観の崩壊に耐え切れず、セーヌ川に身を投げた男の生きざまに感涙。19,20世紀を通しての一大ベストセラーかつロングセラーである「レ・ミゼラブル」を映画という手法で表現した感動作になっている。(1/23)
  4. お名前:岩崎民夫 さん<総合評価>
    コメント:先週の土曜日にレミゼラブルを鑑賞して来ました。
    聞き慣れたメロディーと誰でも知っているストーリーではありますが、映画ならではのリアルな描写で、引き込まれました。2時間半ほどの長編でしたが、長さを感じませんでした。
    終了と同時に館内のそこかしこから拍手が沸き起こったので私もおもわず同調しました。(1/26)

2012年9月25日

『天地明察』

  1. 映画お名前:本因坊 さん<総合評価>☆☆☆☆
    コメント:原作より囲碁の場面が効果的に演出されている。宮崎あおいの女房役がしっとりと献身的で好感が持てる。鑑賞後、早速、本因坊道策の棋譜を並べました。(9/24)
  2. お名前:三木延義 さん<総合評価>☆☆☆☆
    コメント:最近のもってまわった気取った演出ではなく、大変分かりやすい ドラマらしいドラマでした。安心して楽しめました。こんな映画がいいですね。 (9/25)
  3. お名前:横山 洋 さん<総合評価>☆☆☆
    コメント:地球が丸いことを知る人もわずかだった江戸前期、未知なる宇宙を相手に命がけの真剣勝負を挑んだ男の生き方とロマン。これがこの映画の主題。改暦、天測、和算、囲碁うち、など極めて非日常的な設定で、興味がそちらに向かい、主題への感動が薄れてしまった。算哲が光圀を詰問するのはありえたろうか? (9/27)
  4. お名前:織本 聰 さん<総合評価>☆☆☆☆
    コメント:原作を読んでいたので、少し物足りなかった。一部史実と違うところがあると言ってましたが、反対勢力が火矢で襲うところは史実ではないと思います。江戸時代の夜空には満天の星が見えたことでしょうね。うらやましい。関孝和の数学力は、ノーベル賞ものですね。観測(実験)と数理計算と仮説、いつの時代にも科学者は同じなのですね。女性は宮崎あおい1人、ちょっと寂しかったです。男のロマンの物語だから仕方ないか。 (9/29)
  5. お名前:水野 勝 さん<総合評価>
    コメント:小説も読みましたが、語りたいことが先に在って、小説としては単調に流れるきらいありの印象でした。
    映画も、その印象がありました。やむを得ないといえばその通り。何故か?この種のストーリーには、ドラマトゥールギー*が立てにくい。この場合、算哲の相手は、人ではなくて、当時の為政者・君主側の目に見えぬ【既得権】、幕府であったり、貴族であったり。従って、それらとの算哲の悪戦苦闘ぶりがドラマになるのだが、それがあまり出て来てない。もっと際立たせるのがよろしいのでは。最初の挫折による落ち込みを、もう少し丁寧に描写すべきでは?
    いわば、脇筋に当たる碁仇(本因坊東策)、また算術(関孝和)との格闘は出ているのだが、これは所詮脇筋‥‥。
    貴族とのそれは、あるにはあったが、最後の場面での表現は、ちと安物の時代劇(もと東映にこの手の場面があった)になった。(筋立てに少し無理があるのだが)第一、貴族たちが、町民たち(見物衆)の真中に、歩いて入ってきたであろうか?すぐ脇の館の物見台で、貴族のことだ、リスクを避けて観たのではなかろうか?趣旨は違うが、日食が出て一命を取り止め、妻えんと抱擁するが、公衆の面前で、果たして抱擁したであろうか?光圀公をああまで直接批判できたであろうか?あり得ない!国際映画賞でも意識し、解かりやすくした?時代の雰囲気を浅くした分、ドラマとしてはミーハーにしてしまった。
    小説・映画として、稀に見る題材の面白さを取り上げたと思うし、充分面白く観賞出来たが、上記の脚本・演出で不満が残る。
    韓国映画では、しばしば時代考証がデタラメな場面に出くわすのと同次元で論評されたら、不本意ではあるので、一工夫ほしい。
    算哲の岡田準一はいい雰囲気。えん役は、予定調和でドラマに入った感じで、小説の方がいい。前半は、もっと算哲に厳しい態度のえんの方がいい。 その兄役も、善人が表に出過ぎてて食い足りない。
    この映画には、悪役が出て来ない分、表面的に流れてしまう。一人ひとりの人間が描かれないと、面白みが半減する。 (9/29)

    *編集註:〈ドラマトゥールギー〉1 戯曲の創作や構成についての技法。作劇法。戯曲作法。 2 演劇に関する理論・法則・批評などの総称。演劇論。

  6. お名前:小西 順 さん<総合評価>☆☆☆
    コメント:結論から言えば、天空にある星の数ほどある映画の中で、(Star Dust とは言わないが)取り立てて目立つこともない程度の映画。
    『時の権威に立ち向かう若き天文学者』という優良な題材ながら、人物を特に深堀りすることもなく平凡なラブストーリー風の伝記映画に終始していると感じました。
    久石譲の音楽もHolstの〈惑星〉のパクリではないかと思う部分もあり、がっかり。(9/30)
  7. お名前:真木 郁夫 さん<総合評価>☆☆☆
    コメント:「イサン」「トンイ」「チャングムの誓い」を作った、韓国時代劇の名監督「イ・ビヨンフン」はテレビドラマ製作のときに、1:有益 2:感動 3:面白さを心構えとしている。
    この観点で、この映画をみると 1:安井算哲の人物像、暦の重要さ、当時の数学、囲碁の状況も分かり、大変有益だった。 しかし 2:感動する場面は特になく、3:面白さについても取り立てて言うところもない。
    「おくりびと」の監督としてはものたりなかった。なお、皆様の評論において、光圀との関係、市中における三暦の争い等、時代考証に欠けるとのご意見があったが、この作品は事実に基づいた〈フィクション〉であるので、この程度は許される範囲だと思う。
    本作品とは関係ないが「最強のふたり」という映画が上映中であるが、本年度最高の作品である。まだの方はぜひご鑑賞を!(10/01)
  8. お名前:猪熊 建夫 さん<総合評価>駄作
    コメント:
     「おくりびと」の監督をした人物がこんな映画を公開して恥ずかしくないのか、と言いたい。
     映画は、見世物であり、作り物である。それにしても史実や時代背景を無視しすぎるにも、ほどがある。どなたかも指摘していたが、ラストシーンの京都の朝廷貴族が庶民と一緒になって日蝕を見るなどということは、ありえない。公衆の面前で男女が抱擁することなどもありえない。算哲が、光圀と会見する事もありえない。
     北京と江戸(もしくは京都)の経度の違いで,日蝕が出現する、しない‥‥などはとっくに、織田信長の時から分かっていた。和算史では、関孝和と安井算哲が交流していたという痕跡もない。脚本家・滝田は、あまりにも史実を無視しすぎている。
     史実を横においても、この映画は感動するところがなく、作り方もへたっぴである。有益でもない。「1000円、返せ」と言いたい。
     いささか自慢めくが、小生は10年前から「NPO法人IMそろばん」の副理事長をしている。このNPO法人と、和算研究所が2010年から提携し、「和算を復活させ、そろばんを使って解答を導く」運動を始めている。和算とそろばんと和暦は江戸期、密接不可分であった。
     和算研究所の理事長は、佐藤健一(74歳)という人で、日本数学史学会会長、NPO法人和算を普及する会代表である。佐藤さんは、今回の映画で「和算監修」を務めている。それは、映画のエンディング・ロールの最後の方に、名前が出てくることでわかる。
     小生は、この佐藤氏と何度も会っており、直近では9月12日に会食した。佐藤氏は「滝田監督に、もう少し史実に忠実になってほしい、と申し入れた(なにしろ和算監修者に任じられているので)が、聞く耳を持たなかった」「監修者を外してもらいたかったが、ウソ800の映画であっても、和算と渋川春海のことを大衆に広める役割は果たしてくれる、と思い直して、妥協した」と語っていた。
     和算と渋川のことを大衆に知らしめたということでは、原作者の冲方丁も功績はある。小生はもちろん小説も読んでいるが、和算史や和暦、徳川前期の史実を相当にゆがめてフィクションを構成したことは、小説としてしかたのない面はある。ただ、それにしても彼の文章は下手で、江戸期についての一般教養も不足している。14歳まで帰国子女・外地育ちの冲方であるが、もっと研鑽をつんでもらわなければ困る。彼は8月に『光圀伝』を上梓しているが、おそらく読むに堪えない評伝だと思う。
     ただ、だれも小説のネタにしなかった「初代幕府天文方」を取り上げた、という功績は、素直に評価したい。それが、映画になり、こうして論評の素になっているのは事実であるからだ。よく渋川春海を見つけてきたナ、と感心する。
     小説と映画の舞台に仕立て上げられた金王八幡宮は、渋谷警察署の裏に現存する。(映画で、宮崎あおいが箒で掃いていた神社)。当映画同好会メンバーの吉崎さんが勤務する会社のすぐ裏手である。小生は昨年、見学に行ったが、「算額」が残されている形跡はなかった。「算額」とは、江戸時代に数学の問題を額に書いて,解答を競い合うものである。金王八幡宮のHPでは、「算額」のことは全く触れていない。しかし、必ずしも冲方の創作ではなく、この神社にも江戸期には算額が飾ってあった、という文献があるそうな。ただ、前記の佐藤氏によると「おバカな神社で、算額を保存してなかった」のだそうだ。(10/02)
  9. お名前:永閑唯奈 さん<総合評価>☆☆☆
    コメント:個人的な好みの問題もあるが、宮崎あおいのもったいぶった演技が気になって、最後まで引き込まれなかった。エンディングで「史実に忠実ではない点がある」との注釈があり、娯楽作品としてはまあまあの出来だと思う。算哲の人となりを描きたかったと思うが、それなら、妻を亡くした話しがあった方が効果的ではなかったか。(10/08)
  10. お名前:映画不案内 さん<総合評価>☆☆☆☆
    コメント:当時の天文学に対する個人の力量に驚き、ストーリーに感動しました。現在でもそうですが、算盤片手で日食を中てる(編集註:原文のまま)ことがそう簡単にできるものでしょうか。史実との違いは許される範囲と考えられますが、算術の問題の間違いや、碁石の持ち方の不自然さ、大声での会話に聞き取りにくさには、ちと問題ありでした。(10/11)

『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』映画

  1. お名前:y・h <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:ミヤンマーの民主化のために身を捧げ、多くの国民に崇拝されている、アウンサンスーチー女史の半生記。独裁政治の軍部政権との孤独な戦いもさることながら、献身的に活動を支える英国人の夫や二人の息子との固い絆が中心におかれている。リュック・ベッソン監督の計算された演出とミシェル・ヨーの気品ある演技が魅力的で、素晴しい。この映画を見て、女史の民主化運動への情熱の根源を理解するとともに、優雅で気品溢れる女史の人となりを知ることができた。そして、改めて「自由」の大切さを認識させられた。<観客数>☆☆☆
  2. お名前:永閑唯奈 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:アウンサンスーチーの映画と云うことで、期待を大にして出かけた。アウンサンスーチーを演じたミシェル・ヨーが素晴らしく、夫との関係など、今まで知ることの出来なかった事情が理解でき、大変良かった。しかし、ストーリーがファミリー中心で、政治におけるアウンサンスーチーの姿がなかったのは、やや期待はずれ。<観客数>☆☆☆☆
  3. お名前:織本 聰 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:涙が出ました、両脇のおばはんも泣いていました。民主化を求めてデモをしている学生・民衆を殺害する場面で涙が出ました。軍事政権はいとも簡単に国民を殺すことが出来るのですね。恐ろしいことです。今の日本は本当に平和だと、つくずく思いました。<観客数>☆☆☆
  4. お名前:本因坊 <総合評価>☆☆☆
    コメント:この映画の最大の魅力はミシェル・ヨーの演技。実在スーチーの芯の強い、品格のある人間的魅力を見事に演じている。また、ノーベル平和賞授賞式場面までの展開は、スーチーと夫や息子との愛と絆の強さを感動的に演出しており、自然と涙が出た。ただ、夫が病気になってからのストーリーがややメロドラマ調に堕したきらいがあり、残念だ。<観客数>☆☆ お名前:大久保弘明 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:上映館が遠いので、中々チャンスがなかったが、昨15日やっと観られました。感動的な名作です。街や田舎の風景が、昔駐在したタイにそっくりで懐かしい、と思ったら、タイでロケした映画だとか。。。納得。ミシェル・ヨーという女優は、あまり知らなかったが、あの難しいビルマ語を6ヶ月でマスターしたとか、尊敬します。<観客数>☆☆☆
  5. お名前:奥井きしん <総合評価> ☆☆☆
    コメント:映画に引き込まれ感動した。アウサンスーチーの生き方には感銘を受けた。ただこれは事実の重さであり、アウサンスーチーの人物の素晴らしさであり、映画の評価とは別である。主演のミッシェル・ヨーの好演以外、監督の手腕、脚本、演出、音楽など映画として、印象が少なかった。現存する人物映画の難しさがあるのかも知れない。<観客数>☆☆☆
  6. お名前:小西 順 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:本映画の脚本・映像・音楽など、言ってみれば特に目新しさはありませんが、この映画を見て、今まで表面的にしか知らなかったアウンサン・スー・チーさんのことがよくわかり、彼女の強さ/人間的な魅力に心を打たれました。また、はじめは冴えない様に見えた英国人の旦那が、彼自身も段々と強くなってゆく様に感激しました。アウンサン・スー・チーさんを演じた女優さんを見ているうちに、最近どこかであった顔だと思っていましたが、よく考えると4月に結婚した次男の嫁さんに似ているのだと思い当たりました。これは余分な私的なEpisodeですが・・・・。<観客数>☆☆
  7. お名前:映画不案内 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:映画が終わってパンフを確認するまで、もしかしたら本人ではないかと思えてしまうほどの主演女優の見事さでした。なぜ、それまでの境遇を擲って祖国に飛び込むのか、軍事政権の抑圧の不思議さ等の不可解もあるが、現状からみて、映画の与える影響が心配されました。<観客数>☆☆

2012年9月2日

『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』映画

  1. お名前:本因坊 <総合評価>☆☆☆
    コメント:ボディ曲線美の映像(映画ではない)の編集は素晴らしい。オーディションのシーンはセリフとドラマ性があり引き込まれた。かつてパリ出張時に観たクレイジーホースの演出の仕方や舞台裏が垣間見られたのは収穫だった。とまれ、女性とストリップは実物にしかず、との印象を持った。<観客数>☆☆☆
  2. お名前:永閑唯奈 <総合評価>☆☆☆☆
    コメント:この劇場は昔ながらのスタイルで、平日というのに満員の盛況でした。ストーリーと云えない運びではあるが、女体美を心行くまで堪能させてくれる。もっと設備のいい劇場で、雰囲気に浸りながら見たかった。<観客数>☆☆☆☆☆
  3. お名前:YH
    コメント:ムーラン・ルージュ、リドと並ぶパリ3大ナイトショーのひとつ「クレイジーホース」のショー作りや舞台裏の様子などを追いかけた、ドキュメンタリー。ナレーシヨンは全くないのだが、クレイジーホースのスタッフの能書きが多く、少々退屈。出し物は、リハーサル中のものがほとんどで、作り上げる苦労はわかるが、完成したショーではないので、迫力に欠ける点もある。「ザッツ エンタテイメント」のように、本番の出し物が次々と出てくれば、もっと楽しいのだが・・・。そのため、観客の反応や一体感があまり見られず、臨場感が乏しい。ショーひとつひとつは、上品なヌードダンサーのエロスを表現しており、華やかさとともにしっとりとした芸術的な味わいがある。ドキュメンタリーとして、ショー作りのプロセスにポイントを置いているが、ショーそのものの醍醐味を強調する流れもほしかった。<観客数>☆☆☆☆☆
  4. お名前:奥井きしん <総合評価>☆☆☆☆
    <総合評価>実際の劇場で観賞しているような、臨場感、迫力、美しさがあった。舞台を作るために、監督、演出家、オーナー、出演者それぞれの熱意、視点の違いがよく描かれており、映画として評価は高い。<観客数>☆☆☆ お名前:映画不案内 <総合評価>☆☆☆ <総合評価>ぜひ本物が見たくなるという意味では、合格点と思います。実際に見るのと映画とどっちが良いかと問われると、(実際には見てませんとお断りしたうえで)本物が良い印象で、本来、映画は本物より良くあるべきと思っています。<観客数>☆☆
2012年7月9日

『わが母の記』

  1. この種のテーマは見る人の立場・経験により評価が違ってはこようが、大きな山場もなく、人物描写も平坦で、ボケの始まった親との生活を追う普遍的な主題であり、感動も薄かった。良く分からない場面も多く(川奈での運転手のゴルフ、いとこのお手伝いさんの登場、宮崎あおいと父親の最初のトラブルシーン等々)。見終わったあと「え〜これだけ?」の感のみが残った。子どもの頃の母親との別れの背景などの説明があればよかったし、とに角ぜいたく三昧の生活だけに、ぼけた母親の面倒を見るという「悲惨さ」が薄かった点も良い。<総合評価:☆☆>
  2. 昭和20年、30年代の映画を見ている錯覚に陥った。 父の死後距離をおいた母と向き合うことになる。幼年期のこともあり、伊上は母との生々しい感情の交流を避けようとするが、母の痴呆度が進むにつれ、生の感情で接するようになり、死に直面して涙を流す。役所、樹木のベテラン俳優の好演もさることながら、娘や運転手の演技も面白さを増している。 久し振りに大きな感動を味わった。<総合評価:☆☆☆☆>
  3. 先ず、井上靖の原作を読みました。映画の評判が大変良かったので、楽しみにしていましたが、実はそれ程感動せず、息子と母の関係がそれ程理解も出来ませんでした。困った母だなと、認知症の形の一つとして、段々記憶していることが若返ってゆく‥‥そんなこともありそうな程度でした。 期待せずに観た映画の方は、これは脚本が素晴らしいということでしょうが、原作との相違を感じつつも、ついには引き込まれて感動いたしました。 アメリカさんが登場しない、母がヒッチで伊豆の海岸に行く、それを待ち受ける息子を手元におかなかった理由が台湾行きでの家系の保全のため‥‥など、原作の行間をフォローし、腑に落ちるようでした。ストーリーの原作からの逸脱がどこまで許されるかは知りませんが、今回は見事な作品に仕上がり、配役の妙も合わせて、秀逸でした。 <総合評価:☆☆☆☆>
  4. 井上靖 沼津中学(現沼津東校)卒
    原田眞人 沼津東校 卒
    小生の友人 沼津東校→東大→通産省→日揮
           〃  →京大→熊谷組 <総合評価:☆☆☆☆☆>
    昭和21年頃?沼津御用邸近くの海で泳いだ「家族物語」では、日本の勝ち。
  5. 記憶を失って老いていく母という重苦しい設定だが、明るい雰囲気で淡々と物語がすすんでいく。伊上家が豊かであること、3人の兄弟と3人の子供達の協力、そして、ユーモアある演出と、演技がその理由である。現代の核家族の中心では、もっともっと深刻になるのではないか? 井上の自宅、故郷の伊豆のわさび田、吊り橋、渓谷、川奈ホテル、軽井沢、沼津の海岸、富士山など、日本の美しい風景を切り取ったカメラが良い。<総合評価:☆☆>
  6. 樹木希林の演技に感動。宮崎あおいもいい。役所広司も悪くないがもう少し影のある雰囲気の方がよかったのでは‥‥役作りに問題。ストーリーはやや単調だが、それが最後のクライマックスでの感動につながるということか? <総合評価:☆☆☆☆>
  7. 如何にも日本映画らしい作りで、最後まであきなかった。ただ、映画の中の人たちの生活ぶりには考えが追いつかず、啞然としていました。 カメラは、女性(芦澤明子)で、初めて名前が記憶できたが、とても素晴らしい撮り方だったと思います。 感動的に作ろうという意図はあるものの、ホロッともしなかったのが残念です。<総合評価:☆☆☆☆>
  8. 日本映画、久々のクリーン・ヒット。今年度ベスト10に入るだろう。 幼い頃、母に捨てられたとの思いを抱きつつ、記憶を失っていく母と接する作家が主人公。母の何気ない動作や言葉から、わだかまりがほぐれていくドラマチックな流れが、うまく描かれている。作家井上靖の自伝的小説が原作。 降りしきる雨の中、母と子が対峙する冒頭の場面が暗示的で印象に残る。母の愛はいつもドラマを重厚にするものだ。出演者それぞれに個性と存在感があり、生々としている。<総合評価:☆☆☆☆☆>

ダーク・シャドウ

  1. ティム・バートン監督、ジョニー・ディップ主演とくれば、観客の期待は高まる。 とにかく理屈抜きで楽しめることな間違いない。魔女によってヴァンパイヤにされ、200年間生き埋めにされていた男がよみがえる。魔女とヴァンパイアの不死身の2人の対決が壮絶で面白い。愛の葛藤など折り込んでの特撮(SFX・CG)満載の活劇エンターテインメントである。むずかしく考えないで素直に楽しむこと大切。<総合評価:☆☆☆>
  2. ジョニーディップとティムバートと云う組み合わせ。期待が大きすぎただけに、見終わった後な淡々としたもので、「すごかった」というレベルではなかった。 それと、この映画に出てくるセリフは、アメリカ人なら分かるが、日本人には理解できない箇所があり、今ひとつピンと来ない場面が幾つかあった(アリスクーパーの出演場面など)。2〜3度繰り返してみると面白くなるかも知れない。<総合評価:☆☆>
  3. 妖怪ものでもない、アニメでもない、ユニークなエンタテインメント映画である。あっという間に2時間が過ぎた。ややバタバタして何を主張したいのか、始めから終わりまで考え込んでしまった。 ストーリーの設定や200年前の主人公と今の主人公の重なりぶりが面白い。ジョニーディップの演技だけが目立った映画である。<総合評価:☆☆☆>
  4. 映画同好会のご案内なので鑑賞させて頂きましたが、本人の趣味としては駄作に分類しますし、他人には薦めません。 ドラキュラもののストーリーとしての新鮮さはあるような気がしますが、魔女の最期の不明さと、主人公の最後の秀逸さを除くと、何も残らないという感じです。<総合評価:☆☆>
  5. 「家族の物語」では、日本の勝ち。 女優さん(エバ・グリーン)がタイプだから、キャストは良かった。<総合評価:☆☆☆>
  6. ディップとバートンが仕組んだヴァンパイヤ。恋をするヴァンパイヤ、200年ぶりで甦ったので時代の変化にとまどうヴァンパイヤ、魔女をふって魔女にヴァンパイヤにされた、太陽の下でも平気なヴァンパイヤ。しかしヴァンパイヤ伝説のない日本ではその意外性が受けないのではないか。<総合評価:☆☆>

以上:三納 転記