(最終更新日: 2015年2月7日 )
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盤讃会(将棋同好会)
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イベント名 | 場 所 | 実施日 |
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第47回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 9月10日 |
第46回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 11月12日 |
第45回「盤讃会」熱海将棋合宿 | ホテル「ハートピア熱海」 | 10月8・9日 |
第44回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 9月10日 |
第43回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 7月22日 |
第42回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 6月11日 |
第41回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 5月14日 |
第40回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 4月23日 |
第39回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 3月5日 |
第38回「盤讃会」定例会 | 新宿将棋センター | 1月8日 |
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大阪大学大学院哲学科を専攻する異色の棋士として知られ、また関西における将棋の普及組織「西遊棋」の発案者の1人で中心的な役割を担っている糸谷哲郎七段(26歳)は、羽生善治名人を破竹の勢いで破り、タイトル戦初登場を果たし、将棋界最高位を争う第27期竜王戦七番勝負で、大舞台に動じることなく、王者を圧倒する勢いを見せて、森内俊之竜王(44歳)を通算4勝1敗で下して、棋界最高位のタイトルを手にした。彼の将棋のスタイル乃至持ち味は、「たとえ形勢が不利な状況に陥っても決してその劣勢をものともしない図太さ、形にこだわらない力強さ、優れた判断力、素早い見極めと度胸のある指し」の将棋と云われており、更に棋理を極める高い志を抱いている一方、どこか矛盾の指しの魅力を秘めていて、将棋界に未知なる章の始まりを予感させる人ではないかとも言われている。本シリーズは世代対決としても注目されていた。羽生や森内等「羽生世代」が長く将棋界をリードしてきたが、糸谷と同世代が羽生世代の壁を乗り越えてきて、将棋界も新たな世代交代に入ってきたのではないか。今回の糸谷の勝利は大きな意味を持っているものと思われる。
年の瀬もいよいよ押し迫る。平成26年度の終わりを告げる今年最後の将棋がいつもの通りの新宿将棋センターで行われた。
共に緊迫した白熱戦を展開している実力伯仲の2組の個人対抗戦(森対中村、鈴木対今井)の対局は、いずれも終局の様相を全く見せていなく、恐らく短時間に勝負がつく見通しはないものと思われる。
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彼ら2組の試合はそのまま継続することにして、6名で恒例の団体リレー対抗戦を開始することにした。血液型O型純血グループのAチーム:柳瀬・佐久間・照井、対する血液型A型とB型の混成グループのBチーム:齋藤・唐沢・高村の対抗戦。果たしてAチームが純血グループの団結力を発揮して、O型の特徴である豪快な、強気の指しで一気に勝負をつけられるか、或いはBチームの混在グループがそれぞれの特徴を生かして豊かな発想と柔軟性を生かしてしなやかに勝利をものにするか、非常に興味がそそられる。
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O型純血チーム | A型・B型混成チーム |
序盤戦は、双方堅固な守りと着実に一歩一歩地に足がついた攻めの駒を進め、あたかも横綱同士ががっぷりと取り組む四つ相撲の様相の如く、共にブレのない落着いた安定感が漂う戦い振り。と思いきや相互に飛車と角の取りあう(Aチームが飛車を、Bチームが角を)激しいぶつかりが生じ、大きな波乱の戦端が開かれたのではないか思わせる。ところが全く予想に反して、ピーンと張り詰めた、互いに一歩も引かない重苦しい息をのむ、深く静かな戦いが進行。後半に突入しても双方とも渋いが、着実にしっかりした足取りで、ミスのない悪手もない、荒れ模様とは正反対の試合展開で崩れそうにもない強固な均衡を保った戦いが進められた。Aチームは豪快さと裏腹に慎重に駒を進めていくが、思うようにAチーム陣営へ突入できず手をこまねいてもたついている。一方Bチームは柔軟な物腰で相手陣営へ入り込もうと必死に駒を進めていく。
中々終局の様相は見えないまま、どこでどうなったのかあれよあれよとBチームは相手陣営にスマートに攻め入り、Aチームの守りは徐々に崩落を見せ始めて、淡々と押しこまれてあっけなく投了。ここという決め手となるものが見られずに、一体どのあたりに大きな山が動いていたのかよく分からずに静かに勝敗がついてしまった。しかし実に爽やかな気持すっきりした質のよい良い勝負ではなかったか。
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将棋をこよなく愛する我々盤讃会の方々は本当に若い、頭脳は柔軟・明晰、指している時の目は素晴らしく輝いている。終了後忘年会へまっしぐら。今年1年の盤讃会の大いなる活躍、更なる発展、会員の皆様の健勝、来年も良い年を迎えられるように、祝杯! 酒量もぐんぐんと増え、最高の盛り上がり。来年もよろしく!
以上
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かるた、花札、囲碁、将棋、チェス等々盤上の遊び全般の歴史を研究する遊戯史学会会長で、将棋アマ有段者でもある、本年9月に「日本遊戯思想史」を出版した増川宏一(84歳)が、将棋文化の振興に貢献したとして、第21回大山康晴賞(日本将棋連盟制定)に選ばれた。若い時から将棋が好きで、こんな面白いゲームを一体誰が考えたのだろうかと思ったのが遊戯史研究に入るきっかけだったとか。増川会長は、長年に亘り、将棋史関連の著作を中心にすごろく・賭博等について学術的な研究を行ってきた。これまで「将棋の歴史(羽生善治推薦)」「将棋の起源」「碁打ち・将棋指しの誕生」及び「碁打ち・将棋指しの江戸」等の著作もある。江戸期の将軍家元が残した膨大な量の古文書を解読し、徳川幕府から家禄を受けていた当時の名人の地位や格式だけでなく、庶民としての生活も浮き彫りにしている。遊戯史は興味が尽きず、84歳の高齢にもかかわらずまだまだ書き足りないと執筆意欲は衰えていない。
「日本遊戯思想史」:日本の古代から現代にいたる遊戯の変遷を通して各時代に生きた人々の遊びに込めた歓び、意識、感じ方、考え方を捉える初の思想史。遊戯に関して西洋とは異なる価値観を持つ市井の人々の行動、時代によって変化した支配階級の施策が、豊富な文献をもとに示されている。
兼成は生涯に730組余の駒を作っていて、80代で100組以上作った年もあり、まさに驚異的な数である。熟練の技と集中力の産物であろう。水無瀬駒は今と同じ柘植の五角形の木地に漆書されていて、現代の駒よりかなり肉厚のようで、ゆったりとした手つきで持たないと上手く指せないようだ。
水無瀬兼成の将棋駒は工芸品としても非常に価値は高い。漆書の字は優雅で気品が漂っており、近代将棋駒のルーツというのにふさわしく、心に響く名品ともいわれている。
朝夕がすっかり冷え込み、落葉が風に舞う霜寒の時節となり、町々の銀杏並木も美しい黄色に染まり初めてきた。我々盤讃会の会員はこの1年で3名ほど増え、17名に達した。
3時過ぎまで活発な個人戦の試合。中でも盤讃会の大御所の二方の戦い(佐久間対唐沢)は、開始直後から両者(やや大げさな表現だが)瞑想に沈んで静かな火花を散らし、双方が仕掛けのタイミングを計って複雑な駆け引きを進めていくのではないか(と勝手に推測)のような雲行き。どこか見る者を魅了させる、非常に見応えがのある戦い。一体何時になったら終局を迎えられるのか全く見通しがつかない模様の展開。両者の戦いはそのままにして、団体リレー戦がスタート。A組(☗):鈴木・齋藤・中村・高村対B組(☖):照井・森・今井・和角。ルールは3手/人で次へバトンタッチ。
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この3手ルールはかなり自己責任を重く感じさせるやり方だ。各人とも相当な神経をすり減らした戦い振りが見られるかもしれない。A組先手の五間飛車戦法に対してB組後手は居飛車の態勢で迎えうつ。序盤は双方とも淡々と守りをしっかりと固めてから攻撃態勢へと駒を進める。一進一退の攻防戦。どちらが優位かはっきりと見極めがつかない。中後半に入るやA組の迅速な動き、積極果敢な攻めにB組は防戦一方に陥る。しかしB組も負けてはいない。地味で苦しみながらも相手陣営への反転攻勢のチャンスを模索。しかしその反撃のチャンスを潰ぶしてしまう悪手が発生。A組陣営への反転攻勢の駒として切り札的に布陣していたB組の☖9四角を狙ったA組の☗9二飛車の布石に対してB組の手痛いミスが発生。B組の上記角を打った手番の人はA組の☗6七銀交換へと駒を前進させてく積極戦法で相手陣営への侵攻、形勢逆転を狙ったものであったのが、別な手番の人が上記意図を見抜けずに☖6一へと消極姿勢で駒を後進させる回避策を取ってしまった。以後B組の形勢逆転はままならず、攻め続けられ防戦一方で万事休す。団体戦の面白さと怖さがくっきりと表れた戦いでもあった。一方個人戦の二方の戦いも団体戦の終了と併行してようやっと終える。
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終了後、恒例の疲れた身体と神経をを癒してくれる最高の味覚のビールで、これからの健勝をも祝福して乾杯。
以上
大阪ながら古都の趣を残している、桂川・宇治川・木津川の3つが合流する、京都府との国境の町にたたずむ大阪府島本町の水無瀬神宮(みなせじんぐう)は近年、将棋フアンから大きな注目を集めている。
ここ水無瀬神宮に安土桃山時代、公家で能筆家の水無瀬兼成(1514~1602)が作った名品「水無瀬駒」が2組残されている。水無瀬家は天皇・公家・有力大名に数多くの駒を納めていた。中でも徳川家康は50組余と飛び抜けており、功労のあった武将への褒美に使用したのではないかと思われる。
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兼成は生涯に730組余の駒を作っていて、80代で100組以上作った年もあり、まさに驚異的な数である。熟練の技と集中力の産物であろう。水無瀬駒は今と同じ柘植の五角形の木地に漆書されていて、現代の駒よりかなり肉厚のようで、ゆったりとした手つきで持たないと上手く指せないようだ。
水無瀬兼成の将棋駒は工芸品としても非常に価値は高い。漆書の字は優雅で気品が漂っており、近代将棋駒のルーツというのにふさわしく、心に響く名品ともいわれている。
なぜか例外的に恵比寿さまだけは地元に残るが、諸国の神々は出雲大社へ出向いて留守状態にあり、旅立った諸国の神々に留守中の行きと届いた目配りをお願いしたい神無月の、未だ紅葉には時節が早い熱海で、今年度の将棋合宿が総勢12名の盤讃会棋士達によって行われた。
このたびの将棋合宿における団体リレー将棋を血液型に分けての対抗戦を試みた。ところでプロの将棋永世名人では、大山・中原の長いB型時代から谷川・森内のO型を経て、羽生のAB型へと移行しているが、A型がいないのが特徴的である。
参加者メンバーの組合せは以下の通りとなった。
ルールは、1人2手、作戦タイムはA型チームとO型チームは1回、B型チームは2回取れることとした。第1試合はA型対O型。意思の疎通はA型チームの方が非常によい。飛車を振ったO型チームの継続手の乱れで序盤早々不利に陥るが、そこから長い中盤が続き、徐々にO型チームが少しづつ盛り返し、そのまま逆転勝利を手にした。
第2試合はA型チーム対B型チーム。相居飛車で受けつぶしを狙ったB型チームの高村の作戦がリレー将棋にマッチせず、ポカを呼び、金損となり、大勢を決していたが、最終局面で唐沢主将が一気に詰めの攻勢をかけに行ったのがやや難しく、他メンバーに通じず、大逆転でB型チームの辛勝となった。
第3試合は1勝同士のB型チーム対O型チームで勝った方が優勝。序盤でB型チームがO型チームの3間飛車の欠陥をつき、一方的に角を成ることに成功したが、O型チームも最善を尽くして粘り、少しづつ形勢を挽回、最後はO型チームが九死一生の大逆転で勝ち、優勝をものにした。
団体リレー将棋は、4面同じ進行を並べるので、同じ局面の次の一手を皆で考えているが、手番の人が指すと、こうも他人が違う考え方をもっているのかと驚くのが殆んどで、それがまさに団体戦の面白さでもあり、醍醐味でもあり、今回の合宿将棋においても遺憾無く表れた。
夕食の宴会後の対局は十分美酒を堪能し、いい気分でスタート。和気藹藹の雰囲気の中でおのれの一手に自画自賛の講釈をつけるなど笑いの絶えない序盤だったが、中盤以後大事な局面に入ると自然に無言で集中するところなどは、いかにも将棋らしいところである。
「どんな不利な局面でも、辛抱すれば、逆転できる」これがリレー将棋の一番面白いところである
以上
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1年ほど前に、奈良・興福寺旧境内で平安時代の井戸から承徳2年(1098年)の年号を記した木簡ととともに現代の将棋には使われていない駒「酔象」(縦2.5cm横1.5cm厚さ0.2cmの木製で表に「酔象」と墨書き)が見つかった(写真左)。これまで確認されていた室町時代の駒より更に250年もさかのぼる国内最古の酔象の駒といわれている。同じ井戸から「桂馬」「歩兵」、文字の読みとれない駒の計3枚も見つかった。僧侶や寺の関係者が指していたのではないかと思われる。将棋はインドが起源とされ、平安時代に日本に伝わったと云われていたが、酔象は現代の将棋より駒数が多い、鎌倉時代以降の「大将棋」や「中将棋」で指されたことは文献で分かっていたが、平安時代については知られていなかった。
将棋の歴史・変遷を知る上で大変貴重な史料となっている。
厳しい残暑とも別れを告げ、うるさいほどの蝉の声から心地よい秋の虫の音に変わって、徐々に秋らしい時節到来と思いきや、一気に秋に向かって、時には涼しいというより肌寒く感じる冷気に体調を狂わせられる。
8月は盆休みとして休会としたが(但しオープン戦として開催)、爽やかな秋風の到来とともに盤讃会の活動がスタート。新たに高村名人の同窓会メンバーの今井さんと将棋仲間の知人でもある佐久間さんが新規に参入。両名は10月の熱海での将棋合宿にも参加される。2人の強豪の新規加入で盤讃会も益々興隆・発展していくものと期待される。
13:00からのフリー対局を大いに楽しんでから、今回初めての試みである15:30より血液型対抗リレー将棋を行う。豪放磊落で何事にもこだわりのない、少々ルールは無視しても平気で交通事故発生率が最も高いと云われているタイプのO型チーム:柳瀬・佐久間・照井。典型的な日本人気質の真面目で慎重堅実でルールをきちんと守るタイプのA型のチーム:唐沢・中野・鈴木。果たして両タイプの特徴が見事に花が開く戦いが見られるか。興味津津である。
いずれにしても熱戦・力戦が期待されることは間違いなし。
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O型チーム | A型チーム |
初戦は後手のO型チーム(O組)が「ごきげん中飛車」、先手A型チーム(A組)が居飛車となり、後手は飛車先の歩を5六に進めて位を取る。先手も右銀が歩交換して3五に進み、後手の3三角を攻めたに対し、後手は△5五角と浮いて先手の飛車(2八)を狙う。先手は3五の銀を4六に引いて角取りに当てたが、後手は強く同角と取って、△5七銀と打ち込む。先手は当たっている5八金を6七に上がっていなす。後手は已む無く△4六銀成として、△5七歩成を狙うが、先手は当然の▲5八歩打で防ぎ、後手の5筋突破は挫折。
反攻に転じた先手は後手飛車の前に▲5五角(7七角の紐付)と打って後手の4六成銀と3三銀(守備は2一桂のみ)の両取。4六成銀を4五に引いてこれを守ると先手は予定通り▲3三角成、△同桂、▲同角成、更に▲2三馬と、後手の4一金と4五成銀の両取で4一金をタダ取りして駒得し、終始優勢に進めて先手が危なげなく勝った。
2回戦目は合居飛車から後手のA組が角交換する戦いとなったが、雪辱の意気上がるO組が見事に完勝し、1勝1敗の引き分けとなった。
来月の熱海での将棋合宿においても血液型対抗リレー戦を是非行いたい。
新規加入者も入って多勢の意気昂揚、酒量もぐんぐんと増す和気藹藹の懇親会。
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以上
将棋会最高位と賞金4,200万円をかけ、誰が森内竜王に挑戦するのか、大変興味が注がれる。
予選ランキング戦が終了して、11人の棋士(1組から優勝者羽生名人を筆頭に5名、2組は優勝者+2位の2名、3・4・5・6組の4名の優勝者)が出そろった。本版の決勝トーナメントは7月1日に開幕し、激しい熱闘が繰り広げられる。本版は豪華な顔ぶれで、羽生名人以外は、もし勝ち残れば竜王戦7番勝負初登場となる。20代から40代まで世代が広がり、羽生名人と郷田九段以外は昨年とは異なるメンバーで新鮮な感じがし、見応え十分な戦いが期待される。羽生名人は別格の実績・実力を誇る不動の本命、若手では4組優勝者の中村六段が手厚い印象を受けているようで、大いに期待が持てる。我が盤讃会も中村六段を絶大なる応援をしたい。
未だ梅雨は開けず、じめじめしたうっとうしい時節、梅雨明けが待ち遠しい。
毎月定期的に利用している日本将棋連盟直営の新宿将棋センターでは、我が盤讃会のチームは結構知られる存在になった。その最大要因は、若手NO.1のホープである中村六段を子息にもつ我が会員の中村の存在が大きい。同センターではそれなりに知られた存在でもある。
たっぷりと個人戦を楽しんでからの団体戦がスタート。A組(中村・齋藤・照井)対B組(鈴木・柳瀬・中野)(和角は目の調子もあって観戦のみ)。この団体戦は非常に珍しく3回も行われた。決して早指し勝負を意識して戦いに臨むだ訳でもないのに。第1回戦は、目を覆うようないきなりの乱打戦、まるで場外乱闘のごとくの凄さまじいバトル。序盤・中盤戦を素っ飛ばしての、あれよあれよという間のスピーディーな展開での双方入り乱れてのきつい終盤戦へ突入。一体何時になったら混戦状態から抜け出して、ケリがつけられるのか全く見通しがつかない。双方とも知恵を絞りに絞って優勢に駒を積極果敢に進めようとするが、帯に短し襷に長しのごとくどこかしまりのない中途半端な攻めの状態で中々攻めきれず、イライラが高じるストレスが堪る勝負展開。ところが意外にも、最終段階に入るや、あっけなく静かに落着いてA組は投了。これまでの乱戦は何だったんだろうか。
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第2回戦は、最初の戦いの反省から双方ともがっちりと防衛固めに徹して駒を進める。余りに慎重にかつ手堅くなり過ぎて、どのような攻めをしてよいものか攻め悩む状態に両者とも陥ってしまった。
中後半にB組に致命的なうっかりミスが生じて、以降一方的に攻め込まれて、態勢の立て直しができず劣勢を中々挽回できない。そのままずるずると押しこまれて万事休す。これで1勝1敗。時間も押し迫ってきたが、第3戦で勝負を決する決勝戦を開始することとなった。両組ともここで一気に決着をつけるとの意気込みの短期決戦態勢で臨む。ところがいざふたを開けてみたら、A組は防御態勢を厚くしてガードをがっちりと固める。一方B組は攻撃こそ最大の防御との思想から鉄壁のガードを何とか崩そうとあの手この手で攻めに徹していこうとするが、思うように攻めきれずの一進一体の膠着状態。後半も相当に進んでくるに従って大きな戦端が開かれて、急速に激しく駒を進めて、面白い戦いが見られるかなと思われたが、時間も時間でドローとなる。
雨の中、懇親の世界へ急ぎ足、疲れた神経を癒す、乾杯!
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以上
プロの棋士は本当に皆揃って例外なく字が上手。何故なのか。書道の達筆なことに驚かされ、また色紙・扇子・著書などに書く座右の銘を見るたびに、惚れ惚れする見事な達筆な字に感心させられる。日々鍛錬しないと、思い通りに上手く字を書くことは中々難しい。プロ棋士の素晴らしい毛筆の達筆は日頃の鍛錬の賜物のはずである。厳しい競争の中を勝ち抜いていかなければならない将棋の対局やタイトルの挑戦権の確保、タイトルの獲得・保持していくための常日頃の研究・分析等で忙しいにも拘らず書道にまでーー。日本将棋連盟の話。
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棋士たちの書道の腕を向上させるための取り組みとして、東・西の将棋会館で書道部を設け、月に1回程度、外部師範を呼んで指導している。棋士の中でとくに「書がうまい」と言われている人は?
「東西にある書道部では、浦野真彦八段、井道千尋女流初段という名前が挙がります。故人では、原田泰夫九段、廣津久雄九段が有名でした。原田九段は、月刊誌『将棋世界』に7年間にわたり、"今朝の一筆" と題して、書と文を連載していました」。
我々将棋ファンはプロ棋士に対して将棋の強さばかりだけでなく、毛筆で綺麗な・達筆な字を書いてくれる ことを期待している。これらのことがプロ棋士達の"書の向上心"につながっているのかもしれない。
とうとう梅雨の時節が到来。毎日がじとじとと汗が滴る蒸し暑い気候にはうんざりしてくる。
今日も梅雨の典型な雨模様。今年は激しい豪雨が災害をもたらす荒梅雨・暴れ梅雨にならないことを祈る。
高村・唐沢・四宮・中村・鈴木・柳瀬・照井のメンバーで総当たり戦の個人戦がスタート。なかでも柳瀬・照井戦は結構面白いというか気分爽快な晴々したような局面の展開で見る者を十分楽しませてくれた。強気で豪快な指しでぐいぐいとと推し進めることで定評のある柳瀬は本領を発揮、一方照井は巧みに小技を工夫しながらかわしながらも強烈な徹底した攻めでギブアップ。
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団体戦の第1回戦は、A組(中村・唐沢・高村・和角)対B組(鈴木・四宮・柳瀬・照井)でスタート。
ルールは2回/人でバトンタッチ、タイムはなし。序盤からやや波乱含みの展開で飛車・角を獲ったり、獲られたりの入り乱れ、中盤以降相当に荒れ模様の戦局かなと予想もしたが、ところがどっこい正反対。意外と波風の立たない展開。双方ともじわじわと攻め上げていっているようだが、必ずしもそうではない、反対に守りきっているかと思えば必ずしもそうではない、どちらが優勢に駒を進めているのかはっきりしない。しかしA組はどうも態勢としては潜在的には劣位に置かれていたようで、結構苦し紛れに手を打ってきたように見えた。深く静かに徐々に劣勢が顕在化、遂にほころびがはっきりと表面化してガタガタと守りが崩れて万事休す。
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時間も迫ってきたのでとにかく早指しで第2回戦を進めようということとなり、中村・唐沢・高村のA組対四宮・柳瀬・照井のB組の戦い(鈴木は5時から別件あり、和角は目の調子で連戦困難)を開始。果たして初心者で未熟な和角が抜けたメンバーでの戦いは本当に早指し進行ができるのか極めて懐疑的。予想通り双方ともしっかりと足場を固め一歩も譲らない重厚かつ白熱した、時間をまるで忘れたかのような戦いの様相。終盤も相当に進行していっても、どちらに形勢の優位さが見られるのか不明朗な展開の中で、盤讃会最長老ながら一向に衰えを見せない若々しい頭脳と柔軟な粘り腰を見せるA組唐沢の全く予想だに付かない意表を突く驚異の一手が出現。B組の1九角に1八歩の指しがB組にとって致命傷となり、ずるずると敗北への坂道を転げ落ち、ついに投了を告げた。
ああー疲れた!恒例の懇親会へまっしぐら、冷えた最高の味覚のアサヒの生ビールで乾杯。
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「タイトル戦でおやつを食べる」習慣があったとは知らなかった。将棋に詳しい人やタイトル戦ウオッチャー等の間では、「一番の見どころ」と云う人すらいる。そもそもどんな目的で、いつ、どのようなものを食べるのか、誰がメニューを決めるのか興味がそそられる。日本将棋連盟の話。通常の将棋の対局では出さず、基本的にはタイトル戦のみ。一般的には15時頃からだが、タイトル戦によって異なるようだ。出すタイミングは、対局の進行上邪魔にならないように配慮しているのだろうと思いきや、必ずしもそうではないようだ。おやつを出す人は大概ホテルや旅館の人で、将棋に詳しい方ではなく、時間になったらおやつを出すということのようだ。おやつの目的は、「対局の息抜き、エネルギーの補給・栄養補給」。おやつの内容は、だいたいホテルや旅館側が事前に3~4種類ほど用意して選択するのが一般的のようだ。またおやつには制限時間はなく、自分のペーで食べてよいようだ。因みに、「第72期将棋名人戦七番勝負」第2局第1日目のおやつは、挑戦者の羽生三冠は「熱塩加納産有機米みたらし団子と塩豆大福」を選んだのに対し、森内名人は一風変わったもの「喜多方ラーメンプリン」を選んだ。メニューの選び方、出てきた表情・リアクションにも個性が表れている。
おやつの取り方一つで果たして対局に微妙に影響を与えるものなのか。たかがおやつ、されどおやつ。
新緑の青葉が繁れる清々しい五月晴れの快い季節となった。このような爽やかな快晴の日にコンクリートビルの室内に閉じこもって将棋を指すのがもったいないような心地よい天候。
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個人戦からスタート。分部対照井、中村対柳瀬、唐沢対柳瀬。分部は久し振りの参加で、実戦から暫くの間、遠ざかっていたせいか、いつものような切れのよい技が発揮されてはいないように見えた。が、粘がり強い指しを見せてさすがだなと思わせた。 引き続きの団体戦は、A組の高村・照井・唐沢対B組の柳瀬・分部・中村(和角は目の調子が芳しくないので観戦のみ)。ルールは2回/人指してバトンタッチ。
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この組み合わせでは相当拮抗した面白い戦局が予想された。
A組の居飛車戦法に対して振り飛車を得意とした分部が所属するB組は振り飛車戦法で予測通りの対戦。B組は振り飛車を生かした、相手陣営に一気に進出・切り込む強烈な積極攻勢に打って出て優位に駒を進める。対するA組は粘り強く冷静にうまく、柔らかくかわしながら防御。序盤戦から結構激しい白熱戦の様相の展開。中盤戦を通り越して一気に終盤に入りこんでこのままB組優位に滑り込んで決着させられるのではないかと想わせる。ところB組は痛いミスもあったせいかなぜか攻めあえぎ、攻め苦しむ。 忍耐強く持久力に優れ、かつ猛けるプロ棋士中村六段の息子を持つ中村は息子さんのような勇猛果敢な攻めが中々取れずに歯がゆいことこの上なし。中盤戦は一進一退と云いたいところだが、むしろ中だるみの、どこかしまりのない状態。その間A組は着実に防御態勢を築きく。終盤戦、さすがのA組の高村名人、相手の攻めあえぐすきを突くように、満を持してここぞとばかりに相手陣営への侵攻に向けての8三角成の強打は急所を突く厳しい一手となり、A組の勝利への道筋をつけ、B組はガタガタと崩れて敗退、残念無念。
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恒例の懇親へ、格別の喉越しビールで乾杯。
今年もプロ棋士と将棋ソフトによる5対5の団体戦(電王戦)が始まった。昨年の第2回ではプロ棋士が1勝3敗1分と負け越して棋界に衝撃を与えた。谷川九段日本将棋連盟会長は「今回は絶対に負けられないので精鋭を揃えた」と。会長が太鼓判を押した5人は屋敷九段、森下九段、豊島七段、佐藤六段、菅井五段。対戦相手のソフト側はポナンザ、ツツカナ、YSS、やねうら王、習甦。
第3回では新たな規定が設けられた。① 使用ハードの統一化(マシンの性能ではなくプログラムの勝負)② 将棋ソフトの棋士への事前提供の義務付け(棋士の事前練習・研究を可能とすること)③ 持ち時間は5時間(棋士の疲労軽減の意味で前回よりも1時間増)。より公平化を図ったルール変更で、総じて前回より人間側が有利になった。にもかかわらず第3局の若手精鋭の豊島七段が挙げた一勝(対戦ソフトはYSS)のみに終わる余りにも無残な結果。将棋ソフトはこれからもより一層強く進化を続けていくであろう。チェスと同様に将棋もコンピュータに永遠に勝てなくなるのかもしれない。
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ようやっと厳しい寒さ、厚い服装から解放されて、待ちに待った気分爽快の春暖の時節の到来。
本日も暖かな爽やかな陽気の下での将棋。
個人戦からスタート。中野×照井、柳瀬×齋藤、鈴木×四宮、高村×中村。それぞれ一喜一憂する面白い展開を演じていた。その中で明らかに不利で難しい展開に苦しんでもう降参かなと思わせるような局面の高村と、一方もう勝利を手中にする寸前までいったと感じさせて相当な手ごたえを掴んだと感じさせるかのような中村の両者の戦いはどこか観る者をぐっと引き付ける、非常に見応えあるものであった。勝負は最後まで分からないもので、いつの間にか中村は大逆転を食らって残念無念の惜敗。
恒例のリレー戦のスタート。A組:四宮・齋藤・和角・中村対B組:照井・鈴木・中野・唐沢。
ルールは2回/人指してバトンタッチ。高村は観戦指導。今回の戦局の特徴は、総じてどこかピリッとしない、捉えどころのない、このようなものだと強く主張できるというものが見られない淡泊なものであった。序盤、中盤と淡々と駒が進められて、そろそろ終盤を迎えた静かな攻防戦が繰り広げられていくうちに、勝敗の動向を大きく左右する若しくは決定づける鈴木の見事な一手が指され、後はこの一手を境にA組は戦局を静かに不利な方向へと導かれ、次第に万事休すと静かに坂を転げ落ちて、B組の勝利が確定。
高村観戦指導者を主軸に長い長い感想戦は、淡泊な試合展開とは正反対に、非常に活発に変化に多く富んだシミュレートが見られて、戦局が次々と変化していく様相が面白く、勉強にもなっていろいろと感心させられた。
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しまいには一体どれがまともでベストな指手なのか想像がつかないほどの選差万別。今回の実戦・感想戦から、本当に将棋は奥の深い、無限の(と云っても必ずしも大げさではない)選択肢や想像力を働かせる豊かな知的ゲームであることを改めて強く印象付けた戦いでもあったのではないかと勝手に想定。
さあ、居酒屋へまっしぐら。疲れた神経を癒す最高のビールのうまさは格別である。
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日本将棋連盟(将棋盤・駒・駒台を寄付)、栄光ゼミナール(運営費を寄付)、富士通(株)(タブレット端末20台寄付)の三者共同支援により、東大教養学部の2013年冬学期(昨年10月〜今年の3月)において、前期課程全学体験ゼミナール「将棋で磨く知性と感性」の将棋講座(単位が取得できる正式な講座、定員40人 / 週1回 / 90分 / 計13回)が開講され、将棋の授業が行われている。東大では既に8年前から囲碁の授業が行われていたが、将棋では遅きに失した感もあるが、初めての授業である。そもそものきっかけは、将棋電王戦で三浦弘行九段を破った「GPS将棋」の開発者の1人でメーンプログラマーの東大大学院総合文化研究科に所属していて囲碁の授業を担当していた金子友適准教授から、コンピューター将棋の縁で知り合になった勝又清和六段に、将棋も囲碁と同様に授業ができないかと持ちかけられたことにあった。1年間の準備を経て、前記三者の力強い支援・協力を得てようやっと実現するに至った。3人のプロ棋士が講師として(堀口弘治七段と勝又清和六段は客員教授、矢内理絵子女流四段は准教授として)教壇に立ち、東大側の担当は金子准教授、更にアマ強豪でもある2人の女子大生が助手を務めている。講義と実技指導の両面から将棋文化を学ぶことを主旨としていて、「将棋は日本人の知恵の結晶。対局を通じて先を読む力を養うことができる。歴史や礼法など伝統文化としての側面も学んでほしい」と意気込んで授業に当たっている。将棋もようやっと囲碁と同様に教育界での市民権が得られるようになった。
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暦では春到来。厳しい寒さからの解放、春暖の到来と思いきや、記録的な大雪。未だ春は遠くにあり。
フリー対局の後、先手(高村、齋藤、四宮、分部)、後手(中村、唐沢、鈴木、照井)にてのリレー将棋1局を行った。本格的合矢倉戦の展開となり、先手は後手の7二銀型を咎めて素早く右銀が5筋に進出、居飛車を5八に転回して▲5五歩、△同歩、▲同銀と戦端が切られた。後手は遅蒔き乍ら7二の銀を6一→5二→5三と5筋に転回して5筋を防ぐ。先手の▲5四歩(銀取り)に△6四銀と逃げて、▲同銀。
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これを照井が△同角(好手)と取り、当然の▲5三銀(角取り)に対し、後手は角を逃げずに△4七銀と飛車取りに打ち込み。これを避け、▲5七飛と銀取りになって6八にいる角道が遮断された為、後手は△4六角(写真参照)とし、飛香(1九)両取り、銀を奪う▲4七飛に△1九角成と銀香交換の駒損を犠牲にして馬作りに成功、次いで先手は▲3七桂と防戦一方。先手飛車が4筋に動いた為、後手は目障りな先手の5四歩を4三の金で外し、次いで5三の銀も奪う。その後も△5八銀(飛金両取)、後手の飛車逃げに△6七銀、▲同金で先手の陣形を乱して後手が優勢となった。その後も後手は厳しい攻めを緩めず6七金取りに△5五桂と打ち、▲5六金逃げに△6七桂成と先手玉に迫る拠点を作る。先手は飛車を切って後手の馬と交換(先手の遊び飛車と後手馬の交換で後手の損)、浮いている先手の8二の飛車と5三の金の両取に▲7一角と厳しい打ち込み。後手は△6九銀(△7八飛の詰めよ)と打ち込んで▲7九銀打ちと銀を1枚使わせてから△5二飛と両取を防ぎ、緊迫した終盤戦が展開された。先手は6九銀、6七成桂を活用して後手玉に肉薄するも先手の7八香で隙間を埋められ、攻め倦む間に後手は先程のやり取りで入手した飛を8二に下ろし(後手2二玉への王手)、後手は△3二金。先手は金一枚のみの持ち駒を▲4三金と打ち込んで詰めよ(▲3二飛成)。△3一金打と守れば▲3二金、△同金、▲4三金 ‥‥ と千日手必至だったが、優勢だった後手が千日手を潔しとせず、果敢にも寄せに出て玉砕、先手の勝となった。序盤は中飛車棒銀で先手が後手を抑え込んだかに見えたが、△4七銀、△4六角、△1一角成で後手が逆転、後手優勢に進んだが終盤は千日手模様となり、最後は先手の大逆転勝ちとなった面白い将棋であった。
将棋が大変好きであった徳川家康は将棋(本将棋)を囲碁とともに幕府の公認とした。三代将軍徳川家光の頃の寛永年間には将軍御前で指す「御城将棋」が行われるようになった。家康と同様に将棋を非常に好んだ八代将軍徳川吉宗の頃の享保年間に、年に一度、11月17日(旧暦)を「御城将棋の日」と決めて、将軍の御前で御城将棋が行われるようになった。このことを由来にして日本将棋連盟は1975年に11月17日(新暦)を「将棋の日」として制定した(因みに囲碁の世界では日本棋院は1月5日(語呂合わせ)を「囲碁の日」と制定)。
日本将棋連盟は、江戸時代将軍の前で対局した「御城将棋」の日を記念として、日本の伝統文化である将棋の普及を目的に、1975年以来、毎年11月17日の「将棋の日」に全国各地で将棋にまつわる記念行事を行っている。昨年の平成25年度の第39回「将棋の日」の記念行事は北九州市で開催された。「北九州市長杯こども将棋トーナメント」「将棋の日お城指導将棋」「こども将棋教室」「プロ棋士指導対局」「歴代永世名人による対局」等々が行われたほか、人気棋士と地元将棋フアンとの交流会も開催された。「将棋の日」を通じて地域の将棋ファンと交流を深めることで伝統分化・将棋の普及に貢献している。
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新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
盤讃会の皆々様、本格的な冬の到来、寒さも一段と厳しくも快晴の天候に恵まれた年明けとなり、良い新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年度の新年初将棋は長い正月連休後早々の8日にスタート。
盤讃会の皆さんは意気軒昂、はつらつと今年度も張り切って、日本の伝統文化でもある将棋を大いに楽しんで、そして我がDF将棋会の益々の発展と活躍をと意気込む。新年初将棋は皆さんの元気な活動姿をお見せしたい。
個人戦終了後、早速恒例の赤組の中村・高村・照井に対する白組の鈴木・柳瀬・齋藤の団体・リレーの対抗戦がスタート。
赤組 | 白組 |
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戦端開始早々、双方ともに速い駒の指しを進めていくうちに、あれよあれよという間に赤組の飛車が奪取されるなど、どこか荒れ模様の展開の様相を彷彿させる。激しいが面白い見応えのある戦いが大いに期待できるものと思いきや、中盤戦では意外と淡々とした鬩ぎ合い。そして終盤の局面に入るや、白組優勢の戦いの様相をみせているものの、両者ともに厳しい展開に四苦八苦。一手間違えればたとえ白組優勢も大逆転の憂き目にあう戦局を予想させる様相。しかし白組の齋藤棋士が非常なる冴えを示し一気に赤組を追い詰めて勝敗を決定づけた。
今回の戦いの最大の特色は齋藤氏の誰もが予測を超えた実に冴えわたる鮮烈な指し、終盤以降一度ならず二度三度と意表を突く感服させられる強烈な指し。当方のような初心者の全く貧弱な将棋思考では想像もつかない手、どうひっくり返ってみても、どう逆立ちしても絶対にそのような発想は思い浮かばない驚愕の指し手。今回は本当にいろいろと勉強させてもらった。
新春将棋終了後は懇親会/新年会へまっしぐら。今年一年盤讃会の皆さんのご健勝と我が会の益々の発展を期して乾杯。皆さん意気盛んにアルコールもすいすい・ぐいぐいと進み和気藹藹の盛会。
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