瓦版
(2022年4月20日 掲載)
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DF技術部会瓦版第67号

発行 : 2022年4月20日 世話役 : 清水 範夫 副世話役 : 丸山 昭洋 編集・文責 : 丸山 昭洋

【例 会】

【目 次】

  1. 技術部会事務局報告 : 清水 範夫 世話役
  2. DF事務局報告 : 小林 慎一郎 会員
  3. 分科会活動報告 :
  4. 講演会:
  5. 「植物ホルモンの不思議~植物成長ホルモンの生合成について~」
      理化学研究所 名誉研究員 神谷 勇治 氏
  6. 編集後記 : 丸山 昭洋 副世話役

技術部会事務局報告清水 範夫 世話役

  1. 2022 年度技術部会活動方針
    ポストコロナ時代やSDGsの達成を求める社会の動向を注視しながら技術部会 の活動を進めると共に、多様化を図るべく議論を向け進めていきたい。
  2. 2022年度 技術部会活動
    • 技術部会定例会はDFスタジオとZoom方式の併用とする。
    • 前回(2/15)は「非金属リサイクルの現状」を矢島健司 会員、「お酒を楽しもう」を佐藤和恵 会員にそれぞれ講演いただいた。今回は医療懇話会との共催で「植物ホルモンの不思議」を理化学研究所 名誉研究員の神谷勇 氏に講演いただく。
    • 今後の定例会/講演会
      6月15日(水)
      医療懇話会共催「新型コロナウイルス感染症の検査と治療」
      昭和大学副学長 医学部薬理学講座 木内祐二 教授
      8月9日(火)
      「農薬とGAP(農業生産工程管理)の現状と今後の展望」
      SINON CORPORATION顧問 GAP総合研究所理事 藤田文雄 氏
      10月18日(火)
      未定
      12月13日(火)
      医療懇話会共催
    • 工場見学会の開催は10月頃を考えているが新型コロナウィルスの感染状況をみて判断する。
清水会員の説明資料はこちらをご覧ください。

DF 事務局報告小林 慎一郎 会員

  1. 20周年記念行事
    • 20周年記特設ギャラリーを5月よりホームページに掲載する。ギャラリーには寄書コーナーがあり気軽に投稿してほしい。
    • 新会員プラスワン作戦の活動を開始する。友人知人の勧誘を活発化したい。
    • 部会研究会、同好会の紹介アワー(動画)を行う。気軽に投稿してほしい。
  2. 理事会、臨時代議員総会 開催
    • 会員制度検討委員会答申他
    • 一般社団法人企業支援NPOとのコラボ提携
    • 決算報告8月予定 収支面の問題は無いものと予想
  3. 新任 得丸英司、田崎 慎 (4月1日)
    退任 葛目薫、今井理人 (3月31日)
小林会員の説明資料はこちらをご覧ください。

分科会報告

理科実験グループ : 矢島 健児 会員

  • 酒井会員に代わり矢島会員にて代行報告
  • 2月、3月とオミクロン株による感染拡大により中止、延期が相次ぐ。
  • 4月は2 回の実験が予定されていたが内1回は感染拡大の影響で延期となる。
  • 「理科実験グループ12 周年記念」関連では開催に向けこれまでの歩みを映像化する等、種々の準備を進めている。
    4月23日(土) 航空会館で開催、60~70 名の参加者を予定
  • ニュージーランドより理科実験の要請あり。中学生が対象でテーマは「色」、オンラインにて5月以降で実施予定。
矢島会員の説明資料はこちらをご覧ください。

経済産業懇話会 : 赤堀 智行 会員

  • 浅野会員に代わり赤堀会員にて代行報告
  • 1/26に年初恒例の「22年の経済見通しとニュースの勘所」を望月直躬会員を講師に開催。好評で2/7に追加補講も行われた。
  • 2/22に「自然環境の変化と野生鳥獣の実情」を赤堀智行会員を講師に開催。
  • 3/23に「身近な話題から食肉を考える」/永野章会員を講師に開催。
  • 4/11に特別企画とし「ウクライナ情勢検討会」を開催。

『DF経済・産業懇話会』と『ロシア研究会』のと共催でファシリテーターは両会に所属されている菅原信夫会員。今後もタイミングをみて引き続きの臨時開催を検討する。

浅野会員の説明資料はこちらをご覧ください。

リスクセンス推進研究会 : 立石 裕夫 会員

  • 立石会員に代わり石毛会員にて代行報告
  • 支援企業の進捗
    A社のタイにあるグループ企業でRS 診断を58 名が受験し報告書作成支援中、
    中国にあるグループ企業にもRS 診断受験と報告書作成支援する。
    O社向けE-ラーニング研修を2 月に実施し報告書を作成中。
  • リスクセンス推進体制の変更
    「化学工業日報社」に代わって「NPO法人リスク共生社会推進センター(横浜国大関連)」がリスクセンスの宣伝広報・リスクセンスを実施する。
  • 技術部会会員のリスクセンス推進研究会の入会を期待します。
立石会員の説明資料はこちらをご覧ください。

医療懇話会 : 赤堀 智行 会員

6月15日(水)に昭和大学の副学長木内祐二教授によるコロナ感染の診断、治療、予防に関する講演を予定している。
診断の鍵となる遺伝子検出による検査の短時間化を確立され院内での患者間の感染リンクを明らかにした点は今後に向け大いに注目される。
皆さんに聞いていただきたい。

赤堀会員の説明資料はこちらをご覧ください。

講演会

「植物ホルモンの不思議~植物成長ホルモンの生合成について~」
  理化学研究所 名誉研究員 神谷 勇治 氏

神谷 勇治 氏
【概要】

植物成長ホルモンは植物体の顕著な伸長のみならず、花芽形成などの分化や乾燥などの環境圧力への抵抗性にも関わり、その知見は農業生産にもきわめて重要である。その研究は古くは1880年のダーウィンによる光屈性の論文に遡り、オーキシンと名付けられたその活性の化学的本体は1946年にトウモロコシ未熟種子から分離されてインドール-3-酢酸(IAA)と同定されたが、単純な化学構造にもかかわらず植物体内での生合成経路は、中間体の高い反応性などのために特定できていなかった。一方、イネに徒長を引き起こすカビGibberella fujikuroiが生産する毒素として1926年にわが国で発見されたジベレリン(GA) は、1958年にベニバナインゲンの未熟種子から分離されたのをきっかけに植物内在性の成長ホルモンの一つと認知され、種無しブドウの生産に利用されていたが、複雑な四環性テルペン構造のために、その全生合成経路が解明されていなかった。そこで私はGAについてわが国で蓄積されてきた多くの化学的知見の集積の上に、GA生合成の鍵酵素とその遺伝子を世界に先駆けて単離同定し、植物とカビのGA生合成経路の多様性と遺伝的制御機構の全体像を解明するのに貢献した。さらにその研究の途上で開発した植物体内のホルモン類の高感度一斉分析システムを活用して、不明のまま残されていたIAA生合成経路を確定し、長年にわたる「オーキシンの謎」を解明することができた。(神谷勇治氏)

神谷勇治氏の説明資料はこちらをご覧ください。

編集後記

2月の技術部会と同様、今回もDF751スタジオのリアル参加とリモート参加のハイブリッド形式での開催となりました。部会開始時にZoomの設定不具合により皆さまを混乱させましたことお詫びいたします。Zoomの設定、マイク他通信機器の接続等習熟に向け更なる準備が必要と痛感しました、反省です。(丸山 昭洋)