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(最終更新日: 2012年11月7日

スキューバ同好会 
世話役:佐藤 眞樹 

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11/06/2012

スキューバ雑感・沖縄編「 沖縄・慶良間諸島の海」

いきなりスキューバから話題がそれるが、先日のDF総会で、同好会の紹介があった。興味があったのは、ホームページの訪問数で、1位美術、2位海外旅行、3位登山、4位蕎麦打ち、5位ゴルフ、6位映画、7位釣り、8位写真、9位落語。会員よりも外部の閲覧が多いらしい。記事をきちんとメンテナンスし、面白い話題や映像を提供している同好会のレポートにヒット数が多いとのこと。スキューバ同好会も頑張らなくちゃ。21ある同好会の中で、シニアの冒険好きの人が集うグループとして、トライアスロン、登山、スキー、それにスキューバが加わるのであろうか。

2008年7月の初潜りから約4年半。今までに行った場所は、フィリッピンのセブ島が3回、沖縄が3回、伊豆大島が1回、パラオが1回、タヒチが1回の合計9回。平均して年に2回出かけている。当然のことだが、事故はゼロ。2012年5月にフィリッピンのセブ島に出かけ、ジンベイ鮫を見たり、美しい珊瑚礁にうっとりした。この時の参加はフルキャストの5名。

その後の計画として、年末にオーストラリアのグレートバリアリーフに行くことがほぼ固まっていたが、事情があって来年に延期した。そうなると間が空いて、ウズウズするので、有志で沖縄に出かけることにした。参加したのは、佐藤、杉山、横井の3名。かって沖縄でダイビングをしたのは3回で、渡嘉敷島、西表島、石垣島に行った。夫々その島に滞在し、そこの海に潜るダイビングであった。今回は沖縄本島に宿舎を確保し、毎日船で慶良間諸島の海に出かけることにした。那覇の港から船で1時間程度。ホテルJALシティに泊まり、毎晩うまい沖縄料理を食べ、軽くカラオケ。そんな生活を4日間した。

さて、今回の初日は2012年7月9日。沖縄では既に梅雨が明け、夏休み客も少ない穴場の時期。朝8時にダイブショップ・オーシャンブルーの今川さんが、車で迎えに来てくれた。ダイブ用具一式を抱えて乗車。港まで約5分。すぐ船に乗り、座間味の海まで一気に向かう。ダイビング用語で、潜る場所をポイントという。最初のポイントの名前はドラゴンレディ。簡単なブリーフィングがあり、いよいよダイビング開始。

いつもそうだが、ダイビングの第1回は、体の調子を整え海に慣れるため、比較的浅い海に潜る。それでも最深23mまで潜った。水温は28度。船から海に飛び込み、ロープにそって潜降し、海底に集合。耳抜き、マスククリアがOKであることを確認し、移動開始。海の中では言葉が通じないので、伝達は全て手話。ダイビングのリーダーは今川さんだが、美人アシスタントの岡崎さんも我々の後方からついて来てくれる。こんな贅沢な遊びは無い。金目もどき、スズメダイ、はまクマノミ、ナマコ、ウミウシ等と戯れ、35分で浮上。まずまずの海況と天気。体調も悪くない。船上で水分を補給し、40分程度の休憩。この間船は次のポイントに移動。タンクの空気量を確認し、再び海に潜る。チンアナゴ、ケラマハナダイ、カクレクマノミ、マツバスズメダイ、ハナビラウツボ等々を眺め、美しい珊瑚に堪能し、タンクの空気の残量に余裕を持たせて、徐々に浮上。ダイビングでは、水深5メートルの所に約3分留まる安全停止がある。船に上がり、装着物をできるだけはずして身軽になって、楽しい昼食。

沖縄ダイビング 沖縄ダイビング
美人アシスタントの岡崎さんと ドラゴンレディの海底で記念撮影
沖縄ダイビング 沖縄ダイビング
渡嘉敷沖・野崎のアオウミガメ ケラマハナダイの群れ

しばらく休憩してから、本日最後のポイントである渡嘉敷沖の野崎で錨をおろす。ここでの期待はアオウミガメ。さすがと思ったのは、ベテランのインストラクターは、アオウミガメのいる場所をよく知っている。海底を約10分泳いだところで、先方を指さす。いたいた。まさにアオウミガメ。体長は1メートル。我々を少しも恐れず悠然と泳ぐ。すぐ足元まで近づいて来た。そしてゆっくりと遠ざかって行く。夢中になってシャッターを押す。

あれやこれやで第1日が無事終了。猛スペードで船は那覇の港に急ぐ。ダイブショップでは用具を簡単に水洗いして干す。その後の作業がログヅケ。ダイビングでは海に1度潜るのを1本という。これを生涯記録として残してゆく。ベテランのインストラクターは、数千本の経験を持つ。筆者の場合はまだ130本。気温、水温、深度、海水の透明度、残圧、出会った海の中の生物等をポイント毎に記録し、インストラクターのサインを貰う。最後に翌日の集合時間を確認して解散。ホテルに帰る。

2日目、3日目もほぼこれと同じダイビングだが、ポイント毎に棲息している魚や海底の景色が違う。ナポレオンフィッシュ、フエフキダイ、ノコギリダイにもお目にかかった。海底の洞窟は狭くて暗い。懐中電灯で照らしながら、洞窟の中を泳いで通り抜けるのも一興。沖縄の海は非常に透明度が高くてきれいである。珊瑚礁も豊かで気持ちがなごむ。流れのある大洋に出れば、マグロやカツオに遭遇するが、波の静かな湾にいる小魚は色とりどり。何度潜っても飽きることがない。かえって病みつきになる。今回同じ船に北海道から来た不動産会社の女性社長とその息子さんがいた。その女性社長は沖縄がすっかり気に入り、移住することを真剣に考えているという。意気投合して、一夜沖縄料理屋でご一緒した。こうした巡りあわせもダイビングツアーの楽しみの一つである。最後のダイビングを終えた夜はお酒もはかどる。カラオケにも力が入る。翌日、帰りの飛行機に乗ったとたんに次の行き先の模索が始まる。60歳を過ぎてから始めたスキューバだが、やって良かったのか、悪かったのか。もっと小遣いがほしい。

レポーター:横井 時久

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