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(最終更新日: 2012年1月24日

スキューバ同好会 
世話役:佐藤 眞樹 

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11/03/20

第6回DFスキューバ同好会
「おちこぼれダイバーのパラオ・ダイビング紀行」

ダイビング同好会の第6回ダイビングとして1月30日から2月3日までパラオに出掛けた。タヒチに行く予定だったが、タヒチは雨期の真最中と聞いて、2月がベストシーズンと言われるパラオに切り替えた。パラオは第1次世界大戦でドイツから日本の信託統治領となったところで、25%が日系パラオ人で大統領も日本人の姓を持つ方が2人も出ている、親日的な人口2万人の独立共和国である。

ベストシーズンの筈だったのに第1日目は朝から土砂振りの大雨。髪の毛を頭の天辺にきりっとまとめ上げた中々の美人の日本人インストラクターのマイちゃんは20歳。こんな日にも潜るのかと訝ったが、分厚い雨合羽を着せられて、スピードボートで約2時間。少しは雨も小降りになって来たところで潜る事になった。1回目は慣らし運転、2回目に潜った有名なブルーコーナーでは海底が見えない深い崖淵に沿って、ナポレオン、ローニンアジ、インドオキアジの大群にリーフシャークなどに遭遇し、3回目はマンタのクリーニんグ・ステーションとして有名なジャーマン・チャンネルで待つこと数分、我々の頭上を3〜4畳はある大きなマンタが1列縦隊で7匹も現れた。上からの光が大きな体で遮られ、突然周りが暗くなると思った程。大感激。

マイちゃんによれば丁度食事時で、浅い所に浮遊するプランクトンを泳ぎながら水と一緒に呑み込む為に海面近くを泳いでいたそうだ。普通は海底の丸い岩に降りて来て、べらなどの小魚に体に着いた寄生虫などを綺麗にして貰うのだそうだ。

今日は僕の69歳の誕生日と横井さんの100本記念。マイちゃんがマリーナを代表して蒸した椰蟹を食べていたレストランにケーキを持って来てくれた。

海中18m付近での左から
遠藤・杉山・横井・佐藤各氏の勇姿

2日目は雨が嘘の様に晴れ上がり、ウーロン島の近くで潜った。沖縄やセブ島と違って今回はサンゴ礁の周りに群れるカラフルな小さな熱帯魚ではなく、早い流れの中で悠然と泳ぐ大型の魚とか物凄い数の魚の群れを流れに流されながら眺める男性的なダイビングだった。マイちゃんが説明している時には自分の関心ごとで夢中で耳を傾けず、今説明したばかりのことを又質問をする平均70歳を優に超える我々グループには流石に不安を感じたらしく、いつも他のグループより後にエントリーさせ、いつもどのグループよりも早くエクジットさせるなど安全に大分気を使っていることが判ったが、流石、熟成された人格の持ち主である我々は、これ又止む無しとして甘受、無事に「落ちこぼれダイビング」を十二分に楽しんだ。最終日は船をチャーターしてトローリングに出掛けた。キャプテンは何とツトム君と言う名のパラオ人。太陽が輝き、飽くまでも青い海を1日掛けて走り回ったが、カジキはおろかサワラすら1匹たりとも釣れなかった。

パラオ共和国の国旗を皆さん、ご覧になったことが有るでしょうか?白地に赤の日の丸ではなく、青地に黄色のお月さまが国民投票で選ばれた図柄になっている。それ程日本に対し、親しみを持っている証なのだそうだ。そんな嬉しい国も有るのだと言うことを噛みしめながら厳寒の日本に戻って来た。

以 上
文責:佐 藤

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