瓦版

( 2018年3月6日 掲載 )

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DF技術部会瓦版第46号

発行:2018年2月28日 世話役:成田嘉宏 副世話役:酒井和幸 編集・文責:酒井和幸

2月例会

  • 2月13日(火)
    14時:例会東京ウイメンズプラザ‥‥出席者42名
    17時:懇親会傳八青山‥‥‥‥‥‥‥出席者22名

【目次】

  1. 活動報告:成田 嘉宏 世話役
  2. 分科会活動報告
    ・経済産業懇話会:浅野 応孝 会員
    ・理科実験グループ:眞弓 博司 会員
    ・リスクセンス推進研究会:中田 邦臣 会員
    ・医療懇話会活動報告:佐藤 和恵 会員
  3. 講話「地球磁場逆転の歴史におけるチバニアン時代」
    講師:国立極地研究所名誉教授 元南極越冬隊長 澁谷 和雄 会員
  4. 新入会員紹介:西井 昇 会員(西井さんの紹介はこちらからご覧ください)
  5. 次回例会のご案内
  6. 編集後記

(上の写真は渋谷会員の説明時に使用された中の一枚です)

◇ ◇ ◇

活動報告 成田世話役

技術部会

  1. 2018年技術部会運営方針
    2003年秋発足以来15年の成果としてある4分科会の精力的な活動を基盤に会員の相互啓発と親睦を深める場として機能すると同時に社会貢献課題にも取り組む
  2. 2018年計画概要
    例年通りの隔月開催とし12月14日昭和大学例会までの計画を説明
  3. 部会事務局業務分担と会員状況・会費・会計等報告
    瓦版作成・視察研修企画:酒井会員HP運営:立石会員
  4. 4月例会予定
    開催日4月19日 場所:昭和大学
    講話「再生エネルギーとしての地熱発電(仮題)」を予定

成田世話役の説明資料はこちらをご覧ください

分科会報告

1.経済・産業懇話会

技術部会浅野応孝リーダーより、以下の報告がありました。

  • 1月は特別企画日本の将来「不安な個人・立ちすくむ国家」経済産業省若手プロジェクトと討議懇談し、hotな議論の場となり有益であったと思う。さらに恒例の望月直躬さんによる「18年の経済見通しとニュースの場所」が大盛況であったとの報告を頂いた。
  • 2月21日 門田壮さんの「中国との30年から見えるもの」、
    3月19日 折戸文夫さんの「COCN(産業競争力懇談会)の政府提言について」
    4月11日糀正勝さん「スポーツの夢を追いかけてープロスポーツよもやま話」を予定している。
  • 5月以降の各月は現在未定だが準備は進めている。

浅野リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

2. 理科実験グループ

技術部会眞弓博司リーダーより次の報告がありました。

昨年のイベント数は161回で前年を10回上回った。教室数は昨年を若干下回ったがイベント構成の変化で特別の解析が必要とは思っていない。事実本年1〜3月はイベント数、授業数とも昨年同期を大きく上回る見込みとなっている。また中学での実績が着実に増加している点には着目する必要がある。

2018年新体制の課題はメンバーの役割に応じた技能向上、テーマの改良と開発、器材管理関連並びに主催者側評価の活動への反映等である。

  • メンバーの役割能力の向上対しては研修を通じて知識・理解を深めると同時に現場における指導・育成に努める。
  • テーマについてはテーマ委員会の活動の中で小学生低学年向けテーマの整備や中学生向テーマの充実を意図的に進める。

眞弓リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

3. リスクセンス推進研究会

技術部会中田リーダーより以下の報告があった。

  • フォーラムへの参加のお願い:3月10日東大弥生講堂で開催し、2017年度Good Safety Education Facilityの顕彰、GoodRiskSenseAwardの顕彰と記念講演、研究会の活動に関する議論をし認識を深める。
  • 3月8日ビジネスセミナー(化工日主催)藤村氏ご講演への参加のお願い
  • リスクセンス推進に関する研究への支援依頼

中田リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

4.医療懇話会

技術部会佐藤和恵リーダーより2015年以降の医学講座開催実績の紹介(計5講座)と2018年度活動計画(計3講座)について説明があった。4月開催技術部会例会では「高齢者と歯の問題」についての講座が持たれる予定。

佐藤リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

講話 地球磁場逆転の歴史におけるチバニアン時代

技術部会チバニアンという言葉が報道され地球の磁場が過去何回か反転している事実を知り、直ぐに理科実験Gで活躍され地球儀のテーマを開発された澁谷さんの顔が浮かんだ。

知的好奇心旺盛なDF技術部会の皆さんはこの地磁気の謎の一端に触れて見たいと思われているはずだと思い直ぐに例会での講演をお願いした。急なお願いにも関わらず快くお受けいただきほっとしたことを覚えている。

地球磁場の基礎から講演は始まり、惑星・衛星には固有磁場が存在もの、顕著な残留磁化が認められるもの、プラズマ相互作用などが目立つものなどそれぞれ特徴がある。固有磁場の形成はダイナモモデルで説明され地球の中心部「内核」の周りには溶けた鉄の厚い「外核」がありこの鉄が地球の自転などで流れ動くことで電流が生じ、電磁石と同じ原理で地磁気が発生する。

ダイナモの維持には自転軸と磁軸のずれが関与しているかもしれない?磁場の逆転メカニズムは推測の域を出ないが核部分とマントルの回転速度差などが絡んでいるらしい。磁場逆転に要する時間は数百年〜数万年の幅で推測されている。いずれにしても双極子成分の強度が下がり多重極子成分が際立つ状況が逆転のキーで観測のポイントとなる。地球の双極子モーメントは100年で5%の減少が認められる。過去360万年に11回の逆転があったと言われている。

千葉の養老川沿いにある千葉セクションと呼ばれる火山灰層の分析から約77万年前に(マンモスやネアンデルタール人がいたころ)最後の磁場逆転が起きた事を示す証拠が見つかり、その時から12万6千年前までの地質時代を「チバニアン」と称することを提案したところ、認められそうである。

皆さんから多くの質問に対して渋谷さんから丁寧な説明がありついに時間切れとなりました。

科学の力で過去を知り現在を認識し将来を予測する興味深いお話は懇親会でも続き、時間が経つのを忘れる程でした。

  • 説明資料はこちらをご覧ください

◇ ◇ ◇

例会会場の様子です

今後の技術部会の お知らせ

2018年第2回の定例会を4月19日13時30分より、会場を昭和大学講義室に移して
開催しますので多数の会員の皆さんのご出席をお待ちしおております。

編集後記

あらためて技術部会の存在意義を感じる一日でした。各分科会の活動は勿論ですが例会もとても刺激的でとてもぼけている暇はないなと・・・・この集いに少しでも携われる幸せを感じつつ・・・・この瓦版を今日中にはと思いつつ明日になるかも??

以上(文責:酒井和幸)