(12/12/23)
11月26日(月)参加者11名、JR橋本駅に集合し、富士通首都圏相模原リサイクルセンターを訪問、午後1時半からの約2時間、情報機器のリサイクル現場見学とパソコンの解体体験を行いました。 富士通リサイクルセンター(FRC)は、全国に8か所あり、今回の訪問は首都圏のリサイクル業務を担っている富士通化成リサイクル株式会社。
リサイクル業務は製造ラインと違い、一見、倉庫と見まがう地味な現場ですが、企業が環境負荷低減に向けて活動している作業実態の一端を見学できました。
回収されてくるリサイクル製品は、主にATM、サーバー、パソコンなどが多い。精密な部品で構成された製品のリサイクルには丁寧な手作業解体が必須となるので、ATMは1台1人専任、パソコンは4、5人が、銅線、コネクター、電子基板、電池、廃プラなど素材ごとに、素早い手さばきで解体していきます。解体現場の壁際には仕分けられた再生部品を一時保管するための、オレンジ色の布袋のはいった大きな桶がたくさん並んでいるのが印象的でした。
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解体作業 | DF見学者も解体を体験 |
機械設備は、個人情報や多量のデータを扱うICT製品ならではの、メモリLSIの記録消去装置、HDDやCDなどの媒体破壊装置。加えて外装プラスチック類の破砕装置、発泡スチロールの溶融固化装置などがあり、処理された各種資源は、精錬所や製鉄所の燃料などに役立っているとのこと。
現場から戻って、私たちも早速ノートパソコンの解体体験に取りかかりました。たくさんのネジをすべて外しても蓋が開かず頓挫続出。手間取っている時、講師が現れて、各部品を説明しながら、いとも簡単に次々と解体デモ。一通り見てから再挑戦して約30分、すべて何とか解体完了。この初体験は当初敬遠していましたが、パソコン部品全体(約70種類)を知ることが出来て、予期しなかった大きな収穫があり、大変興味深かったと、懇親会の席での参加された皆さんの話題。
工場見学に先立って、富士通の環境方針や製品のライフサイクル全体を通しての環境負荷低減活動、環境関連法令や国際資源循環の最近動向、リサイクルセンターの業務概要や安全・セキュリティ対策、リサイクル作業の流れなどの説明があり、富士通グループの環境問題への熱心な取り組み姿勢を目の当たりにしました。
見学後の質疑応答では、回収実績(年2,000トン強)や資源再利用率(90%以上)、レアメタルの扱い、解体作業効率など、種々の活発な意見交換が行われました。
今回の見学に際しては、富士通(株)環境本部部長に終始お世話いただき、当日は富士通化成リサイクル(株)の社長はじめ担当部長他数名の方々にも業務説明や工場案内、さらに解体実演までしていただき、本当に感謝の念でいっぱいのとても有意義なリサイクルセンター見学でした。
(見学企画グループ・間 記 / 2012.11)