(2013年5月1日 )
環境部会環境新学習分科会
「環境とエネルギ―」4回シリーズの最終回として、冒頭、加藤三郎氏が前3回のセミナーの総括をされ、意見交換の論点をエネルギ―問題の最大の課題である原発とする様示された。
これを受け、後半1時間半にわたり、藤村コノヱ氏の指導により、参加者全員がNPO,政治家、産業界、技術者のいずれかのグループにはいり、夫々の倫理面の在り方を考えるというロールプレイ方式に近い議論を行った。各グループ共 活発な意見交換がなされ、初めての試みであったが盛況裡に終わった。
![]() 加藤三郎氏 |
![]() 藤村コノヱ氏 |
前3回の総括と原発に係る自民、民主、公明の政党の公約の違い、地方自治体の反応、コスト問題等を説明。
エネルギ―の2030年目途のベストミックスは 2010年の総エネルギー供給の内、原発による供給相当分20%を省エネで削減する事が可能で、残り80%分を再生エネ30%(2010年;10%)、化石エネ50%程度で(2010年;63%)カバーする事で原発0を実現できるとの見方を示された。この省エネ、再生エネに必要な投資財源は(累計120〜140兆円)現在の化石燃料輸入額24兆円/年を、化石エネを削減していくことにより、その輸入額を毎年6〜7兆円以上節約できるので、捻出可能との見解。
今後に就いては、ブッシュ政権時代に米国は自国経済への悪影響を考え、京都議定書体制から離脱したが、オバマ大統領は、2期目で、温暖化等の環境問題等に就いて、子供たちや未来の為に対処すべきと前向きで、期待できるとの所感。
最後に、エネルギ―原子力問題に就いて政治経済だけでなく、中長期的に倫理の問題としても考えるべきと指摘された。
この講義を受けて、「将来の原子力・エネルギー」に就いて、環境と倫理面から意見交換する事とし、以下の4つの異なるグループに分かれ、夫々のグループの立場は如何にあるべきかの議論を行った。 グループ討議後、各グループより討議内容に就き発表し、それをベースに意見交換。
各グループの発表概要以下の通り。
加藤、藤村両氏より、よりよい環境とエネルギー政策が出来る様、今後も このような議論を活発にしてほしいと総括された。
以上