2012/02/16(No119)
田部 揆一郎
デイレクトフォース(DF)メンバーには教育へのご関心が強い方が多く、既に出前理科実験グループでは、全ての引き合いに応じられぬのではないかという、嬉しい悩みが生じています。
その後塵を拝して、この度授業支援の会が発足しました。本会は学校での講義を中心に行うもので、小学校、中学校、高校を対象にしています。講義はDFメンバーが実業界で体験したことを振り返り、学生たちが人生の進路を考える上で参考になると思われることをアドバイスするもので、主として次の3つの分野に別れます。
講師はいろいろな分野の実業界で長年実績を積んできた方々であり、成功、失敗、国内体験、海外体験など、いろいろな角度からの話は、若い学生には必ずや有益な話になると思います。それぞれの話の例を示せば以下の通りです。
「働くことの大切さ」では、世のため人のためになる貢献の喜び、社会に於ける人間関係の重要性、学校の勉強がなぜ必要か、プレゼンテーションのやり方などの話になります。
「国際社会で活躍することの意義」では、日本人の生活が世界と切り離せないこと、海外と仕事を進める上で何が重要か、異文化を知る楽しさ、実は立派な日本人になることが肝要、日本の強み、弱みなどの話になります。
「理科・科学の世界の面白さ」では、高層ビルを建てるプロジェクトのしくみ、電池がなぜ電気を生じるのか、飛行機はなぜ飛ぶのか、自動車の製造工程などの話があります。
このような話は、学生たちがどんな社会があるのかを知り、自分はどんな社会に入って行きたいのか、またそのために今なにを準備しておけばよいのかなどの点につき、よく考えるための指針になると思われるのです。日本の将来を担う若者が力強く成長するために、上記のようなメッセージを伝える志のある方のご参加を歓迎します。また出前授業に関心のある学校、教育機関とコネのある方のご支援を切望します。
授業支援の会の詳細はこちらをご覧ください。■
たなべきいちろう ディレクトフォース会員 元三菱油化
三菱化学エンジニアリング 現三菱商事化学 プラントユニット顧問 トヨナカ顧問