掲載日 | テーマ / イベント名 | 実施日 |
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3月2日(木) | 粋山会2月度定例登山 高川山(山梨百名山 約976m) | 2月15日(水) |
2月14日(火) | 粋山会1月度定例登山 丹沢山(百名山 1567m) | 1月19日(木) |
粋山会2月度定例登山 高川山(山梨百名山 約976m)
- 開催日:2月15日(水)
- 参加者:浜口(L)、柳瀬、岡田、眞弓、成田、立石(6名、敬称略)
- 工程概要:
高川山(約976m)は大月の先にある山梨百名山で、富士山が綺麗に見える山としても有名である。JR初狩駅から登山が開始できるという便利さもあり、多くの人に親しまれている。私たち粋山会の山行も12月から3月までの冬の期間は近場で安全に歩けるところを中心に計画を立てていて、この高川山山行も今回で2度目である。
9:28 私たち一行6名は初狩駅に降り立った。晴天である。天気予報では強風注意とあったが、今のところはそれほどでもない。
9:40 登山開始。JRの線路の下をくぐり抜け、30分歩いたところで登山口に到着。少々体が火照ってきたため、衣服の調節を兼ねて小休止。ここから徐々に登りがきつくなり、男坂と女坂の分岐を迎える。男坂は山頂に向かって直登するコースで、距離は短いが結構きつい。女坂はいずれは男坂と合流するのであるが、大きく蛇行して歩くため登り傾斜の少ない楽な登山道である。トップを歩いていた柳瀬さんが、私たちにどちらを選ぶか聞いてきた。岡田さんは少し離れたところにいたため棄権。結果は、3対2で女坂と決まった。私は女坂を選んだ。少々個人的なコメントになって恐縮なのであるが、私(立石)の過去を振り返って見れば、確かにいくつかの選択ポイントがあった。この選択ポイントで共通しているのは、私は常に楽な方、安易な方を選んできたことだ。このために反省をするところがあり、また多くの失敗もしてきた。もし別の選択をすれば私の人生も変わったものになったと思うのだが、この安易に流れる私の姿勢はとても変わりそうにない。
11:00 男坂との合流地点に到着。ここからの山頂までは穏やかな登山道であり、そこには雪が残っていた。
残雪や靴の跡だけ土のぞく (真翁)
11:20 高川山山頂に到着。富士山・南アルプス北部の眺望がすばらしい。風のない穏やかな天候で、360度の展望が楽しめる。都留市方面にはリニアモーターカーの試験用線路が見える。丁度、高川山の下にトンネルが通っているのである。ここで昼食とする。岡田さんがガスバーナーでお湯を沸かしてくれて、参加者全員に「カフェオレ」を出してくれた。至福の時間である。岡田さんに感謝!感謝!
12:10 下山開始。ここからは、いくつかの峯をこえる尾根伝いの縦走路である。尾曽後山・天神峠・峯山・むすび山と続く。下山に当たって、アイゼンをつけるか否かで議論があったが、アイゼンなしで下山することとした。途中、雪解け水によるぬかるみの道が続き、慎重を要する箇所がいくつもある。登山靴の底に泥が張り付いて、ヌルヌルと滑るのである。
春泥を覚悟の下山靴重し (真翁)
14:50 むすび山到着。ここには、第二次世界大戦の遺跡が残されている。「大月防空監視哨」跡である。東京に向かう米軍機を発見し、これを首都に通報する役目であったとのこと。むすび山にて小休止し、
15:20 大月駅に到着。私たちにとっては、既に馴染みになった「濱野屋」にて無事の下山を祝して、乾杯。
早春の山の打ち上げ地酒飲む (真翁)
酔うほどに少年になる名残り雪 (裕遊)
当日は、東京では強風が吹き荒れていたとのことであるが、私たちには何の影響もなかったことが少々不思議である。
粋山会1月度定例登山 丹沢山(百名山 1567m)
- 開催日:2023年1月19日(木)、1月20日(金)
- 参加者:柳瀬、岡田、成田、築地、立石(5名、敬称略)
- 工程概要:
丹沢山(1567m)は東京都心に最も近い百名山であり、そのために多くの人が訪れるおなじみの山である。多くの登山ルートがあるが、今回の登山ルートはその中でも最もポピュラーな大倉尾根を選んだ。この大倉尾根登山道は、別名「バカ尾根」とも呼ばれている。地図を見ていただければお分かりいただけるが、この登山道は大倉バス停から塔ノ岳までほぼ一直線に登るルートである。安全な登山道ではあるが、景観が殊更に素晴らしいとは言えない。しかし決して軽く見てはいけない。このルートの塔ノ岳までの標高差は1200mあり更にその先の丹沢山までの累積高低差は優に1300mを超え、私たちの体力をもってすれば6時間の登りである。「この登山道を登り切れれば、私はまだ山歩きが出来る。」と、判断基準(バロメーター)にしている人もいるそうだ。
1月19日(木)8:30 私たち一行5名は小田急線渋沢駅で待ち合わせる。8:40 のバスに乗り 8:55
大倉バス停着。ここから登山開始であるが、トップを柳瀬さんにお願いする。生憎の曇り空であるが、歩き始めて30分もすれば体が汗ばんでくる。12:08
天神尾根からの合流地点のベンチで昼食とする。岡田さんがガスバーナーでお湯を沸かし、皆さんにカフェオレを振る舞ってくれた。休憩をして体が冷えきたために、この暖かいカフェオレが一層美味しい。
14:00
塔ノ岳到着。ここで、大阪から来たという若い女性に頼んで集合写真をパチリ。この女性は、鍋割山荘の鍋焼きうどんが食べたくて、大阪から丹沢に来たとのこと。ここから、丹沢山に向かうまでは、小さなアップダウンが続く。頭上には霧氷が現れて、足元では雪解け水が登山道に溜まって泥濘の道が続く。15:55
丹沢山到着。みやま山荘に荷物を降ろして、先ずは持参のアサヒビールで乾杯。この後、岡田さんが絶品の「ふぐひれ酒」を出してくれる。岡田さんはこの分野にはかなりの知見をお持ちで、ふぐひれの焼き方・日本酒の選定等にこだわりがある。5人で2ℓの日本酒をきれいに飲み干して、夕食。
1月20日(金)6:40
出発。気温氷点下7℃。昨日とは全く違う快晴の下で、夜明け前の富士山が見事な姿を現している。アイゼンを装着して、塔ノ岳経由で下山する。昨日はぬかるんでいた塔ノ岳への山道が、今朝は見事に凍っておりサクサクと心地よい。8:00
塔ノ岳到着。ここから眺める富士山はいつ見ても綺麗だと思う。金冷しを右折して、鍋割山に向かう。鍋割山に向かう登山道は、左に光り輝く相模湾を見て雑木林からの木漏れ日を浴びる穏やかな尾根筋の道で、まるで「天空の遊歩道」と言っても良い。9:50
鍋割山に到着。この後は急な下りを降りて、13:30 大倉バス停に戻ってくる。
今回の山行は、1日目6時間30分、2日目6時間30分、合計13時間の行程であった。無事に歩き終えたこと、そして今年もまだ山歩きが出来る体力はありそうと、少々の自信をもって渋沢駅前の居酒屋で乾杯!