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隈取り

海外旅行研究会

世話役 山本 明男(2020年版)

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2021年5月3日 更新

目 次

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通算回数
実施日
テーマ / イベント名
第79回
9月18日(金)

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2020年9月28日 掲載

第79回「海外旅行研究会」例会

第79回例会が令和2年9月18日(金)Zoomを使ったオンラインで開催されました。

昨年12月の第78回例会開催後、今年3月に次回開催を予定していましたが、新型コロナ禍により中止となり、その後研究会の活動は中断したままでした。対面での実開催が難しい中、オンライン例会をしてはどうかと活動再開を望まれる会員が多く、今回、保坂会員のZoomアカウントを利用してのオンライン開催を行うこととなりました。

第1報告は、保坂洋会員による「北イタリア旅行 前編」で、昨年の前半に8日間巡られた旅の印象を素晴らしい写真と臨場感あふれるナレーションでご報告いただきました。コロナ感染拡大前の北イタリア地方ののどかな日常風景を垣間見ると、自由でおおらかな活気あふれる街の風景はしばらく戻ってこないのかな、と感慨深くなりました。

第2報告は、井上史男会員による「モントルー滞在記」で、スイスのモントルーを拠点として、周辺の景勝地周遊を個人で企画して自由に巡られた想い出を、美しい景色・街並みの写真と懐かしいクイーン演奏の音楽などを交えながら、楽しく語っていただきました。井上会員にとっては、この旅行がご自身の海外旅行フィナーレになるとのことで、最後にこれまで最も印象に残った海外訪問地ベスト5が紹介されました。

今回初めてのZoomオンライン配信で不安に思われた方もいらっしゃいましたが、発表後のオンライン情報交換会では、パソコンで共有する映像がこれほど綺麗で迫力があることは驚きで、自宅のリラックスした雰囲気の中でバーチャル海外旅行を満喫できたなど、オンライン例会ならではのプラス面もあったようです。

次回、第80回海外旅行研究会開催時期は、今後のコロナ終息とワクチン接種・医療体制などの状況にもより未定ですが、是非対面での開催をとの声もあり、「対面+オンライン」のハイブリッド型開催なども選択肢に入れ、検討していきたいと思います。
以下は二人からの報告概要です。

(山本明男 記)

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icon 「北イタリア旅行 前編」保坂 洋保坂 洋

2019年6月14日から15日間、北イタリアを夫婦で旅した中の、前半8日間をまとめて報告致します。

トリノミラノをベースとし、近隣のマジョーレ湖とベルガモを訪れました。

最初の訪問地トリノは、イタリアを統一したサヴォイア家の本拠地で、イタリアン・バロック様式の建物が溢れた美しい街です。中心のカステッロ広場には、王宮、マダーマ宮殿、サンロレンツォ教会が取り囲んでいます。(写真①)

例会
トリノの中心カステッロ広場
例会
トリノ:エジプト博物館
トリノの中心カステッロ広場 写真① トリノ:エジプト博物館 写真②

郊外にある美しい離宮のヴェナリア宮は、心がゆったりする雰囲気でした。

トリノの清潔で歴史を感じる街並とともに、見逃してはいけない博物館があります。エジプト博物館、自動車博物館、映画博物館です。イタリアらしい後者2件は有名ですが、初めて知ったエジプト博物館は、絶対にはずしてはならない観光ポイント1位に挙げられていて、カイロのエジプト考古学博物館に次ぐ充実した展示で、予想をはるかに超えたスケールと雰囲気に感動しました。(写真②)

期待していた自動車博物館は、貴重な展示で溢れていますが、日本車の展示がゼロに近いことにはガッカリしました。

久し振りのミラノへは、新幹線フレッチェロッサ「赤い矢」に乗車して、トリノから1時間。駅に降りるといつもの賑わいですが、駅に出入りするのにゲートが設けられていることにびっくりしました。(写真③)

 

例会
ミラノ:垂直の森(マンション)
ミラノ:垂直の森(マンション) 写真③

名所ドゥーモに行くと行列が出来ています。何とここにもゲートが設けられ、有料になっているのです。駅も教会も無料で自由に出入りできることが欧州の特長のはずですが、驚きです。

壮麗なヴィットーリオ・エマヌエレ2世のガッレリアを通ってスカラ座を訪れ、内部を見学。そして、家内の知人が15年程前に開いた美容院を訪問。彼に紹介された地元のレストランで舌鼓。最新感覚の街ガリバルディ地区、歴史的街並みと絶妙なバランスを街歩きで楽しみました。

ミラノから、ちょいと足を伸ばしてエクスカーション。

湖水地方の高級リゾート地マジョーレ湖に浮かぶ、ボッロメオ諸島をエンジョイ。(写真④)

例会
マジョーレ湖
例会
ベルガモ:ケーブルカー チッタアルタ駅
マジョーレ湖 写真④ ベルガモ:ケーブルカー チッタアルタ駅 写真⑤

そして、ベルガモへ。宝石箱と称される旧市街チッタアルタから、新市街まで贅沢な風景の中をウォーキング。やや猛暑の中、存分に楽しんだのですが‥‥ 。(写真⑤)

それから、9ヶ月後の2020年3月、ベルガモの教会に収容しきれない新型コロナウィルスによる死者の棺が並べられたニュース映像に愕然としました。当時、伊の感染者の半数以上がこの地域に集中したのだそうです。今は落ち着きを取り戻したものの、収束したとは言えず、早く昨年の姿に戻ることを願っています。(註:トリノでのエピソードが〈メンバーズ・メンバーズ・エッセー〉に掲載されています)

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icon「モントルー滞在記」井上 史男井上 史男

12年前にリタイアしてから毎年家内と2人で楽しんできた海外旅行も今回が最後と決めていた。記念すべきフィナーレの旅はスイス、レマン湖畔モントルーにした。モントルーに8日間滞在し(ジュネーブ1泊、ニヨン1泊、モントルー7泊の合計9泊)その日の天候により行先を決めるスタイルである。

 

滞在型旅行は2018年にも南仏イエールの画家夫妻の邸宅の2階全部を借りて、南仏チョイ住み体験をした。朝6時半に近所のブランジェリーに焼きたてクロワッサンやバケットを買いに行ったり、魚屋で水揚げしたばかりのタコやスズキを仕入れたり、露店ではイチゴやサクランボなど山ほど買うなど、その土地での生活体験は普通の旅行とは違い大変新鮮で印象深い旅であった。今回はホテル住まいながら、朝パンを買いに行くとか、部屋のテラスのテーブルで地元のワインとお総菜屋で調達した料理で夕食を楽しむとか滞在型旅行の楽しみを十分に味わった。

そして何より毎日散策したレマン湖畔遊歩道(写真①)からの湖面の美しさとアルプスの雄大さ、その清々しさ、その空気感は、日々そこにいることで得られる最高の贈り物であった(写真②)。もちろん、モントルーを拠点に、名峰モンブランとアイガー(写真)、ミネラルウォーターで有名なエヴィアン、そして世界遺産のラヴォ―地区のブドウ畑(写真④)、急勾配を力強く登っていく登山電車で行った展望台など、数々の観光ポイントを日替わりで自由に巡った楽しさと、その景観の素晴らしさは想像以上であった。

 

例会
湖畔の遊歩道
例会
レマン湖とアルプス
 湖畔の遊歩道 レマン湖とアルプス
例会
グリンデルワルト駅とアイガー
例会
世界遺産のブドウ畑
③ グリンデルワルト駅とアイガー  ④ 世界遺産のブドウ畑

そしてこの旅ではもう一つ大きな楽しみが覚醒された。それはイギリスのロックグループ「クイーン」の楽曲であった。モントルーでは毎年、世界最大と言われているモントルー・ジャズフェスティバルが行われている。6月末から7月上旬に熱狂の16日間のフェスティバルには世界の名だたるミュージシャンが参加する。私たちが滞在していた時にフェスティバルの準備で大音量のスピーカーテストを度々していた。そこでº流れていたのがクイーンの名曲の数々であった。旅先でその素晴らしい楽曲に酔いしれた。調べるとクイーンとモントルーは深い繋がりがあることも分かった。クイーンのボーカリスト、フレディー・マーキュリーは1991年に亡くなったが、レマン湖畔には彼の銅像があり、今も多くのファンが訪れている。そんなクイーンの楽曲を帰国後早速ウォークマンに入れ、ウォーキングの時には Radio Ga Ga など聴きながらリズムよく歩いている(編集註:参照〈E-Column〉)

リタイア後の海外旅行は5か国、宿泊滞在した街は40カ所、先日のZoom例会では、大変楽しかった素敵な街、私が選ぶベスト5を発表した。別格のパリとローマを除いて、第5位ポルトヴェーネレ(イタリア・リヴィエラ)、第4位リスボン(ポルトガル)、第3位サンマルタン・ドレ(フランス レ島)、第2位ヴェネチア(イタリア)、第1位ヴィル・フランシュ・シュルメール(フランス コートダジュール)とした。これ以外も含めて、楽しかった旅の思い出が数々ある。ここで打ち止めにするのは、ちょっと後ろ髪を引かれる思いもするが、少し未練を感じながら終了するのも良いだろう。

最後に、これまでの旅行でお世話になった方々に感謝をして、そして楽しい思い出を共に創ってくれた家内に感謝をして私たちの海外旅行をフィナーレとしたい。ありがとうございました。