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海外旅行研究会

(2021年版)
世話役 山本 明男
info_粋山会

目次

掲載日 テーマ / イベント名 実施日
10月25日(火) 第83回「海外旅行研究会」オンライン例会 9月21日(水)
6月15日(水) 第82回「海外旅行研究会」
 ハイブリッド(対面+オンライン)例会
6月3日(金)

掲載日 2022年10月25日

第83回「海外旅行研究会」オンライン例会

第83回の例会は、2022年9月21日(水)Zoomオンラインで開催し、16名が参加しました。前回6月の例会はハイブリッド開催でしたが、オミクロン変異株による第7波の感染リスクを考慮し、今回はやむなく全面オンラインとしました。

欧米では渡航が緩和されつつあり、当会員の中には海外旅行を再開したり、計画中の方もおり、今後は最新の旅行記を対面開催でご紹介いただける機会が増えそうです。

今回は会員2名による報告がありました。

第1報告は、江戸野勝行会員による「シエナのパリオとヨーロッパ3000kmドライブ旅行」で、先月8月にご夫婦で飛行機とレンタカー、鉄道を乗り継いで、欧州6ヵ国を周遊されたばかりのホットな旅を、素晴らしい写真と臨場感あふれる語りで紹介していただきました。今回カバーできなかった旅行の後半部分は、次回続編でご報告していただく予定です。

第2報告は、世話役の山本明男会員による「ガラパゴス諸島クルーズ旅行記」で、2014年に夫婦で出かけた探検クルーズを、チャールズ・ダーウィンの足跡・歴史などをたどりながら、写真・動画を交えて詳しく紹介してもらいました。

2つの報告の合間には、今年10月19日のDF20周年記念総会で紹介予定の海外旅行研究会紹介動画(約5分間)を世話役より上映しました。

報告会の後は、出席者によるオンライン情報交換会を行い、今後の例会開催方法や報告候補者の募集など活発な意見交換が行われ、来年度以降、活動活性化への期待が高まりました。

海外旅行研究会に関心のある方は、是非、世話役(山本明男)までご一報ください。
問い合わせ先: a11389y@gmail.com 山本明男>

以下はお二人の報告概要です。

(世話役 山本 明男)

シエナのパリオとヨーロッパ3000kmドライブ旅行

江戸野 勝行

2022年8月11日から25日までシエナのパリオを中心に、ベルギー・ドイツ・オーストリア・スイス・イタリア・フランスの6ヵ国をレンタカーと列車、飛行機を乗り継いで延べ3000kmを旅しました。今回は8月11日から17日まで旅行前編の報告です。

・8月12日 ブリュッセルのフラワーカーペット

8月12日の朝6:25、ロンドンに到着。この日は丁度ブリュッセルのグランプラスのフラワーマーケットが開催される日でしたので、有効活用しようと列車を乗り継いでブリュッセルへ向かい、短時間ですがフラワーマーケットを見学しました(写真①)。

ブリュッセル グランプラスのフラワーマーケット
写真① ブリュッセル
グランプラスのフラワーマーケット

その後、ベルギー名物のムール貝とビール、ワッフル、ノイハウスのチョコレートなどを賞味することができ、充実した1日を過ごすことができました。

しかしその後、ミュンヘン行の飛行機に乗り遅れたため、2時間半後の飛行機へ変更となり、その日のうちにインスブルックにたどりつけず、急遽ミュンヘンに泊まることになり、宿を予約しておらず、不安な気持ちを味わいました。

・8月13日 ゼーフェルトのハイキング

ゼーフェルト 稜線ハイキング
写真② ゼーフェルト 稜線ハイキング

翌朝早くミュンヘンからインスブルック行きの列車に乗り、現地でレンタカーを借りて、スキーで有名な高級リゾートのゼーフェルトまで行き、ゼーフェルダーヨッホでの稜線のハイキングを楽しみました(写真②)。前回の旅では雨で景色が見えなかったのですが、今回は素晴らしい天気に恵まれ、もう一度わざわざ来たかいがありました。

・8月14日 サンモリッツとクラテッロ賞味とヴェローナ オペラ

サンモリッツ湖
写真③ サンモリッツ湖

翌日はサンモリッツ湖畔で爽快な空気を十分に満喫した後(写真③)、セガンティーニ美術館を見学し、有名な「アルプス三部作」をじっくり鑑賞しました。

その後パルマ郊外にある生ハムの最高峰、クラテッロの王様と呼ばれるマッシモ・スピガローリさんの Antica Corte Pallavicina を訪問しました。ここでは普段見ることが難しい生ハム貯蔵庫を見学でき、生ハムも試食をさせていただけるという思わぬもてなしを受けることができました(写真④)。

クラテッロの生ハム貯蔵庫
写真④ クラテッロの生ハム貯蔵庫

その日はベローナに泊まり、オペラ ビゼーの「カルメン」を鑑賞しました。舞台装置が豪華で登場人物も多く、とても華やかなオペラを楽しめました。

・8月15日 ヴェネツィアとスクロヴェーニ礼拝堂

翌日はベニスを訪れ、イカ墨スパゲッテイの発祥地と言われるTrattoria Alla Madonnaで食事をしました。イカ墨スパゲッテイもクモガニサラダも非常においしく、今回の旅行で一番の料理でした。それからエレーベーターで鐘楼に登り、周囲の素晴らしい景色を堪能できました。

最後は、サンマルコ広場にある1720年創業のカフェ・フローリアンにて一休み。前回来たときはテラス席でしたが、今回は豪華な内装の室内席を楽しむことができました。さらにパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂を見学しました。CREA Traveller で見たジョットの最高傑作のブルーの壁画の素晴らしさに魅かれて、わずか15分の見学でしたが、十分に堪能できたと思います。

この日はボローニャに泊まり、本場のボロネーゼを楽しむつもりでした。ところが一番の名店である「Donatello」が8月はお休みだと分かり、急遽 Trip adviser で探した店に行きましたが、残念ながらここは期待したほどではありませんでした。

・8月16日 ボローニャ散策とシェナのパリオ

翌日午前はボローニャの市内見学で、名物のポルティコ(柱廊)やマッジョーレ広場、アッシネリの塔など市内を歩き回り、市庁舎のテラスからボローニャのレンガ色の屋根の街並みも見ることができました。歴史と文化の香りが漂うなかなか魅力的な街でした。

午後にシエナに入り、いよいよパリオの見学です。まず今回切符を購入したJacopoさんのオフィスに立ち寄り、切符を入手しました。以前Jacopoさんと一緒に日本へ来られた時にいろいろと教えていただいたエリカさんが待っていてくれて、カンポ広場やパリオの入り口などを案内してくれたので大変助かりました。パリオは7月2日と8月16日に開催される各コントラーダ(地区)対抗の競馬競争で、800年の歴史があります。16時半頃会場に入り、レース開始を待っていたところ、突然夕立となり、30分待っても止まないので、この日のパリオは翌日に順延となってしまいました。当初、翌日はティンクェッテレ見学と宿泊の予定でしたが、二度と見れないイベントですので、急遽予定を変更し、もう一日シエナに泊まることにしました。

・8月17日 ヴァーニョ・ヴィニョーニの温泉、オルチャ渓谷とシェナのパリオ

ヴァーニョ・ヴィニョーニの温泉
写真⑤
ヴァーニョ・ヴィニョーニの温泉

翌日は朝からヴァーニョ・ヴィニョーニのホテルにある日帰り入浴(写真⑤)を利用して温泉を楽しみました。美しいオルチャ渓谷を眺めながらの入浴は本当に素晴らしいものでした。

その後Podere ⅡCasleというオルチャ渓谷のど真ん中にある素晴らしい眺めのペコリーノチーズ農場とレストランでランチのあと、Pienzaを見学しました。法王ピウス二世が作ったユニークな世界遺産の街を見学してからシエナに戻りました。

パリオのレーススタート
写真⑥ パリオのレーススタート

パリオは昨日と同じ席で、まず各コントラーダが中世の衣装を着て趣向をこらしたパレードを見学しました。レースのスタート時間が近づくにつれカンポ広場は満員となり、19時にレースがスタートしました。300mのコース(写真⑥)を3周し、トップがゴールすると同時に、観客がコースになだれ込み、優勝騎手を囲んで大変な騒ぎになりました。このような熱狂を見たくてパリオに参加したのだと思います。この後、優勝者と大観衆はドゥオーモまで行進したそうですが、我々は付いていくのは遠慮しました。

以 上

ガラパゴス諸島クルーズ旅行記

山本 明男

2014年8月、念願のガラパゴス諸島クルーズに夫婦で出かけました。その前年、南極半島クルーズに参加し、探検クルーズの醍醐味にすっかり魅せられたのがきっかけです。ガラパゴス諸島は南米エクアドル領の海洋島で、本土から西に900㎞離れた太平洋上の赤道直下にあります。成田から米国経由でエクアドルの首都キトへ飛び、翌日チャーター機でガラパゴス諸島のバルトラ空港へ。空港の待合ロビーから窓の外を見ると一匹の大きなリクイグアナがお出迎え、ツアー客はカメラを取り出して大騒ぎでした。

探検船シルバー・ガラパゴス号
写真① 探検船シルバー・ガラパゴス号

ここで小型ボートに乗り換え、シルバー・ガラパゴス号に乗船。乗員定員100名、全長90m弱の小さなクルーズ船です。これから7日間かけて6つの島を周遊し、ガラパゴスに生息する珍しい動物や鳥、魚などを海や陸からを間近で観ることのできる探検ツアーの始まりです。エクアドル政府の規則により遊覧船の船員は全員エクアドル人を採用、みなフレンドリーですが、ガイド以外の乗組員は、あまり英語が通じない不自由さもありました。ほとんどの乗客は欧米人で、日本人は我々夫婦2人だけでした。クルーズ船では毎日ガイドから次の目的地についてレクチャーがあり、土地の地理や歴史、文化等を学べるのが楽しみです(写真①)。

・ダーウィンの足跡

ガラパゴスと言えばすぐに「チャールズ・ダーウィン」が頭に浮かびます。19世紀に『種の起源』や『自然選択説』などの進化論を世界で初めて発表した英国人の博物学者です。彼は20代で英国海軍の小型測量船ビーグル号に乗り、世界一周の途中にガラパゴス諸島に立ち寄りました。島により進化の異なる動植物を数多く発見し、標本を収集・調査したことを基に、帰国後、膨大な研究成果を専門書として編纂しました。彼は当時2ヵ月間で4つの島に上陸していますが、彼が実際に訪れたことのない場所にまで「ダーウィン」の名前があちこちで付けられており、彼が後世に与えた影響がいかに大きいかに驚きました。彼はその後名門ウェッジウッド家の令嬢と結婚しましたが、敬虔なクリスチャンである彼女や親戚からの反対により、50才になるまで『種の起源』を出版できなかった苦悩も知りました。

・小型ボートで島々を探索開始、ペンギンを発見!

ガラパゴス諸島では今も火山活動が続いています。暖流と寒流がぶつかり合い、潮の流れが速く、西からの強い貿易風を受けるため、生き物は南米大陸から渡ってくるのが難しく、隣の島への移動も困難です。島にはゾウガメやイグアナ、アシカ、カツオドリなどが生息していますが、厳しい立地条件から場所によって姿や形が大きく異なり、独自の進化を遂げていることが良く分かります。

環境保護のため、島への上陸は厳しく制限されており、ガイドなしでは観光できません。ほとんどの島には波止場がないため、Zodiacと呼ばれる小型ゴムボートに乗り換え、直接海岸に上陸したり、島の周りを探索します。岩場の上を見ると高さ10m近くに成長したウチワサボテンがあり、植物も独自の進化を遂げていることを実感します(写真②)。

巨大化したウチワサボテン
写真② 巨大化したウチワサボテン
世界最北端に生息するガラパゴスペンギン
写真③ 世界最北端に生息する
ガラパゴスペンギン

驚いたことに、ガラパゴス諸島には「ペンギン」が少数生息しています。南半球から自然に渡来したペンギンとしては世界で最北端とのこと。体長は35㎝程で、やせて少し薄汚れた姿はなんとも哀れでした(写真③)。

・イグアナの群れとアシカに遭遇

ガラパゴスで有名な生き物の一つは「イグアナ」です。ここにはサボテンの実や茎を食べている「リクイグアナ」と、海に潜って海藻を食べる「ウミイグアナ」の二種類がおり、ウミイグアナが生息するのは世界中でガラパゴスだけです。変温動物のため、海に潜った後は岩場で身を寄せ合って体を温め、休養を取ります。最初はツバを吐いているかと思ったのですが、実際は潜った際に体内に溜まった塩分を鼻にある塩腺から吐き出す行為でした(写真④)。

岩場で体を温めるウミイグアナ
写真④ 岩場で体を温めるウミイグアナ
日光浴を楽しむガラパゴスアシカ
写真⑤ 日光浴を楽しむガラパゴスアシカ

「ガラパゴスアシカ」も陸で日向ぼっこが大好きですが、時には遊歩道や階段に横たわり、観光客の通行を妨げます。威嚇すると飛び掛かってくることがあるので要注意です(写真⑤)。 近くの海でシュノーケリングをしていた時、イグアナとアシカとペンギンが人を恐れず近くを泳いでおり、私をからかおうとしたのか、突然私の目の前でアシカが排泄し、水中が茶色く濁ったのには参りました。

・200年以上前からある無人郵便ポスト

フロレアナ島の無人郵便ポスト
写真⑥ フロレアナ島の無人郵便ポスト

フロレアナ島には有名な「無人郵便ポスト」があります。18世紀末頃、捕鯨船が立ち寄った際、船乗りたちがビーチに樽を置いて郵便を投函したのが始まりだそうです。ここに立ち寄る観光客は、手紙は切手を貼らずに投函し、同時に樽のポストを開けて、もし自分の国宛の郵便物があれば、各自持ち帰り、自分の国に戻ってから切手を貼り投函するのがルール。手紙が本当に届くかは旅行客の善意次第、保証はありません。我々が立ち寄った際は、米国に住む日本人の息子夫婦から大阪に住む母親宛ての絵葉書があり、帰国後送付してから大変感謝されました(写真⑥)。

・太古の歴史を伝えるゾウガメ達

「ガラパゴス」とはスペイン語で『ゾウガメたちの島々』という意味。200~300万年前に諸島に流れ着いたゾウガメは、長い年月をかけて甲羅の形で15亜種に分化しました。大航海時代には船乗りたちの食料として20万頭余りが捕獲され、すでに4種は絶滅。現在は2万頭余りが島に生息しているそうです。

絶滅品種のガラパゴスゾウガメを保育
写真⑦
絶滅品種のガラパゴスゾウガメを保育

「ガラパゴスゾウガメ」は全長1.5m、体重は250Kg余り、100年以上生存し、甲羅はライフルの玉が貫通しないほど頑丈です。サン・クリストバル島にはチャールズ・ダーウィン研究所があり、ガラパゴスゾウガメの絶滅を防ぐため、保全・飼育施設などで地道な活動が続けられており、感激しました。余談ですが、映画『E.T.』に出てくる宇宙人の顔は、スピルバーグ監督がガラパゴスゾウガメの頭をモデルにしたそうです(写真⑦)。

・クルーズ船はまるで修学旅行

クルーズ船で愉快な仲間たちと食事
写真⑧
クルーズ船で愉快な仲間たちと食事

小型クルーズ船での楽しみは、乗客や乗組員達とすぐに仲良くなれることです。ラテン系の乗組員は、片言英語しか話せませんが、陽気な人柄と笑顔でツアー客を温かくもてなしてくれます。大型船のような華やかなエンターテインメント施設はありませんが、船での食事や上陸時のツアーなどで行動を共にすると、すぐに気の合う仲間ができ、まるで修学旅行気分です。乗船後すぐに米国人の中年夫妻2組と意気投合し、毎晩ワインを飲みながら冗談や馬鹿話で大いに盛り上がり、楽しい想い出ができました(写真⑧)。

・島民と生き物が共存するガラパゴスの魚市場

島民と生き物が共存するサンタクルス島の魚市場
写真⑨ 島民と生き物が共存する
サンタクルス島の魚市場

最後に立ち寄ったサンタクルス島の魚市場では、買い物客に交じってアシカやペリカン達が魚のおこぼれを頂こうと、漁師の脇でじっとその機会を待っていました。動物や鳥と人間が仲良く共存する島の日常生活を見てビックリしましたが、ガラパゴスならではのノンビリした優しさとおおらかさも感じることができました(写真⑨)。

1週間の旅で体験できたガラパゴス諸島の魅力はほんの一部でしたが、まだ語りきれない素晴らしさがありそうです。これからも人間の英知と努力により、美しい自然環境とユニークな動植物が保護・保全され、良い意味での『ガラパゴス化』であり続けることを願う旅でした。

以 上
掲載日 2022年6月15日

第82回「海外旅行研究会」
 ハイブリッド(対面+オンライン)例会

第82回の例会は、2022年6月3日(金)、DF事務所スタジオ751にて対面+Zoomオンラインのハイブリッド方式で開催し、対面で8名、オンラインで6名が参加しました。対面での開催は、2019年12月以来の2年半ぶりとなり、久々に再会すると明るい笑顔で話が弾んでいました。コロナ感染も徐々に収束する兆しが見え始めており、今後は以前のように対面開催に戻ることに期待したいと思います。

今回は会員2名による報告がありました。

第1報告は、保坂会員による「2019年6月 北イタリア旅行 後編」で、昨年4月にオンライン発表されたイタリア・ヴェローナでのオペラ鑑賞の続編で、今回はヴェネチアなど北イタリアの有名な景勝地をご夫婦で旅された時の想い出を、素晴らしい写真と臨場感あふれる流暢な語りで詳しく紹介していただきました。

第2報告は、昨年末に入会された江戸野会員による「ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊の旅 前編」で、南ドイツからオーストリアとスイスをレンタカーで精力的に駆け回られた時の旅行記を、各訪問地でのエピソードを交えて楽しく紹介してもらいました。今年8月には3年ぶりにまたレンタカーでの欧州旅行を計画されており、そのうち続編の興味深いお話を伺えそうです。

最後に世話役から今年10月のDF20周年記念総会で紹介する予定の海外旅行研究会紹介動画素案(パワーポイント)を試写し、出席者から更なる改良点などを協議しました。

例会後の懇親会はDF事務所近くのレストランで個室・90分限定で開催し、8名が参加しました。久々の少人数での対面懇親会でしたが、皆さん話したい話題が満載で、話は途切れることなく、あっという間に時間が過ぎました。欧米ではすでに海外観光地へ人出が戻り始めており、海外旅行研究会のメンバーも来年からはあちこちに出かけたいとテンションも上がり、活発な意見交換が行われました。以下はお二人の報告概要です。

海外旅行研究会に関心のある方は、是非、世話役(山本明男)までご一報ください。
<お問い合わせ先: a11389y@gmail.com 山本 明男>

次回例会は、今回と同様に「対面+オンラインのハイブリッド」で9月に開催予定です。

(世話役 山本 明男)

2019年6月 北イタリア旅行 後編

前編はこちら
保坂 洋
矢島 健児 会員

2019年6月14日から28日までの北イタリア旅行後半の、21日から28日まで、ヴェローナ、ボルツァーノ、コルチナダンペッツォ、パドヴァ、ヴェネチアを旅したご報告です。

アレーナ・ディ・ヴェローナにてオペラ「椿姫」を鑑賞、ジュリエットの家をミーハー的に楽しんだ後、列車でボルツァーノに着きました。

令和4年3月度月例登山
カレッツァ湖のドロミティ山塊

着いた日は雨でしたが、翌日は一転して快晴となり、パウロさんが運転するチャーター車で、一路コルチナダンペッツォへ向かいました。距離は150km、ドロミティ山塊を縫うように走る山岳道路ドライブです。まず目に飛び込んできたのは、前年2018年の暴風雨による大きな被害です。大木が根こそぎ倒れ、道路修復工事が行われていました。舗装され良く整備された道路ですが、山岳ワインディングロードで、多くの自転車、オートバイ、車が上下方向入り乱れてかなりのスピードで走っています。私は運転が好きなのですが、ネット情報の「危険が多く、自分で運転しない方が良い」を守り正解でした。パウロさんは、写真好きの私のために、頻繁にビューポイントに停車してくれました。「ここは一般のビューポイント」「ここは私が選んだビューポイント」。自分で運転していたら、前方を凝視するばかりで、周囲の素晴らしい風景を楽しむ余裕は生まれなかったと思います。ドロマイトという石灰岩からなる独特な形の山塊を、山小屋でのランチをはさみながら、十分に堪能することができました。

眼下のコルチナダンペッツォ
眼下のコルチナダンペッツォ

しばらく走ると眼下に「黄金の盆地」コルチナダンペッツォが見えてきます。こじんまりとしたコルチナの街はメイン道路が一本のみ。歩行者天国になっていて、両側に小粋な店が軒を連ねるリゾート地です。自然と良く調和し、落ち着いた素晴らしい雰囲気を醸し出しています。ホテルの窓から、夜は暮れゆく山並み、翌暁にはモルゲンロートをエンジョイ、そして快晴の朝、ゴンドラでファローリア展望台へ上がり、眺望に見惚れました。街に戻ると妙に賑やかなのです。やがて民族衣装を着た人々の合唱も始まりました。何と、この日(6/24)2026年冬季五輪会場にミラノ、コルチナが決定、急遽開かれた祝賀会でした。

コルチナの銀座四丁目
コルチナの銀座四丁目

翌3日目の朝、バスでヴェネチアへ。途中パドヴァに立ち寄って、青を基調としたジョットのフレスコ画で有名なスクロヴェーニ礼拝堂を見学、列車でヴェネチア駅に降り立ちました。標高1,000mを超えるコルチナの気温は20℃と快適でしたが、標高0mのここは、35℃を超える猛暑です。全員日傘を差した中国人ツアーの一団が歩いていました。ホテルロビーの冷たいレモン水、スピリッツ(プロセッコとアペロールのカクテル)の美味しかったこと!

楽しさを漕ぎ出す
楽しさを漕ぎ出す

お馴染みのサンマルコ広場、リアルト橋は寛ぐ人たちで一杯、ゴンドラも忙し気に行き来しています。ドゥカール宮殿の対岸にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の上からの展望は、何時までも眺めていたい程抜群です。二回目のヴェネチアは、入り組んだ狭い路地と運河の特徴をより奥深く探訪することができました。観光客があまり行かない場所に生活用品を買うのに便利な生協があったり、一人がやっと通れる狭い路地にある地元のワイン店に、Googleマップが正確に案内してくれてビックリしたり、車が禁止の島が多いのに舗装道路に車やバスが走るリド島があったりと、いろいろ楽しめました。

ヴェネチア大運河の賑わい
ヴェネチア大運河の賑わい

今回の北イタリア旅行で感じたことを一言でまとめてみます。

  1. 豊かなイタリアを感じました。南イタリアとは別の国のようです。
  2. 料理は南と比べると、より洗練されていてとても美味しいです。
  3. 本格的な登山、スキーも楽しめる高原リゾート地があるなど変化に富んでいます。
  4. イタリアらしからぬ(?)新しいシステムの導入に時の流れを感じました。
  5. 例:ミラノ駅の自動改札、ヴェネチアのボバレット乗船時のカードシステムなど

9ヶ月後、我々が訪れたベルガモでコロナ発生初期の頃、死者が続出「ベルガモの衝撃」と呼ばれる事態が起こりました。2年以上経った今では、ようやく少しずつ観光での往来ができるようになりつつありますが、今年2月からのロシアによるウクライナ侵攻の影響も大きく、かつてのように気軽に欧州へ旅行できる状況にありません。80歳が目の前に迫ってきましたが、もう少し思い出を作りたいので、早く正常に戻ることを祈念しています。

ザルツブルグ音楽祭とスイス周遊の旅 前編

江戸野 勝行

2016年8月3日から14日までミュンヘン、ザルツブルグからスイスを周遊し、再度ザルツブルグに戻るルートで個人旅行をしました。今回はその前編で8月3日から8日までの旅行記です。

最初の訪問地ザルツブルグでは、音楽祭の切符を入手していたので、アンナ・ネトレプコが主演するプッチーニのオペラ「マノンレスコー」を鑑賞し、会場でのレッドカーペットの上を歩き、しばしセレブになった気分を味わってきました。翌日はレンタカーで「世界で最も美しい湖畔の街」といわれるハルシュタットを見学し、陶器で有名なグムンデンの店では陶器をたくさん買い込みました。

ザルツブルグ音楽祭のレッドカーペット
ザルツブルグ音楽祭のレッドカーペット
ハルシュタットの絶景
ハルシュタットの絶景

その後列車でブレゲンツへ向かい、ボーデン湖の特設ステージにて開かれるブレゲンツ湖上音楽祭で、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」を鑑賞しました。プロジェクションマッピングを使った幻想的なステージで「誰も寝てはならない」の曲を聴いた後は、野外の寒さと空腹に耐えられず、途中退席するはめとなりました。というのも、レンタカーのNaviの使い方がよくわからず、ザルツブルグ駅に大幅に遅れて到着し、列車に乗り遅れたため、夕食を食べる時間がなかったためです。

ブレゲンツ湖上音楽祭「トゥーランドット」
ブレゲンツ湖上音楽祭「トゥーランドット」

メルキュールホテルで遅い夕食を食べていたら、隣のテーブルにいたドイツ人が私たちにアルコールをおごってくれました。彼はシュツットガルトから遊びに来ており、日本とドイツはともに産業が発達し繁栄している、と熱心に語ってくれたのが印象に残っています。

翌日またレンタカーを借りて、「ラインの宝石」といわれる中世の雰囲気を色濃く残す街シュタイン・アム・ラインに向かいました。そこで壁画を鑑賞したあと、近くにあるヨーロッパ随一水量が豊富な「ラインの滝」を見学し、次に森の中にあるヴィンタートゥールのオスカーラインハルトコレクションを鑑賞しました。オスカーラインハルトは比較的早い時期に蒐集を始めたためか、非常に良い作品が揃っており、印象派の作品が好きな私にとって、特に好きなゴッホの有名な絵画が3点もあり驚きました。

その後ルツェルンまでドライブし、有名なカペル橋を渡りました。夜はシュタットケラーで食事をしながら、スイスのにぎやかなヨーデルやアルプホルンのフォルクローレショーを観て、楽しいひと時を過ごしました。ここでも日本に親しみをもたれている様子のオーストラリアの夫人が我々の席に来られ、地元で「和牛」を育てていることなどの話題で話し込み、帰りにはカンガルーのピンバッチをくださいました。

メンリッヒェンのアルプホルンフェスティバル
メンリッヒェンのアルプホルンフェスティバル

翌日は朝からレンタカーでグリンデルワルドを目指し、そこからヨーロッパ最長のゴンドラでメンリッヒェンの山頂に着きました。ここは今回の旅行の目玉となるアルプホルンフェスティバルの会場です。ここからアイガー、メンヒ、ユングフラウ三山の素晴らしい眺めを見ながら、100人余りがアルプホルンを一斉に吹奏する様子はまさに壮観でした。またスイス伝統の旗投げ(旗回し)の妙技も見ることができました。今回の旅行は8月7日に開催されるこのお祭りを中心にスケジュールをたてましたが、期待にたがわぬ素晴らしいものでした。ここでは、フランス語のできる妻がリヨンからの姉妹と親しく話し込み、旅先での色々な方との出会いを十分楽しむことができました。

山頂のレストランで昼食を食べてから、ブリエンツロートホルン鉄道に乗るため駅まで行ったところ、予定していた列車はすでに満員だと分かり、次の列車が来るまでの間、近くのギースバッハの滝を見に行きました。それほど有名な滝ではありませんが、近くで見るとすごい迫力で、特に滝の裏側から眺めることができ、一層迫力を感じました。

ミューレンから見た三山の Abendrot
ミューレンから見た三山の Abendrot

次にブリエンツに戻ってロートホルン鉄道に乗りました。アプト式蒸気機関車で、SLとしては世界一の急勾配を、時速8kmで1時間かけて登りました。車中から眺める高山植物や広々とした谷、勇壮な山の景色は素晴らしく、1時間があっという間に過ぎました。車中には日本人乗客は皆無で、アラブ人やパキスタン人など国際色が豊かでした。その日はミューレンに泊まり、ホテルアイガーのレストランから眺める三山の夕焼けは本当に素晴らしく、まさにAbendrotでした。

翌日はアルメントフーベルのハイキングと、「女王陛下の007」で有名なシルトホルン展望台の絶景を楽しみ、次の目的地ツェルマットへ向かいました。ツェルマットではエーデルワイスの見えるハイキングツアーに参加予定でしたが、あいにくの雨で諦め、代わりにショッピングを楽しみました。