「何歳になっても活躍できる場の創出」を目指し、80歳を超える会員に呼びかけ、集う会を結成した。
それが分科会「OVER80」である。
創立20周年目前のDFでは、長い年月会を継続して、80歳を超えた会員は約100名に達する。これほどの会員を惹きつけているのは、事務局、部会、研究会、同好会の努力の賜物である。しかし、高齢を理由に退会する方は跡を絶たず、何らかの対策が必要なことは目に見えていた。やはり、高齢会員が活躍できる場が少ないのである。
一方、年齢とは、単なる番号であって、考慮すべきではないという意見もある。
DFが創立間もない、殆ど60歳代前半の会員で構成されていた頃、「70歳定年説」がささやかれていた。70歳という年齢は、気力、体力が衰え、DFの活動は無理と想像していたようだ。そう考えていたメンバー達だが、自身が80歳を超えた今も、多くの方が社会との繋がりを保って元気に活躍している。60歳代の時には、想像もできなかった自らの現在の姿が、現実となっているのだ。この事実は、自分の年齢と離れている人の気持ちや身体の状態は、自らがその年齢になった時でないと分からないことを示唆している。
人生100歳時代、「何歳になっても活躍できる新たな場の創出」が必要だ。それを実現するため、DFという場を活用して、新たな場を、「対象となる年齢の会員自らが創出することを促す活動」を試みることにした。人生100歳を睨んだ時、DFの平均年齢73歳、最高齢90歳を考慮して、約100名を数える80歳以上の会員で線引きをして、OVER80の会員有志に、「有益で楽しいと感じる新たな活躍できる場の創出」をお願いしている。事務局側から、具体的な提案は行わない。あくまで、有志が「新たな場」を考え、創出することが大切で、それを実現するためのサポートをすることが事務局の役割と分担している。
事前に行ったアンケート調査では、OVER80の皆さまは、偏りがない幅広い分野での活躍の場に興味と意欲を持たれ、とても意識が高いことを示している。
はからずもコロナ禍になり、Zoomによるミーティングとなってしまったが、毎回20名程が集まって、楽しく、熱い意見交換を行い、あっという間に2時間が経過するというミーティングが続いている。
話題は、近況報告、最近感動した話など、楽しい情報交換と、絞り込んだテーマの2種類のミーティングを実施している。
テーマミーティングでは、「次の時代の人たちのために、我々の残った命をどう使うか」(U氏提案)を指針とし、まず取り上げたのは、日本の小学校の教育改正案である。動かすことは困難と思われる文科省に、一石を投じて動かすための方策として結論に至ったのが、提言をまとめてブログに載せ、フェイスブックなどで拡散を図り、上梓も検討することである。そこで、全員未経験のSNSの勉強会、特別に安価で出版できるオンデマンド出版の勉強会と、出来るDF会員を講師として開催し、身につけるべく奮闘しているところである。
以上が、分科会設立の目的、経緯、現状の概略である。必ずや、このような、自然な活動の中から、新たな活躍の場が醸成されてくるものと信じている。 80歳を超えた会員で、未だ参加していない方は、是非Zoomミーティングを覗いていただきたい。今まで参加していなくても、途中からの参加は大歓迎、Zoomが不慣れでも問題なし、遠慮なく声を掛けていただけば、即楽しい輪が広がること請け合いである。 活動の詳細は、この後に順を追って記載している。興味のある方は、目を通していただけば幸いである。