
DFの20周年となる2022年は世界的に激動の1年となり、それは年が明けても続いている。2020年と2021年も、会員が集まる組織のDFにとっては大変なハンディを負った年であった。コロナ禍もロシアの戦争もDFにとっては如何ともしようのない問題であり、本当に歯がゆい思いをしている。
しかしながらDFはこの時期を、Zoomを中心としたIT技術の習得と展開により会員の協力を得て乗り切れたのではないかと自負している。おかげで活動は益々活発化している。
大手町ビル時代にZoomを導入する「スタジオ651」というプロジェクトを立ち上げ、段谷さんのリーダーのもとに推進した。DFのブレークスルーが始まり、リモート交流推進室を経て、今や「ICT/DX推進室」にまで進化してきた。DFの中のリアルと在宅、世代間の壁を越えての交流を実現することができた。
このような環境のなかで20周年を迎えることになり、20周年記念事業の旗印を掲げて様々なイベントを展開することになった。これによりDFの活動の活性化をはかり、その基盤は一層強固なものにすることが出来たと思っている。

過去20年の活動においてお世話になった方々への感謝の表明もできた。2022年10月19日の記念総会や理科実験12周年感謝イベント、企業支援本部における45社を集めての「感謝イベント」開催、いずれも大成功を納めた。すべては明日につながるものとなった。記念のセミナーや出版活動も展開された。すべてをデジタル記録に残していける力が今のDFにはある。
記録に残すことがまた次へのエネルギーとモチベーションになる。
そのためにWEB、広報、ITインフラ担当の皆さんは大車輪の活躍の日々を送っている。
これらの努力の結果としてのデジタル記録財産をベースに、次世代の内外のメンバーに訴求し続け、会員数を拡大していかねばならない。組織維持の最大ミッションであると言える。
2022年12月9日のパネルディスカッションは人生100年時代を迎えてのDFの次世代指針を議論する場となった。牧野篤先生と坂東眞理子先生のご指導の下、新たなチャレンジ目標が出来たと言える。
DFの「NEXT 10 Years」と題して、学士会館に会員が結集した。
牧野先生の基調講演で私に刺さったのは、「主体的幸福感への自己決定」というテーマでした。この日の講演中に家族から入ったLINEで長友選手のインスタグラムの言葉を紹介、それは、「正解を選択するのではなく、自分の選択を正解にする。どんな時も自分次第だ。」です。なんと素晴らしい言葉かと感心し、自己決定とつながりました。
また、第2部では坂東眞理子先生のもとDF会員自身の100歳生活への生き方を得ることができた。その中では、「いつも上機嫌に振舞う」という70歳のたしなみとしての言葉が最高でした。この二つの言葉は今後の私の人生に最大の影響を与えることは間違いないと思っている。これらは映像記録で掲載しているので、是非ご覧いただきたい。
多数の方からアンケートで提言をいただき、今後に生かしてきたいと思っている。
このように、明日につながるエンディングを12月に迎えることが出来ましたこと、会員の皆さまのご協力に只々感謝を申し上げたい。同時に、これらの20周年記念事業を裏方で、企画・議論・推進を担ってきていただいた「20周年委員会」のメンバーの皆さんにも大いに感謝を申し上げたい。

合田委員長 | 原田さん | 近藤さん | 坪井さん | 戸田さん |
高野さん | 寺崎さん | 小林さん | 葛目さん |
事務局だけでは考えの及ばない数々のご指摘とアイデアをいただき、実のあるものにできたのも、委員の皆さまの経験豊かな見識のお陰と思っている。この委員会方式も3年前の「ビジョン委員会」に始まり、「会員制度委員会」そして「20周年委員会」と続いて、会員の意見をとりあげるDFの一つの方式として有効であることが確認できたと言える。
思えば、20周年委員会のスタートは2021年4月に、吉祥寺に合田会員を訪ね、段谷代表と私で委員会の委員長をお願いした時にはじまる。2022年12月のエンディングまで実に1年10か月の長丁場となった。第1回委員会の開催は2021年7月である。始まりから最後までZoomによる会議運営であった。複雑なテーマをよくZoomで意思疎通出来てきたものだと感心する。これも3年前からのIT装備の努力の結果だと言える。
DFの課題は多くある。パネルディスカッションで多くのキーワードをいただいた。それはこれから着実に取り組んでいくことになる。
一方、外部からのDFへの期待は思った以上に大きい。
10月19日の記念総会でのご来賓(DFの設立発起人)の大橋様のスピーチにおけるDFへの期待に「平和」への貢献があげられた。牧野先生との打ち合わせ時にも平和への懸念が先生の悩みとして表明されていた。大きすぎるテーマではあるが、DFはこれを無視できない。活動の中で何か取り組めることを考えていかなければならないと痛感している。
最後に、
原点に立ち返って、DF設立の三つの目的は不変の真理であることを見つめ直したい。
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社会貢献を通し価値ある生き方を求める
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自己研鑽に励み高みのある生活を求める
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交友の輪を広げ人生を楽しむ
これはまさに国家安泰の“三種の神器”に例えてもいいものだと、最近になって発見した。
すなわち、
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素直で私心のないことを表す「鏡」(貢献・ボランティア精神)
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正しい知恵を表す「剣」(研鑽・高次の知恵)
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和を表す「玉」(交友・交流の輪)
会員にとってDFという選択を正解にしてもらうよう引き続き努力しなければならない。
こんな境地で令和5年の新年を迎えた。
こんどう かつしげ(115)
(20周年委員、元・ダイエーホールディング)