西村美奈子会員が修士論文を出版

活躍する会員(2023)

2023年4月17日

西村美奈子会員(1318)が法政大学大学院修士課程修了を機に論文を再編成して出版します。

題 名
「プロティアンシフト」
— 定年を迎える女性管理職のセカンドキャリア選択 —
著 者
田中 研之輔(法政大学教授)と西村 美奈子との共著
出版社
千倉書房
出版予定日
2023年5月12日
(現在、Amazaonで先行予約受付中)

※本書は西村の大学院修士論文をベースに指導教授である田中研之輔教授と共著のもので、昭和女子大理事長・総長の坂東眞理子先生から推薦のお言葉をいただいています。

以下は西村さんからのメッセージです。


西村美奈子会員

「男女雇用機会均等法」の第一世代として働き続けてきた女性たちが、今、「定年」を迎えようとしている。働く女性の職域はかつての周辺的労働から基幹職へとここ数十年で大きく拡大し、働くことを人生において重視する女性たちも増えてきた。女性管理職はその象徴でもある。形ばかりの制度と周囲の無理解の中、さまざまな男女差別に向き合いながら、仕事を続けてきた彼女たちにとって、働くことの人生における意味は小さくはない。男性と同様に責任ある立場で仕事に向き合ってきた「女性管理職」という立場には、女性ならではの障壁や悩みもあった。そして今、定年後のキャリアを模索し、定年後のセカンドキャリアをどうやって築いていけばいいのか悩んでいる。彼女たちには、周囲にロールモデルがほとんどいない。本書は、均等法第一世代の女性管理職としてキャリアを形成してきた女性たちの生の声にインタビューを通じて耳を傾け、女性管理職としてのキャリア形成における悩みや葛藤、仕事への想い、次のステージへキャリアシフトしていく姿を追いかけた。定年という人生の転機をいかに乗り越えていくのか、女性管理職のセカンドキャリア形成の実態をプロティアン・キャリアの知見から明らかにした書である。


以上(小林 慎一郎)