環境部会トピックス

第9回 DF環境サロン開催

撮影:保坂 洋
2023年6月7日
日時:
5月29日(月)15:00~17:00
会場:
オンラインZoom方式
話題提供:
有馬朱美氏、見目久美子会員、三竿郁夫会員
テーマ:
「防災の最前線 - 企業が取り組む被災者支援と防災変革」
参加者:
約40名

5月29日、災害対策管理のプロセス等本質的な変革に向けての動きの具体例を企業目線で共有し、災害に対処するためにどんな思考法が重要か、何を準備すれば良いのかを具体的に考えてみる環境サロンを開催しました。

(1) 話題提供の内容:
有馬朱美
ガーディアン72社長

有馬朱美 ガーディアン72社長

「被災者を支援する新たなビジネスモデル」

避難者が72時間生き延びられるのに必要な一人分の物資をG72BOXに入れて全国の拠点に配備するビジネスモデル、およびGPSセンサーをつけたライフジャケットで被災者の救助を手助けするビジネスモデルについての説明があった。自治体・自衛隊等関係者と連携し実証実験も行っており、卓越した被災者支援プセス変革を実現したいという情熱のこもった話だった。

(会員限定)災害から「共助の備え」により支援する新たなビジネスモデル
会員限定

(2) 話題提供の内容:
見目久美子会員(1334)
DRIジャパン理事

見目久美子会員(1334)

「組織のレジリエンスをどう高めるか ~BCMの重要性~」

企業がBCM(事業継続管理)を行う上で重要なポイントの説明があった。地震や火事等の災害の影響を事前に洗い出し、緩和策に優先順位をつけて準備しておくことで重要機能を早く再開させることができる。ガバナンス視点でも重要で企業経営者のコミットメントが必要だ。

(3) 話題提供の内容:
三竿郁夫会員(1334)
NPOブルーアース副理事長

三竿郁夫会員(1334)

「被災者を支援する新たなビジネスモデル」

防災プロセスのイノベーションにDXをからめた企業や自治体の活動例がいくつか紹介された。地震センサー、GPSセンサー、Line公式アプリ等DXの活用が進んでいる。DFが支援している企業Resilia/MobilusのITソリューションも企業のBCMに貢献することも紹介された。


【Q&A、ディスカッション、ご意見等】

  • 阪神や東日本大震災の体験談・避難談が何名かから共有された。
  • G72BOXは、マンションでの備蓄が必要なのでは?=> まさにそう思う。マンション管理会社との連携も進めている(有馬)
  • G72BOX個別品のデイト管理ができるは素晴らしい。
  • G72BOX のふるさと納税の話について詳しい情報が欲しい。
  • グローバル企業の現場および全員参加の重要性、計画の妥当性等のディスカッションがされた。
  • 各国の防災の違いについて日本は欧米に遅れているのか? =>サプライチェーンの必須部品の管理で少し遅れているのではないかと思う。(見目)
  • 個人や家族のBCMが必要だと思う。
  • 安全なところに住めるような都市計画・効率の良い施策は民間だけでは難しいように思う。
  • BCMの検証はどうするのか? => 作っただけという問題もある。組織の中にBCMの更新や検証の担当者が必要。(見目)
以 上(三竿 郁夫)