5年ぶり南相馬で遠隔地出前理科実験授業実施

2023年12月27日

11月27日(月)、28日(火)の両日、南相馬市立原町第三小学校に、メンバー10名が訪問し、遠隔地出前理科実験授業を行いました。南相馬には震災後、いち早く復興支援で訪問し( )、その後、毎年連続して、市内数校で理科実験授業を実施してきましたが、新型感染症発生後、4年間訪問できずにいました。常磐線も全線復旧開通したこともあり、今年度、学校との調整に尽力した結果、改めて実施の運びとなりました。

  • 6年生72名(約24名×3クラス)に「カイロ」
  • 1年生64名(約21名×3クラス)に「磁石」
  • なかよし・すこやかクラス14名に「表札」

2日間で、理科室と家庭科室で合計7クラスの授業となり、授業間の器材準備時間が短い中、ハードスケジュールを組みましたが、学校側の協力で児童のグループ別けも円滑に進み、定時開始、終了することが出来ました。

「カイロ」では、45分授業の中でグラフを作成・温度変化の違いを班で話し合う密度の濃い授業でしたが、生徒たちも集中していました。

カイロの授業

「磁石」は1年生対象の低学年仕様の授業構成でしたが、目には見えない磁力線を鉄粉を用いて可視化する実験を興味深く観察してもらうことが出来ました。

磁石の授業

「表札」では、特別学級での授業に教諭3名も加わり、一緒になって実験を行い、児童の喜ぶ姿に、教諭も驚くほどの盛り上がりでした。

表札の授業

同校は南相馬市のサイエンス推進校で、林校長は2018年に同市大甕小学校での理科実験でお会いして以来で、前回の終わりと再開が奇しくもつながった思いです。先生からは、「来年も相談したい」とのお話を頂いています。

なお同時実施予定であった上真野小学校(3年生「磁石」)は、前日の夕刻に「インフルエンザ流行のため3・4年生が翌28日から学級閉鎖」との連絡があり、中止となったことは、大変残念でした。

以上(小林 悦郎)

  • 南相馬での理科実験出前授業は理科実験グループの故萩原秀留氏が元産経新聞記者の渡部力氏の紹介で、当時の桜井南相馬市長を訪問し、同市教育委員会の希望で、各小学校で出前理科実験授業を2015年に行って以来のつながりです。