一般社団法人 ディレクトフォース

サイト内検索 powered by Google

2022/8/1 (No.370)

三納先生 WEBデザインの最後の授業 お願いします!

寺崎 志野

あっという間にあちらへの道行に行かれた! 
「WEBデザインの百山塾、これを最後にするよ、皆、元気で頑張ってくれよ。」との言葉を、先生! 未だ聞いていません!!

6月2日 お通夜で久しぶりにお目にかかりました。他所で見たことがない、背景が漆黒の自撮りの遺影、カッコイイ、「イヨーッ、男前!」と声を発したくなりました。DF会員が大勢見えていたことからも、皆さんが沢山お世話になり、それぞれに多くの思い出があることは確かです。だから、私は百山塾のことだけを書きます。

三納さんは私にとって、先生、イエ、お師匠さんでした、この原稿では、先生とお呼びします。

DFのHP(ホームページ)は、あれもこれも必要十分な情報が満載です。あれほど盛り沢山のお知らせ、部会の活動報告、同好会活動レポート、会員紹介、会員エッセイ etc. が、1面から縦横無尽に、奥深く展開していて、キリリとまとまっているHPは、世界広しといえど、DFのHPだけであると思い、三納先生の偉業に敬服していました。

「三納さんWEBデザイン勉強会開催」の誘いで参加したのが、2020年9月頃でしたか。この数年間のIT、AI、スマホの技術進歩、変化は凄まじかったし、コロナ禍でZOOM利用も普及してきたし、時間はたっぷりあったし、ここいら辺で、WEBの何かをしてみたいと思っていた処でした。何を隠そう、私は1968年からコンピュータの言語を扱うSE(システムエンジニア)で、会社員時代の44年間は CAD(コンピュータでデザイン設計する)のプロフェッショナルでした。昔々のプロだからこそ、最新のWEBデザインに興味津々だったのです。

授業は毎週土曜日10:30から12:00。初回は「デザインとは何か」。デザインの真髄は、「整理整頓」「守・破・離」と開塾の言葉を、今でも鮮明に覚えている。私の信条は 「整理整頓」だったから、「あー、先生と同じで良かった」と一目(?)で惚れ込んでしまった。『ノンデザイナーズ・デザインブック』を教科書にして(この本はネット上に何かを発信する今の時代の全員の必須教科書です)、2ヵ月程はデザインの心構え、色の感覚、線や文字の印象などの説明。年明けには、WEB上で年賀状を作成する授業が始まり、いよいよあの言語、<HTMLとCSS> 学習が始まった。憧れていたIT技術者向け専門言語を学べるということで、私は十八歳の青年に戻ったように、ワクワクドキドキの気分で、授業で学び、宿題に取り組んだ。HTML&CSSのデータ編集するアプリ<ATOM>の使用は、先生も初めてなので、先生・生徒が教え合って進む、あたかもギリシア哲学者の集いのようだった。WEBデザイン塾らしくなり、次は、PowerPointで各自のプロフィール&キャリアシートを作成、それをHTML&CSSデータでコーデイングし、WEBサイトにアップする、という課題。開塾以来半年が過ぎると、<HTML&CSS>にバンザイする生徒もあり。頑張った生徒たちは、レンタルサーバーと契約、自身のドメイン名を取得し、WEBサイトを開設する所まで漕ぎ着けた。次は、DFのHP内の掲載記事を生徒自身で作成してみるという課題が出た。冒頭記述の通りDFのHPのレベルは高過ぎて、生徒たちは崖下で頂きを見上げて、登り方を探してもがいている体だった。

そうこうしているうちに2022年の年明け、新年度のテーマ、授業日程と、先生の負担を減らそうと助手の選出があり、役割分担を相談した。その後「今日は体調が悪いからお休みします」と先生からのメールが2、3回続くことになり、あれよあれよと、授業が開催されずに、時が経過してしまった。
百山塾が開校しないと、生徒の自習は停止し、HTMLもCSSもATOMもWEBデザインも、WEBサイトも、何もかもが停止し、静まり返ってしまった。生徒の心に大きな穴があいてしまった。私は以来一度も、あれ程格闘したATOMをクリックしていない。

百山塾。この名前は、三納先生の故郷の山々の名前に由来するとお聞きしたような気がするが、それより「人生には、山また山の道が続くよ」と教えて下さったのでしょうか? あの世にも、レンタルサーバー契約し、百山塾ドメインを開き、メールアドレスを教えて下さい、質問メールを送信したいです。そして、又、百山塾を開いて、未来のITを教えて下さい! お願いします、三納先生ーーーーーー。

百山塾以外の思い出を二つ。

この原稿の下書きは、2021年8月にSONYミラーレスカメラを買った時のエッセィで、買うのを躊躇していた私に、先生から「貴女にはアクセサリーでしょ」の鶴の一声で、清水の舞台から跳び下りたことが、たった10ヵ月前のことだったかと思い出した。

それと、新入生向けの特別講座、<MAC入門編>を開講するとき、私は愛車運転しながらスマホでZoom参加した。先生は、「もしかして、プジョー?」、「俺は30年、プジョーだったよ」と、それも目黒通りの私と同じディーラーだったこと、中学生時代から無免許運転した、カーキチだった昔話を聞いた。IT技術者、整理整頓に続いて車の好みまで同じと知り、益々、先生のファンになった。

合掌

てらさき しの(548)
(元東レ 百山塾 華写の会 映愛会 蕎麦打ち同好会)

一般社団法人 ディレクトフォース 〒105-0004 東京都 港区新橋1丁目16番4りそな新橋ビル7F

e-mail : info@directforce.org | Phone : 03-6693-8020 | (C) 2011 DIRECTFORCE

アクセスマップ