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一般社団法人 ディレクトフォース

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2015/12/01(No210)

私なりの鉄道模型の楽しみ方

岡田 隆雄

筆者

半世紀以上前、父が0番(軌間32mm、交流3線式、縮尺約1/45)の湘南電車を手に入れてくれました。これが鉄道模型との最初の出会いです。近くに住んでいた叔父が鉄道模型を趣味にしていた事と、当時は実物でも飛行機や自動車に比べると鉄道は身近な存在で、私も自然と鉄道模型に親しむようになりました。叔父の影響で模型のサイズは0番から16番(軌間16.5mm、直流2線式、縮尺約1/80)に転向しました。学生時代はそれなりに楽しんでいましたが、就職を機に模型をいじる時間が無くなり、いつの間にか離れてしまいました。

その後20年以上時は下って海外出張が多かった時期に、渡航記念に適切なものはないかと思案していました。そんな折ハノーバーで偶然一軒の模型屋を見付け、記念にとドイツの電気機関車を衝動買いしてしまったのです。これが鉄道模型との再会です。その後色々な土地に行った際、時間ができると模型屋を捜して気に入った車両や、店員にその土地の鉄道のお奨めを紹介して貰ったりして買い求めて来ました。

(以下画像クリック⇒拡大)
各国車両 アメリカ中西部

私の鉄道模型の軌間は16.5mmです。世界的に最も一般的な規格なのでどこの国で買った車両でも同じ線路を走らせることが出来ます。日本ではN(軌間9mm)が主流ですが、私が海外で模型を買い始めた頃、Nはあまりお目にかかれなく、購入した車両は殆どが16.5mmだった事が理由です。もう一つ16.5mmに固執する理由は大きさです。Nですと部品が小さくなり、焦点が合わなくなってきた目と脳の指令を聞かなくなってきた指先での車両や建造物の自作が難しい事です。

サンシャインと教会 JR駅夜景

会社をリタイヤする頃から車両を眺めるだけではなく風景の中を走らせたくなりました。レイアウトと呼ばれるジオラマ製作です。真のマニアは時代と場所を特定し、なるべく忠実にジオラマで再現するそうです。勿論縮尺は単一(例えばレイアウト内に新幹線と在来線が混在する場合は異なる線路幅を使用する)です。私の場合、外国で買った車両は1/87ですし、国内モデルは1/80ですから単一縮尺は初めから望めません。また、上述のように私が再度鉄道模型を始めたのは海外渡航の記念でしたので、風景も出張回数の多かったオーストリアや家族を帯同し赴任していたアメリカ中西部を再現したく思いました。その上日本型の車両も持っているので、最寄りのJR駅前もと欲張りました。市販品には丁度良い建物はないので、レイアウト内の殆どの建造物は自作です。写真から簡単な図面を起こし檜棒と画用紙で作ります。欲張りすぎた結果、池袋のサンシャイン60のすぐ横にオーストリアの教会があるという全く統一性のないレイアウトになっています。その中を家族旅行で乗ったアムトラックの特急やドイツのビール運搬列車と一緒に日本の蒸気機関車が走るという節操のなさです。正統派からは眉をひそめられるかも知れませんが、「鉄道模型の楽しみ方は千差万別」それで良いのではないかと開き直っています。現在、計画の半分も完成していませんが、これからも思い出のいっぱい詰まった鉄道模型を楽しんでいくつもりです。マーク

おかだ たかお ディレクトフォース会員(1002)
元・ソニー

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