第199回講演交流会開催 講演要旨

講演に先立って、段谷代表から、DFの新しい活動基盤づくりである「地域社会デザイン」プロジェクトのキックオフと同企画委員会(平尾光司委員長、牧野篤顧問)設立の報告がなされました。
今回の講演は、元NHKアナウンサーの堀尾正明氏を迎え、「オリンピックとコミュニケーション」をテーマにお話を伺いました。
紅白歌合戦総合司会、ニュース10キャスターなど、TVを通じてお馴染みの堀尾氏ですので、学士会館のリアル会場では大変和やかな雰囲気の講演会となりました。
【コミュニケーションの不得意な日本人】
アナウンサーという仕事(職業)は、日本独特のものであり、欧米などの諸外国にはみられない。我が国では、「話す」というコミュニケーションが、特別な訓練を経た専門スキルであるということが分かる。それだけ日本人は「コミュニケーションが不得意」ということ。
昔「男は黙って…」というTVCMが流行ったが、元来日本では「寡黙が美徳」とされてきたように思う。オーバーアクションとも思われる大げさな身振り・手振りを交えて、顔の表情豊かに会話する欧米諸国の民族とは、明らかに違うのではないだろうか。
【コミュニケーション能力が低いと騙されやすい?】
コミュニケーション能力とは、人の話を「きちんと聴くことができる」「常識を持って聴くことができる」「論理的に聴くことができる」ということ。
これらの能力が低いと、オレオレ詐欺などの特殊詐欺トラブルに巻き込まれやすいと言われている。
この後、堀尾氏からクイズが出されましたが、参加した会員のほとんどが正解できず、大笑いするとともに、コミュニケーション能力を鍛えることの大切さを痛感した場面もありました。
また、堀尾氏はアテネ・トリノ・北京オリンピック総合キャスターなども務められており、昨今のオリンピックの巨額な放映権をめぐるスポーツメディア事情など興味深い話も披露されました。
講演会終了後は、恒例の新入会員紹介の後、交流会が開催されました。交流会会場では、名刺交換や和やかに談笑する姿があちこちでみられ、「コロナ禍以前の本会のことが思い出され楽しかった」との声が聞かれました。