2022年8月10日掲載
かながわサイエンスパークで理科実験教室
川崎市の "かながわサイエンスパーク(以下KSP)" にて「第17回かわさきサイエンスチャレンジ」が8月6日、7日の二日間
開催されました。コロナ感染もあり3年振りのイベント開催となりました。従来はKSP入口の広いロビースペースでのブース出展形式だったのですが、今回はいわゆる "バブル方式" で22の出展団体別にそれぞれ個別の会議室で実験教室を持ちました。
参加児童はインターネットでの事前応募・抽選を経ての参加となり、定員を従来の半分に絞ったこともありDFの理科実験も応募開始から約5分で定員に達したとのことです。
今回の実験テーマは「クレーンの秘密 滑車のはたらき(森山TL)」でしたが、二連滑車を使うと引く力が1/4ですむ感覚に子ども達も驚いている様子でした。応募制だったこともあり総じて子ども達は熱心に、集中して実験を進めました。ペアを組んでクレーンの模型を組み立てるのですが、それぞれ初めて顔を会わせる間柄だったはずですが上手に連携/協力ができていました。
実験が終わった後 子ども達から感想が聞けたのですが、「面白かった! なんか まだ20分くらいしか経っていない感じ(実際の実験時間は105分)」との発言があり印象深いものとなりました。
ることができましたが、工作中心、観察中心な内容がほとんどで、ていねいに原理や理屈も併せ説明してゆくDF理科実験のスタイルはユニークで、改めて価値のあるものと感じました。
以 上(丸山 昭洋)
2022年8月5日掲載
霞が関こども見学デーに出展(理科実験G)
毎年、霞が関の各中央省庁が子どもたちのために8月3日~4日にオープンハウスを行っています。このうちDF理科実験Gは文部科学省 総合教育政策局
地域学習推進課が主催する土曜学習応援団「出前授業」のコーナーで展示と理科実験を実施しました。今年は「色とあそぼう」のテーマのうち、色を三原色にわけるクロマトグラフィーの部分を保護者を含む中学生から未就学児までの子どもたち約150名に、薬品分析など実社会での応用の話を交え、やさしく説明しながら実験してもらいました。保護者や児童生徒の理科実験に対する関心の高さを実感して、やり甲斐のある一日でした。
文部科学省制作の「土曜学習応援団」のホームページページにDF理科実験Gのコーナーがあり、バナーをクリックすると「色とあそぼう」のテーマの紹介動画を見ることができます。
☆小学生対象プログラム☆2022 - 学校と地域でつくる学びの未来 (mext.go.jp)
以 上(酒井 和幸 加藤 信子)
2022年8月2日掲載
清瀬子ども大学で理科実験を実施(理科実験G)
7月23日、清瀬市教育委員会主催の「清瀬子ども大学 理科の部」にDFから19名の講師が参加して、子どもたちから事前にリクエストの多かった「香りの粒を作ろう」「冷却パックを作ろう」「エタノールで船を走らせよう」「コンピューターの秘密を知ろう」の4テーマの授業を実施しました。
最初は、普段の学校とは違うなれない雰囲気に硬い表情だった子どもたちが、時間が経つにつれてどんどん活き活きしてくることが手に取るように分かり、受講の子どもたちとDFの講師陣とが共鳴振動を起こすが如き雰囲気は素晴らしいものでした。
各実験教室終了時に子どもたちに出してもらったアンケートの自由記載ノートの部分には、「楽しかった」「学校の理科も 好きになれそう」「また来たい」「こんなことも
やってみたい」などの前向き果敢な表現が幾つも見られ、私たちは大いに勇気づけられ、子どもたちの「もっと わかりたい」「もっと できるようになりたい」「もっと 自分の得意分野を
伸ばしたい」の気持ちをサポートすることは出来たと思っています。
同日は清瀬市坂田篤教育長の参観もあり、清瀬市教育委員会の標語である「子供が育つ 市民が育つ まちも育つ 清瀬の教育」へのお手伝いの一端を担うことが出来たと考えています。
「清瀬子ども大学 理科の部」は今後も継続する予定とのことですが、 課題はこのイベントと各小学校での授業教室をどのように有効に組み合わせて行くかであり、今後とも、積極的に協力していく所存です。
清瀬市教育委員会とDFの関係はこちらをクリックしてご覧下さい。
以 上(宮下 博文)
2022年7月21日掲載
越谷市科学技術体験センターで理科実験
3年ぶりに再開された越谷市科学技術体験センター
ミラクルで、7月18日(月・祝)に理科実験を実施しました。ミラクルの教室は越谷市内の子弟が会員になって科学実験の体験教室に参加するものです。今回のテーマは「地球儀」で元南極越冬隊長の澁谷さんが行いました。地球が丸いことを人類はいつから知ったか。哲学的には紀元前4世紀から提唱されていたが、本当に球状であることは、ガガーリンが宇宙船から見たのが最初でした。月食の現象やマゼランの航海も傍証に過ぎませんでした。丸い地球をどうやって平面の地図にするか。東京からロンドンに行く飛行機が、どうして地図上の直線であるインドの上を通らずに、シベリア経由なのか。正距円筒図法で見る6大陸の大きさと本当の大陸の大きさがどのくらい違うかをメンバーがドーム状に自作したスケールで測って比べてみる実験を行い、最後にはボールプールで使っているプラスチックのボールに地図を模した三角錐状の型紙を貼り付けて、子どもたち自身が地球儀を作る実験を行いました。密を避けて、抽選で選ばれた15名の子どもたちは目を輝かせて地球の不思議に感動していた模様です。
以 上(小林 悦郎)
2022年7月20日掲載
伊豆大島 つばき小学校で理科実験
7月12日より1泊2日で伊豆大島、つばき小学校で理科実験を実施しました。本年最初の遠隔地授業でしたが、感染拡大が懸念される中、DF側は8名参加予定のところ最小限の7名に絞り、当日TLも変更を余儀なくされました。そこで、飛行機、滑車のテーマについては学校側とZoomによる事前打ち合わせをしたことにより、教育委員会からの理科選任顧問の応援もあったところから、興味を持って多くの教職員が積極的に参加して、無事実施する事が出来ました。
つばき小は児童数が多く、器材準備の時間を考えると連続して理科室だけでの授業は難しかったので、多目的室と交互の授業として、短時間にかなり忙しい準備作業をこなし、今回は6年生19名に「飛行機」、5年生18名に「滑車」、4年生20名に「表札」、3年生25名に「香りの粒」を実施しました。毎年のことですが、大島の自由で溌剌とした子どもたちと一緒の理科実験は、効果に大きな手ごたえもあり、大変楽しい時間となりました。また、教職員の方が臨機応変な対応をしてくれ、PCを持ち込み、音声画像をZoomで欠席の児童が参加でき、DFと教職員の一体感が生まれ、児童も十分楽しんでいる様子がうかがわれました。最近はリモートも一般化しつつあり、授業形態の新しい可能性を感じました。授業終了後には、教育委員会顧問の山田先生を交え、小学校の理科実験教育に関して、教諭と我々DFの交流の深め方について意見交換をすることが出来ました。
夕食後は密を避けつつ、ホテルの一室で久しぶりにメンバー間で理科実験教育の意義や実施方法などゆっくり議論できて有意義な一日でした。
最後になりましたが、毎年お世話して下さった教育委員会の山田先生とつばき小学校の副校長の小杉先生には大変お世話になりました。心からお礼申し上げます。
以 上(横山 祐作)
2022年6月14日掲載
オークランド日本語補習校にオンラインの理科実験
6月11日(土)ニュージーランドのオークランド日本語補習学校の中学生にオンラインの理科実験授業を行いました。当日は補習校にDF理科実験をご紹介頂いたDF-NZビジネス研究会の中川世話役会長にも同席頂き、冒頭、DF段谷代表には現地の皆の心に響く暖かいご挨拶を頂きました。
今回は、「色」をテーマとして、ほとんどの材料を現地で調達願い、こちらからは科学実験用の専門的なろ紙を送る程度で実施。現地の4名の先生には事前に講義内容を伝えてあったので、思ったよりはスムーズに進捗し、中学生には、色を理解するには必須の「光と色」の関係を講義して、最初はオンライン特有の隔靴掻痒の感はありましたが、実験では中学生らしい創意工夫がみられ、美術や職業の話題も含めた総合学習も取り入れ、生徒の皆さんには楽しく理解が得られたと感じています。授業終了後も生徒自ら一層良い結果を得るための考察をして実験を繰り返したとの感想も頂きました。
今回の反省も踏まえ、今後も、このような遠隔地向けの理科実験授業のノウハウを蓄積して、よりよいものを目指し、活動の範囲を広げていきたいと考えています。
以 上(酒井和幸)
2022年6月3日掲載
世田谷区立教育総合センターでの理科実験授業
今年度から世田谷区立教育総合センターでの理科実験授業が新規に開始されました。 当教育総合センターは子ども、保護者、教員への支援を通じて学校や子ども全体を支える拠点施設であり、区民を対象としています。
各教科の知識や考え方を統合的に活用して課題の解決をめざすSTEAM(スティーム)教育(科学、技術、工学、芸術、数学)における分野を総合的に進めていく教育の方向性を考えており、世田谷区が新たに設立した機関です。
運営は世田谷区教育委員会、主催は(株)そごう・西武で、12/2よりの試行期間を経て、4月から活動を開始しました。
ディレクトフォース理科実験グループは世田谷区が目指すSTEAM教育に適したテーマを有しており、長年の経験と実施内容(グループごとに講師が付き、児童全員に器材準備と体験させる)の観点より高い評価を頂き、優先して年間のワークショップ計画への参加を要請されました。
2022年度ワークショップ実施計画(DF理科実験G担当分)
日時 |
テーマ |
時間 |
対象 |
4/16(土) |
墨流し |
90分 |
高学年から中学生 |
5/21(土) |
滑車 |
90分 |
高学年から中学生 |
6/18(土) |
素数 |
90分 |
高学年から中学生 |
7/16(土) |
冷却パック |
90分 |
高学年から中学生 |
10/15(土) |
磁石 |
90分 |
高学年から中学生 |
11/19(土) |
活性炭 |
90分 |
高学年から中学生 |
12/17(土) |
カイロ |
90分 |
高学年から中学生 |
1/21(土) |
モーター |
90分 |
高学年から中学生 |
2/18(土) |
地球儀 |
90分 |
高学年から中学生 |
3/18(土) |
電池 |
90分 |
高学年から中学生 |
直近三か月の案内チラシ
<最新のワークショップ施設>
理科実験に関わる種々の器材、照明・映像環境・準備室等が完備
収容人数は48名
講師控室あり
以上(赤堀智行)
理科実験グループ12周年記念式典開催
公演と懇親
2022年5月9日 掲載
理科実験グループは2年前に10周年記念式典を企画しましたがコロナ来襲により延期を余儀なくされ、今日に至りました。DFの20周年に当たる本年が好機と考え4月23日に新橋航空会館にて開催する事が出来ました。
私共と考えを一にして活動頂いている先生、学校関係者や科学技術館などの常設館関係者にお声がけし19名の皆さんにお集まり頂きグループ会員・DF招待メンバー計45名がお迎えする規模となり、関口洋一さん司会、戸田邦男さんの開会挨拶でスタートしました。小林慎一郎さん、岡田隆雄さんとグループ有志メンバーにより自作された「理科実験活動12年の歩み動画」を背景に活動開始に至った経緯から、様々な方のサポートを頂戴しながら成長して行く姿を、体験に裏付けられた熱い言葉で守屋雅夫さんが語られ、グループ会員の振り返りだけでなく、来賓の方々に私共の活動の本質を知って頂ける事になりました。
続いて初期から今日までご支援頂いている元田園調布小学校校長で現大田区教育委員会活躍されている茂呂美恵子先生より「学校教育の現状とこれからの課題」―外部講師との連携―を講演頂きました。先生の幅広い実践を通じた信念である「開かれた学校」が児童の成長の為には必要で、近年になり認知が広がり制度的にも強化されるようになってきたとのお話は私共の活動の基盤である「児童が何かに気付く機会の一つとしての理科実験」と相通ずるものだと想えました。
続いてコロナ以前に関係者へのヒアリングから私共の活動に対する客観的外部評価に基づき、「質の向上」を目指す取り組みについて、その成果も含めて紹介し、来賓の皆様への感謝の意を赤堀智行さんが表しました。
動画はこちらをクリック(約16分)
式典最後にコロナ禍での活動と成果に加え、今後はさらに来賓の皆様の経験や思いをテーマ開発などにも取り入れ次に繋げたいとの思いを酒井和幸さんが述べ、地区リーダー、歴代グループリーダーを紹介して式典は終了しました。
式典の後は同会場で懇親会に移り段谷芳彦さんによる乾杯で皆さん乾いた喉を潤して、早速会話の輪が幾つも出来て式典とは一転して賑やかな場となりました。当初予定した来賓の紹介と一言頂く企画は消滅して、会話の輪は固定される事無く緩やかな流れとなって会場を回っているように見えました。
驚きであったのは来賓の皆様方から私共の活動の全体が見えたのは初めてで今までは一部しか見えていなかったとの感想を頂いた事です。テーマ検討会反省会での激しい議論、外部評価から自己改革する姿勢、コロナ禍での工夫を凝らした活動と成果などへ暖かい励ましを頂けたと思いました。
予定の時間はあっという間に過ぎ松尾裕さんの中締めも声がかき消される中でお開きとなりました。
このような評価に満足することなく更なる「質」の向上を目指し会員の「健康」を土台に進みたいと感じる事が出来た一日でした。
以上(グループリーダー 酒井和幸)
※写真撮影(神永剛さん)
2022年3月25日 掲載
教室での理科実験と在宅での授業見学を同時に実施(理科実験G)
このところ、オミクロン株の影響で、計画の3分に2は中止となっている折、3月22日(火)に尾久第六小学校で、本年度最後の出前理科実験を行いました。ところが、当日、学校に訪問したところ、1クラスがコロナで学級閉鎖となり、在宅中の児童にも実験風景を見学させたいとの学校側の要請で、変則的な実験授業を実施する運びとなりました。教室での理科実験に加え、在宅で実験を見学する別のクラスに対して同時に授業を行うことは、我々としても初めての経験であり、急遽、その場で授業内容の構成を修正しました。最近は各区教育委員会もGoogle
Meetを利用したリモート授業が推奨しており、同校でも、以前から実施していたので、4年生の児童はかなり慣れている様子でした。器材と薬品の無い状態での「カイロ」の在宅での理科実験見学は、どのような展開になるか不安はありましたが、在宅の児童からも質問があり、先ずは成功裏に終えることが出来ました。今後は、このような経験も生かして、あらゆる局面での授業形態に対応できる体制を強化していきたいと考えています。
以上(理科実験G 小林慎一郎)
2022年2月16日 掲載
昭和女子大学付属昭和中学校での理科実験授業
教育部会理科実験グループでは、2022年1月、昭和女子大学付属昭和中学校(三軒茶屋)で連続的に授業を実施した。理科実験グループの出張授業は主として小学生に提供しているが、近年、中学生にも対象を広げている。
昭和中学校では、DFメンバーの紹介が縁で、毎年この時期に授業の依頼を受けてきた。ところが昨2021年は残念ながら感染症の影響で見送りとなった。この間に担当する先生の交替があり感染症対策も加わることから、今回は新しい関係者とゼロから調整しての実施となった。昭和女子大学の付属小・中・高校とは、DF100歳社会総合研究所が強いつながりを持って活動されており*1、その側面支援も得て、今回テーマを以前の2つから4つに増やして再開が実現した。
1月に実施した授業数は6コマ、実験テーマの概要は次の通り。
①食塩水電池を作ろう :
身近な材料で化学電池を作りその電圧を測定し、モーターを回してみる。発電した結果、電極のアルミホイルに生じた変化を観察して、「電気の元」について考える。また、電気の歴史と利用についても学ぶ。
② コンピューターの秘密を知ろう :
コンピューターの論理回路の基本について、回路キットを使い自分で配線しながら足し算や判断ができることを体験する。コンピューターに使われる二進数を十進数と比較して理解する。コンピューターは単純な操作を高速で実施することで複雑な処理を行っていることを理解する。
③ My地球儀を作ろう :
型紙を切り取りカラーボールに貼り付けて自分だけの地球儀を作り、平面地図との違いを考える。公転、自転など地球の動きを知るとともに、元南極越冬隊長に、南極を含めて地球のことを聞く。
④ 光の花をさかせよう :
光の直進、反射、屈折を自分で操作して観察する。さらに、限界を超えると起こる全反射の現象を実感する。光ファイバーが全反射を利用していることを学び、光ファイバーを使った工作で光の花を咲かせる。
食塩電池の実験授業
光の性質の実験授業
食塩電池を作って羽を回す
光が水中に入り屈折する瞬間をとらえる
どのテーマもできれば90分程度あるのが理想だが、各テーマ主任講師の工夫と中学生で理解が早いことから50-60分という授業枠内で実施できた。なかでもコンピューターは比較的高度な内容であり短時間実施は初めてだったが、講師陣の直前リハーサルも功を奏し、理数系専攻クラスの生徒と内容の濃い授業となった。
また、一部授業では、学校教員と協力して入院中の生徒に、授業と実験の模様をオンラインで届ける試みも行った。友人生徒の協力も嬉しいことだった。
私たちの理科実験授業は、主任講師を勤めるメンバーの他複数名が参加し、生徒数名に一人ずつついて指導する。実験材料の準備と片付けも私たちが行うので、生徒たちは限られた時間を実験に集中できる。生徒たちは実験を、眺めるのではなく、一人一人が直接手を動かして行うので、机上の知識を越えた理解と気づきを得ることができる。今回も関心を示す熱心な生徒が多く、興奮しながら教室をあとにしている。私たちDFメンバーも当日の子供たちとのふれあいはもちろん、事前事後の準備や検討会をとおして、今回も新たな学びと喜びを覚えたものである。
以上(理科実験グループ宮本幸始)
2022年1月16日 掲載
コロナ禍一時休止中の伊豆河津・下田で遠隔地理科実験実施
コロナ禍が一時収まった昨年12月20日(月)、静岡県伊豆の河津町立南小学校で、また、翌日は下田市立浜崎小学校で理科実験を行った。
河津町では2016年DF主催のサイエンスフェスティバルを実施して以来、年1回DFの理科実験の招聘に町が予算を組んで実施している。2018年からは町内3小学校持ち回りとなり、昨年はコロナの関係で休みとなったが、今年は緊急事態宣言が解除となり実施された。
午前は4年生に45分の表札を、午後は6年生に90分の光の実験を行った。後日、児童全員から感想文が送られてきた。これをきっかけで理科が好きになったとの報告もあり実験の成果が出ているなと感じた。感想文はディレクトフォースの皆さん宛がほとんどだが、直接小先生宛のものが5~6通あり、児童数人ごとに我々グループのメンバーが直接指導するやり方が、児童との親密さを感じさせている。
3D表札を作ろう
何を描こうかな
当初の計画では下田市教育委員会と全市小学校の校長会の応援を得て11月にサイエンスフェスティバル
in下田を下田小学校で行う予定で、国立青少年教育振興機構の子ども夢基金を申請して認可されたが、コロナ対応の地元状況により、開催の場所繰りがつかなくなり中止となった。その代わりフェスティバル実施に熱心であった浜崎小学校の校長先生の配慮で、同校の3-4年生に磁石、5-6年生に飛行機の実験を行うことになった。我々講師陣は控室で待ち、その間児童が着席、我々が入場の際拍手をもって迎えられた。このようなセレモニーは初めてであり、児童の歓迎ぶりが身に染みた。児童の代表が始まりと終わりの挨拶の中で、我々が伝えたい技術の内容をきちんと理解して感想を述べられたことが印象に残った。
飛行機はなぜ飛ぶ
遠くまで飛ばすには
その後全児童から感想文が送られてきて、中にはかなり前から我々の実験を楽しみにしていた、また、来年も来て欲しいと書いていた児童や、この機会に理科が好きになった児童もおり、我々の意図が教師と児童にきちんと伝わったと思っている。あまり我々のようなイベントに触れる機会の少ない遠隔地での実験の効果にびっくりするとともに今後も続けたい気持ちになった。
以上(理科実験グループ 萩原秀留)