歴史研究会活動履歴(2021年~2022年)
歴史研究会は2021年5月に創設以来、現在11名となった会員の方々にご自身の歴史に関する興味を語って頂き、それを肴に気さくな談話をしてまいりました。コロナ禍の活動はZoomを中心にした活動に限定されましたが、出身地域のこと、興味を持って調べたこと、仕事でかかわったことなどを歴史の視点で語って頂いたこの2年間を振り返り、皆さんの深いご洞察に敬意を表し、ここに記録を残します。
第9回 2022.12.01
第9回は、峯脇達也さん(会員番号385)より、ご自身が乳業会社の再建に携さわったことから「人間は何を食べてきたか」と題し、1万年前に人類が牛乳を採るようになって以来、乳製品がどのように発展してきたかという、ちょっとニッチな歴史の話がありました。WHOの基準では、日本のほとんどのヨーグルトはそうではないことや、醍醐天皇が蘇というチーズのようなものを食していたこと、日清・日露戦争当時大本営がおかれた広島で、天皇が地元の乳業会社から、毎日牛乳を取り寄せていたことなどが紹介されました。食の側面から、人間の歴史を振り返ることはとても興味深いことでした。
第8回 2022.09.27
第7回 2022.07.19
第6回 2022.05.28
第6回は、石堂英也さん(会員番号1081)より「何で京都やねん」と題し、地理的には決して恵まれていない京都に、なぜ都が1000年以上置かれたのかについて、京都人であるご自身の見解が披露され、参加者で議論しました。併せて、貴族の階層別人数や推定年収、年間の勤務状況など、興味深いデータが示されました。最後に、京都ご出身の石堂さんならではの観光名所情報が参加者に提供されました。
第5回 2022.03.26
第5回は、高橋宜治さん(会員番号858)より「明治維新から太平洋戦争への道程」と題し、主として伊藤博文と山縣有朋を対比しながら、山縣が明治政府の中央集権化に果した役割を考察することで、その後の日本の針路へ及ぼした影響などが紹介されました。時節柄、ロシアのウクライナ侵攻に絡ませた話も出て、幅広い意見交換ができました。日本の近代、現代を考察する上で重要なテーマでもあることから、続編が期待されます。
第4回 2022.01.29
第3回 2021.11.20
第2回 2021.09.25
第2回は、江村泰一さん(会員番号1060)より「古代史の謎と魅力」と題し、日本の古代史の謎について、日本人の遺伝子から見たルーツ、邪馬台国と初期ヤマト政権の成り立ちの経緯、古代の大陸と日本の交流、聖徳太子は実在したかなど、興味深い話題が紹介されました。古代史は相変わらず謎が多く、従って会話は多岐にわたりました。日本の古代は女性の地位は高く、多様性に富んだ社会だったと考えられます。
第1回 2021.07.17
第1回は、小谷雅博さん(会員番号913)より、「司馬遼太郎のこの国のかたちを読んで」と題して、所謂司馬史観をベースに、日本史をマクロで見た際に思ったことや、1万年間を超える縄文文化時代など、日本は世界史的に見ても、持続可能性を先人の工夫で体現してきた稀有な歴史を持つことが紹介され、世界の今日的な課題にもっと日本が貢献できることがあるのではないかとの議論になりました。
研究会キックオフ 2021.05.13
設立メンバー5人によるキックオフをZoomにて開催しました。キックオフにおいては、研究会の基本的な進め方(当番が自由にテーマを選択し話題を提供する)や、開催頻度(当面2ヵ月に1回Zoomないしハイブリッド方式で)などを決めました。
世話役: 小谷雅博(会員番号913)
連絡先 e-mail: hiro-kotani@s01.itscom.net