瓦版
(2022年6月21日 掲載)
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DF技術部会瓦版第68号

発行 : 2022年6月21日 世話役 : 清水 範夫 副世話役 : 丸山 昭洋 編集・文責 : 丸山 昭洋

【例 会】

開催日時
2022年6月15日(水)13時30分~16時
開催場所
スタジオ751 及び Zoom
参加者
スタジオ参加者9名、Zoom参加者18名

【目 次】

  1. 技術部会事務局報告 : 清水 範夫 世話役
  2. DF事務局報告 : 小林 慎一郎 会員
  3. 分科会活動報告 :
  4. 講演会:
  5. 「新型コロナウイルス感染症の検査と治療薬」
      昭和大学薬理科学研究センター長、
      昭和大学病院PCRセンター長 木内 祐二 氏
  6. 編集後記 : 丸山 昭洋 副世話役

技術部会事務局報告清水 範夫 世話役

  1. 2022 年度技術部会活動方針
    ポストコロナ時代やSDGsの達成を求める社会の動向を注視しながら技術部会の活動を進めると共に、多様化を図るべく議論を向け進めていきたい。
  2. 2022年度 技術部会活動
    • 技術部会定例会はDFスタジオとZoom方式の併用とする。
    • 講演会の振り返りと今後の予定
    • 今後の定例会/講演会
      2月15日(火)
      参加者 37名
      「非鉄金属リサイクルの現状」矢島 健児 会員
      「お酒を楽しもう!」佐藤 和恵 会員
      4月12日(火)
      医療懇話会との共催 参加者29名
      「植物成長ホルモンの不思議~植物成長ホルモンの生合成」
      理化学研究所 名誉研究員 神谷 勇治 氏
      予定 8月9日(火)
      「農薬とGAP(農業生産工程管理)の現状と今後の展望」
      SINON CORPORATION 顧問、GAP総合研究所理事
      藤田 文雄 氏
      予定 10月25日(火)
      「日本の水道業界の現状と課題」
      公益社団法人日本水道協会 水道技術研究所 主席研究員
      今井 滋 氏
      予定 12月13日(火)
      医療懇話会共催
      未定
    • 工場見学会の候補をいろいろ当たっているが、新型コロナウイルスの感染がまだ収束していないことから、見学会の中止や延期を公表している場合がほとんどである。一応、10月頃を予定しているが、状況を注視ながら検討、判断したい。
清水会員の説明資料はこちらをご覧ください。

DF 事務局報告小林 慎一郎 会員

  1. 行事予定
    6月28日(火)
    第12回関西勉強会(空飛ぶ車)
    7月22日(金)
    第196回講演・交流会(高齢者 秋山 先生)
    7月28日(木)
    第4回環境サロン
    7月30日(土)
    企業ガバナンス研究成果報告会
    10月19日(水)
    20周年記念総会
    12月9日(金)
    20周年記念パネルディスカッション
    (DFの将来について語り合う)
    1. 教育関連 モデレーター:東大 牧野 先生
    2. 女性の活躍とDFモデレーター:昭和女子大 元理事長 坂東 先生
  2. 20周年記年行事関連 ホームページに特設コーナーが完成
    1. 会員からの寄書きを募集中。ギャラリーに寄書コーナーがあり気軽に投稿してほしい、写真やマンガもOK。
    2. 部会研究会、同好会の紹介動画を掲載。会員の画像動画リテラシー向上、新会員への活動PRをはかる。7月から8月にかけて紹介アワーを設け一度Zoomで会員全員に配信する予定。部会研究会、同好会はもとより個人での動画、写真投稿も歓迎する。
  3. DFホームページへの検索ヒット率が大きく向上。「http」から「https」への変更でセキュリティー識別のランクが上がったことによる。
  4. PCにおいて「CTRL+SHIFT+R」の操作でホームページの最新版への更新が簡単にできるので試して欲しい。
  5. DFの8月末決算予想は企業支援活動が奏功しプラスの見込み。
  6. プラスワン作戦に応えた会員からの勧誘により新入会員は4月から6月7日までの間に9名入会した。人から人への繋がりであり技術部会、理科実験メンバーからのPRも積極的に行ってほしい。
小林会員の説明資料はこちらをご覧ください。

分科会報告

理科実験グループ : 酒井 和幸 会員

  • 4月、5月は例年同様 イベントは少なかったが、コロナ感染の終息傾向もあり6月:9件、7月:14件と回復傾向。過去最高だった2019年には及ばないが2017年、2018年レベルとなってきている。
  • 4月23日に「12周年記念事業」を開催。
    航空会館にて 来賓 19名、DF関係者 5名、理科実験G 40名
    映像を交え報告(活動履歴、コロナ下での注力ポイント、共に歩むこれから)
    記念講演(大田区教育委員会・前校長 茂呂美恵子先生 ~地域とある学校~)
    懇親会ではテーマ開発等 日頃の活動が理解できたとの声を来賓から頂いた。
  • ニュージーランド理科実験(DF→日本人学校)
    Zoomでの事前打合わせを経て6月11日にリモート実験を実施。
    幾つかの反省点はあったが一定の評価ができるものとなった。
酒井会員の説明資料はこちらをご覧ください。

リスクセンス推進研究会 : 立石 裕夫 会員

技術部会でのリスクセンス推進研究会の発表を暫くの間、中止する。
支援企業も10社近くに広がる中だが、今般リスクセンスを進める体制(NPO法人リスクセンス研究会)が変更となり新体制への移行期に入った。よって新たな役割分担他が整ったところで技術部会での発表を再開する。RSの普及活動そのものは継続しており支援企業からの問い合わせや引き合いには対応を継続する。

立石会員の説明資料はこちらをご覧ください。

医療懇話会 : 赤堀 智行 会員

  • 本日6月15日(水)は昭和大学の副学長 木内祐二 教授による「新型コロナウイルス感染症の検査と治療薬」の講演では、コロナ感染の総論、治療に至るまでの話をしていただく。
  • 次回12月の講演については、A,B 2つの企画があり以降絞りこみを進めて行く。
    • A案-[がん治療の進歩]
      • 診断の重要性 検査⇒確定診断 <原発巣・転移巣>
      • 適切な治療 知識と使用経験
        • 術式(侵襲・非侵襲、観血・非観血)
        • 一般癌治療薬 <免疫治療、分子標的、遺伝子>
        • 放射線治療 <重粒子、ガンマナイフ、サイバーナイフ>
    • B案-[眼疾患]
      • 緑内障・黄斑変性症・白内障
      • 糖尿病
赤堀会員の説明資料はこちらをご覧ください。

経済産業懇話会 :浅野 応孝 会員

  • 4/20に「電動自動車の基礎技術と将来動向」につき山崎雅史さんが講演。
    技術的な理解を深めるため資料も配布し一助とした。
  • 5/9に「SDGsの課題」につき横山英樹さんが講演。背景、現状を総まとめにし横山さんの意見も加わった構成内容。
  • 6月6日(月)特別『DF経済・産業懇話会』ウクライナ情勢検討会第2回
    ロシア研究会との合同開催。ロシア会長 朝妻幸雄さん 菅原信夫さんにてウクライナ紛争の本質、ロシアからみた現状につき話が展開された。
  • 今後の予定
    6月21日(火)
    大村光彦さん「戦後 日本におけるデパートの盛衰」
     ―デパートが何故絶滅危惧種になったのか―
    7月25日(月)
    三竿郁夫さん 「磁気記録装置開発秘話(仮)」
    8月23日(火)
    内山正人さん「ロシア問題後日本のエネルギー課題
    9月(未定)
    結城 隆さん「コロナが変えた中国経済(仮)」
浅野会員の説明資料はこちらをご覧ください。

講演会

「新型コロナウイルス感染症の検査と治療薬」
昭和大学医学部 薬理学講座 教授 木内 祐二 氏
薬理科学研究センター長、
昭和大学病院PCRセンター長

【演者略歴】
  • 昭和59年、東京医科歯科大学医学部卒業。
  • 昭和63年、昭和大学大学院医学研究科(薬理学専攻)修了。
  • 昭和大学医学部第二薬理学教室助手を経て、
  • 昭和63年~平成2年までパリ第11大学神経薬理学教室留学。
  • 帰国後、昭和大学医学部第一薬理学教室講師、助教授、教授を経て、
    平成28年より同校医学部薬理学講座医科薬理学部門教授。
【概要】
木内 祐二 氏

新型コロナ感染は2019年12月に中国武漢で発生し、急速に世界中に感染拡大した。日本では翌1月に感染者を初確認後 アルファー株、デルタ株、そして現下のオミクロン株で第六波に至っている。感染の予防を困難にしている背景には、発症2日前には既に感染させる可能性を有すること、更には症状の無い感染者もいることがある。感染制御は“感染症の予防”と“感染症の治療”からなり、前者では「ワクチン接種」、後者では「検査」「抗感染症薬」がポイントとなる。

<ワクチン>
接種後の時間経過と共に抗体価が下がることが確認されており3回目接種済みの人も4回目の接種を推奨したい。
<検査>
PCR、抗原、抗体と3つの方法があり、それぞれの特徴理解が必要。
抗原検査、抗体検査については市販の検査キットも多く出回っている。
<抗感染症薬>
パスクロイド、モルヌピラビルは重症化リスクのある患者が対象。パスクロイドには他の常用薬との併用制限もある。S-217622(塩野義)は承認待ちのステージだが重症化リスクに関係なく使用できる見込みで期待される。
木内 祐二 氏の説明資料はこちらをご覧ください。

編集後記

今回もDF751スタジオのリアル参加とリモート参加のハイブリッド形式での開催となりました。終了後Zoomを通じた音声が聞き取りにくいとの指摘があり、まだまだ頼るところの大きいZoomですから事務局に再チェックをお願いしたいと思います。
DFでの20周年企画に呼応しホームページでのコンテンツ準備が進んでおり、各分科会では理科実験の12周年記念、リスクセンス推進研究会の体制変更、医療懇話会の講演企画、経済産業懇話会での電気自動車等々 各活動が展開されています。講演会では木内 先生による「新型コロナウイルス感染症の検査と治療薬」でバイアスのかからない総括的な話を聞く機会が得られ大変有益でした。(丸山昭洋)