瓦版

( 2021年9月8日 掲載 )

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DF技術部会瓦版第63号

発行:2021年9月8日 世話役:矢島 健児 副世話役:清水 範夫 編集・文責:清水 範夫

【例 会】

  • 開催日時:2021年年8月25日(水)
    13時30分~16時:例会 参加者34名(Zoom参加者27名、DF751スタジオ参加者7名)
Zoom画像

【目 次】

  1. 技術部会事務局報告:矢島 健児 世話役
  2. DF事務局報告:小林 慎一郎 会員
  3. 分科会活動報告
    経済産業懇話会:浅野 応孝 会員
    理科実験グループ:酒井 和幸 会員
    リスクセンス推進研究会:立石 裕夫 会員
    医療懇話会:佐藤 和恵 会員
  4. 講 話 「日本の船作り」
    ✦ 講 師:入江泰雄さん(DF会員)
  5. 編集後記:清水 範夫 副世話役

技術部会事務局報告 矢島 健児 世話役

  1. 技術部会活動予定を紹介した。
    • 2021年度はDFスタジオとZoom方式で開催する。これまでの技術部会に2月48名、4月41名、6月39名が参加した。8月は新事務所に移転後、初めてスタジオ751を使用して開催した。参加者は34名であった。
    • 個人的なメールで新入会員の勧誘に努める。
    • DFホームページの活性化を図り、技術部会会員の情報発信を進める。
    • 次回の技術部会は10月21日(木)に予定し、リスクセンス推進研究会の活動状況を紹介していただく予定である。

矢島世話役の説明資料はこちらをご覧ください(ダウンロード=DLはこちら

DF事務局報告 小林 慎一郎 会員(事務局)

  1. 8月24日(火)講演交流会「バイデン政権の現状と今後の日米・米中関係」は学士会館でZoomを併用して開催された。Zoomでもよく聞き取れた。
  2. 10月12日(火)に代議員総会が開催される。今期予算の利益は増加。
  3. 10月19日(火)に会員総会と二宮清純さんによる講演が開催される。
  4. 12月3日(金)の講演交流会では教育関係の講演が開催される予定である。
  5. 会員データの更新を実施中である。
  6. りそな新橋ビル内のテナントで、コロナ感染者が出た。事務所に来室の際には手の消毒をお願いする。

小林会員の説明資料は矢島会員の説明資料に付属しています。

分科会報告

1 経済産業懇話会 浅野応孝会員

  1. 7月28日(水)の西村誠司さんの講演「スタートアップ国家イスラエル」により、イスラエルに対する見方が変わったのではないか。
  2. 今後の講演予定
    • 8月30日(月)の濱田健司さんによる「日本のベンチャーキャピタルの歴史と使命」の講演では、日本のベンチャーの動きについて講演していただく予定である。
    • 9月29日(水)の西村康弘さんによる「外食業界の現状と未来」の講演では、外食業界に精通されておられるので、コロナ禍での状況について講演していただく予定である。
    • 10月(未定)に山之内憲夫さんに「航空機事故と航空機の安全性」について講演していただく予定である。
    • 11月(未定)に赤堀智行さんに「日本の野鳥・野獣、自然はどうなるか(仮)」について講演していただく予定である。
    • 12月(未定)に盛山正仁さんによる「政治家と官僚の間(仮)」の講演を予定しており、選挙後の興味ある話題である。しかし、政治の流れで変更になる可能性がある。

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2 理科実験グループ  酒井和幸会員

  1. イベント実施状況は、昨年同月を上回る回数であるが、緊急事態宣言の継続で中止案件が多くなった。
  2. オンライン参加イベントに参加
    • 文科省の「こども霞が関見学デー」がオンデマンド型開催となり参加した。小林さんの色の実験を導入したものを使用した。
    • 東京都の「地域学校協働活動推進フォーラム」に映像参加予定である。
    • 慶応大学、川崎市幸区共催の「新川崎体験イベント」をオンライン実験で開催する。実験の指導を当日行い、児童は家庭単位で実施する。

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3 リスクセンス推進研究会 立石裕夫会員

  1. 安全工学シンポジウム2021」への参加
    7月1日(木)にDFスタジオ751よりインターネットにて中田さんと梅里さんが2時間講演した。DF事務所移転後の初日であったが、無事に終了できた。本件をDF Webに掲載するとともに、10月の技術部会で講演する予定である。
  2. リスクセンス研究会への支援継続
    7社への支援をこれまでと同様に継続している。
  3. 今後の進め方
    • 月1回の定例会議(Zoom)を開催する。
    • 事故、不祥事を防ぐには組織を健全にする必要があることを示すとともに、メンバー間の意見の整合性を図る。

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4 医療懇話会 佐藤和恵会員

  1. 4月は佐藤和恵さんによる「カカオハスクの抗酸化作用」、6月は鶴岡正吉さんによる「排尿障害の原因と治療」の講演を実施した。
  2. 12月の医療講演は、「我が国の医療の行方」というタイトルでの講演を考えているが、コロナ禍の医療現状により医療機関医師への依頼は難しいかもしれない。懇話会メンバーにより、現在の医療現状及び会員に相応しいテーマを検討中である。

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講 話 「日本の船作り」 講師 入江泰雄さん DF会員

技術部会

【概要】

  • 日本の造船業の年代別の概況
    1960年代~1970年代半ば:1950年代から世界経済の拡大に伴い造船業は活況。タンカー大型化へ。1975年~1990年代:石油危機、円高により大量のタンカー契約がキャンセル。不況対策の実施。多種多様な船や海洋構造物の建造。
    リーマンショック(2008年9月)前:中国を中心としたBRICSの経済発展による未曾有の新造船建設ブーム。中国、韓国が設備を拡充し建造能力を増強。船価の高騰。リーマンショック後:海運が冷え込み造船需要は低迷。船腹数と建造能力の過剰。
  • 日本の取り組み
    総合重工各社:分社化、合併、海外進出、縮小。高付加価値船・技術力での差別化。
  • 韓国・中国造船所との競争
    2000年以前:韓国、中国の評価は、価格面では安いが技術的にはかなり劣る。2000年代:韓国の評価は、価格面は若干安いが、技術的にはまだ劣る。中国の評価は、安いが、性能、品質が劣るし、納期も不安。しかし、海外からの技術導入を加速。2010年以降:韓国の評価は、品質、性能はほぼ同じか勝る。韓国は戦後の日本の発展の後をそっくり辿っている。中国の評価は、価格は安いが、性能、品質が若干劣る。技術導入を加速し、競争力を増している。
  • 今後への考察
    巨大化、低コスト化、高付加価値船を主力製品にする。
    エンジニアリングをベースに業態を変える。技術による造船業の強化:ゼロエミッション船の研究開発。

入江さんの説明資料はこちらをご覧ください(DLはこちら

編集後記

6月に開催した技術部会に引き続き、Zoom方式を主体として開催しました。新事務所のスタジオ751での参加とZoom方式での参加を合わせて、34名の方に参加していただきました。入江さんの講演では、日本は戦後世界一の造船国としてたくさんの船を造り続けていたが、その後、韓国、中国の建造量が増え始めてきて、日本を追い越し、現在この3か国が世界の船の大部分を作っていることを話されました。造船業界の変遷を資料に基づいて分かりやすく説明されたので、多くの質問が出て盛会でした。(清水)