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2011/12/16(No115)

「ディレクトフォース代表理事退任に際して」

松村 洋

筆者四時(しじ)(じょ)   功を成す者は去る(史記)」。「功」はいずれとしても、8月の年次会員総会を期に任期を終えて代表を退任するシナリオは、周知のとおりの事情で後任の指名に時間が費やされ、この11月末になっての交替となりました。

代表を務めさせていただいたこの2年間、幾つか心掛けたことがありました。 先ず、事務局のあり方です。「会員の自主的な活動のサポート」に徹しました。「尻尾が胴を振ることがないように」ということです。事務局は出来るだけ多くの会員に参加していただく機会を作るのが役目です。一方、会の活動を「会員共通の理念、即ち自主運営での社会貢献」の基本路線を外さないよう舵取りをするのはが代表の仕事と勝手に決め、後の事は児玉事務局長にまる投げでお願いしました。

2つ目、DFの事業活動の拡大には社会からの評価を高めることが不可欠と考え、方策の一環として「DFらしいボランティア活動」である小学生理科実験、森林再生等の活動に対し経費面での支援を徐々に手厚くしてきました。事務局の常信、三納両氏の卓越した技量と努力でホームページ等を通じて対外発信され、確かな手応えが返ってきています

3つ目、事務局のスリム化です。事務局長が豪腕を振ってくれました。前年度、事務局員の報酬カット(本当は禁じ手ですが)で会の収支は危機を脱しました。事務局のボランティア精神に感謝しています。

筆者 筆者
勉強会懇親会でのあいさつ ボランティア活動で植樹に精を出す

2年前、これ以上(以下?)はないと自認していた”不稼働会員”でありましたのに、突然の要請があり、辞退する口実を整える暇もなく代表に就いたのがつい昨日のように感じます。何を成すべきなのか、何が出来るのかまさに手探りで始まりました。然し、一大異文化集団たる会員の皆さまと事務局長以下の表裏一体での支援のおかげで、誠に充実した時を持つことが出来ましたこと改めて厚くお礼申し上げます。今後は心機一転NGO「草の根の国際交流活動」に携わっていく所存です。

最後になりましたが、これからも「DFナショナリズム」が健在で、この10年受け継いできた設立の理念が変質しないことを心から願い退任・退会のご挨拶と致します。

まつむらひろし ディレクトフォース前代表理事、元丸紅副会長