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隈取り

海外旅行研究会

世話役 今井 智之(2018年版)

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2018年5月16日 更新

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第70回
3月9日(金)

 

 

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2018年3月25日 掲載

第70回「海外旅行研究会」例会

3月9日に第70回となる海外旅行研究会例会が、初参加の山本哲郎氏を含む16名の出席者を得て、ディレクトフォース事務局会議室で開催されました。今回の発表は保坂洋氏の「ラベンダーの香りに魅せられてー初夏の南仏を訪ねる」、四方満氏の「究極のフィレンツェ〜北イタリアヴェネト州、トリエステの旅」でした。

保坂氏はGoogleビューでソー村などラベンダー畑を見つけ、その座標をカーナビにセットするという綿密な計画にもとづく、アヴィニョンを起点とした「ラベンダー街道」紀行を発表されました。美しいパワーポイントから伝わるラベンダーの香りのみならず、その味を楽しんでほしいとの心遣いから、お土産のラベンダーティーまで振る舞っていただきました。

四方氏の発表は、メディチ家による統治のもと15世紀にルネッサンス文化の花開いたフィレンツエ訪問でした。メンバー7人という少人数のツアーで、しかもドゥオモを貸し切りで礼拝堂コンサートや28人のフィレンツエ大聖堂聖歌隊によるコンサートを楽しむというリッチな旅行です。フィレンツエ以外にトリエステやトレビゾなど歴史と文化の香り高い周辺都市の紹介や、同氏の関心高いイタリア料理についての発表がありました。

以下は両氏それぞれの紀行文です。

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icon「ラベンダーの香りに魅せられてー初夏の南仏を訪ねる」保坂洋 氏

2017年6月30日から7月10日までの南仏旅行の中から、今回は7月5日(水)から8日(土)のアヴィニョンでの滞在とラベンダーを求めてのドライブに絞ってお話ししました。

かねてから暖めていた南仏プロバンスの旅。行くならばラベンダーの花咲く頃と狙いを定めて計画しました。花の命は短く、咲く時期は気候によって変化、しかもラベンダーは香水を作る原料なので咲いているうちに刈り取ってしまうため、見頃の時期を推定することは意外と難しいのです。例年の記録を読んで最も確率の高い7月上旬に決定、計画立案に入りました。宿は家内がネットで調べますが、1月なのに良さそうな所がどんどん埋まってしまうと言うのです。何とか確保できましたが、後にその時期はバカンスの始まりで、日本の盆休暇のように移動が集中する時期に当たることが分かりました。

次は何処で見るかです。仏の観光案内にはラベンダー街道が記されています。しかし長さは長大でその周囲が一面ラベンダー畑という訳ではありません。香と彩りが美しい原種に近い種類の花が咲くというソー村に狙いを定め、グーグルアースとストリートビューでラベンダー畑を探し、その座標を携帯用カーナビGarminにインプットし、自宅で準備を整えて出発しました。

マルセイユからベタ遅れのTGVで到着したアヴィニョンは多くの人で大賑わい。後に毎年恒例の演劇祭と重なったことが分かったのですが、街頭のパフォーマンス、パレードと大いに楽しませてもらいました。

レンタカーでアヴニョン駅前から出発、泉から湧き出る豊富な水が流れるフォンテーヌ・ボークリューズで一服、ゴルドを過ぎるあたりからラベンダー畑が登場します。道路脇に広がる紫の花畑、その先はグリーンの林、背景には雪のように見える白い石灰岩を頂く山モン・ヴァントゥが座しています。見事なコントラストに感激。近づくと養蜂箱があり、蜜蜂達がせっせと蜜を運んでいました。

ソー村が近づく頃、尾根道のドライブウエーから眼下に見える畑が紫、緑、黄土色とパッチワークのような美しい絵柄になってきます。もちろん紫がラベンダーです。絶景ポイントの展望駐車場には数台の車がいて、皆感嘆の面持ちで見いっていました。

小さなソー村を楽しんだ後、ゴルドの6部屋しかない瀟洒なB&Bに一泊、街の外観と路地を観て、翌日車でセナンク修道院へ。まさに写真で見た通りのすばらしい風景、内部と回廊、楽しそうな大勢の観光客を見て堪能、仏の美しい村に認定されている鷲巣村ルシヨン、紀元前3年に作られたジュリアン橋、ボニューを経てドライブを終えました。

アヴニョンから次の目的地リヨンへTGVで移動したのですが、大混雑の中、私の財布がカバンから消え、後日TGV終点のルクセンブルグから現金だけ抜き取られて送られてくるというお財布君の大冒険のオマケがありました。

例会
アヴニョン演劇祭のパレード
例会
ヴァントゥ山とラベンダー畑
例会
ソー村のパッチワーク
アヴニョン演劇祭のパレード ヴァントゥ山とラベンダー畑 ソー村のパッチワーク

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icon「究極のフィレンツェ〜北イタリアヴェネト州、トリエステの旅」四方 満氏

毎年ヨーロッパ各地の旅行をしているが今回はフィレンツェを含む北イタリアツアーに参加した。高校・大学同期の友人と旅行好きなご夫妻が参加するので賑やかな楽しいものになると期待していたが、身内の不幸、急な仕事によるツアー不参加者が出たため妻を含め7人となってしまった。

今回の目的は、フィレンツェのドウオーモとアカデミア美術館貸し切り鑑賞、美しいアドリア海を見てクロアリア、スロベニアに国境を接している古都トリエステのある北イタリアを巡る旅にあった。

例会
日 程
例会
旅行メンバー7人
日 程 旅行メンバー7人

9月18日出発。宿泊は3か所で各3連泊、延べ11日のゆったり旅行になった。

15世紀からハプスブルグ家が築いたアドリア海の奥座敷トリエステでは、妻が寝ている朝方に、60年前の写真機を持って街を歩き、長い年月をかけて造り上げた運河そして美しいアドリア海をフイルムにおさめた。隣国クロアチアへの小旅行、小さな町ポレチエの散策では、天気が良かったのでイタリアアルプスがきれいに見えた。

中世の古都パドヴァでは、パドヴァ大学のガリレオ ガリレイが教えたらせん階段風の教室を見学。当時の臨場感つまり宇宙、医学、薬学の授業雰囲気を味わった。

グラッパ(葡萄の絞り糟で醸造)発祥の地バッサーノデルグラッパでは、日本語のヴィデオを見てから試飲。朝にも拘らず美味しかったのでお代わりをして今回のお土産にした。町では第一次世界大戦でドイツが侵攻した砲弾痕が生々しかった。レストランでは夕食に地元の生ポルチーニサラダが印象的であった。

例会
アドリア海
例会
生ポルチーニサラダ
アドリア海 生ポルチーニサラダ

フィレンツェ到着の晩(日曜日)ドウオーモ(サンタ・マリア・デル・フォオーレ大聖堂)に集合。多くの日本人観光客が集まっていたのでやっと今回の企画を理解した。旅行会社はイタリア各地ツアーをいくつか立ち上げ、それぞれの最終地をここフィレンツェにしてドウオーモ貸し切りの合同ツアーにしていた。現地の日本人ガイドはこのような企画は初めてとの説明があった。閉館後の大聖堂観光と洗礼堂でのソリストを含め28人の聖歌隊のコンサートを楽しんだ。途中4人が2階から歌ってくれる演出もあり、声が上から降ってくるような気がした。

例会
ヴェッキオ橋の脇で(第一次世界大戦のドイツの砲撃傷跡)
例会
ミケランジェロのダビデ像
ヴェッキオ橋の脇で
(第一次世界大戦のドイツの砲撃痕)
ミケランジェロのダビデ像

翌月曜日朝、アカデミア美術館を貸し切り観光。日本でも月曜日休館が多いが、フィレンツェでも同様だ。ただ、休館にもかかわらず入場者がいることを知り、他の国の観光客が館前で入場を求める騒ぎになるトラブルのおまけまでついた。ミケランジェロのダビデ像の前では、フィレンッツェオペラ座の第一バイオリスト(長野オリンピック時に小澤征爾が各国の実力者を集めて開会式で披露した際のイタリア代表)が演奏した。

ルネッサンス時代の中心地フィレンツェ、北イタリア地方の古都を“歩いて・観て・体験して・そして聴いた”充実した旅”であった。

例会終了後は、イタリア料理レストラン「パパミラノ」でおいしい料理とワインを楽しみながら、会員相互の懇親を深めました。ワインは、レストランとの交渉を担当してくださった角谷充弘氏が選定し持ち込んだもので、さすがワイン同好会メンバーが選んだものという素晴らしい味でした。

以上 

(常信伊佐夫 記)