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隈取り

海外旅行研究会

世話役 今井 智之(2018年版)

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2018年7月14日 更新

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通算回数
実施日
テーマ / イベント名
第71回
7月3日(火)
第70回
3月9日(金)
 

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2018年7月14日 掲載

第71回「海外旅行研究会」例会

第71回例会が7月3日(火)に16名の出席者を得て開催されました。冒頭、今井世話役より、去る6月15日に開催のDF同好会合同会議で世話役が報告した当会の活動現況について概要の説明がありました。続いて旅の報告に入り、鈴木 哲氏から「北インドの旅〜混沌と飛躍」が、また櫻井三紀夫氏から「秋のアラスカを行く〜オーロラと野生生物の世界」が各々報告されました。今回は灼熱の世界と極寒の世界の組合せとなりましたが、いずれもアドヴェンチュアで勇気のいる旅でした。インドは近年の経済発展で生活水準とインフラが相当進化したであろうという想像は誤りであることを知らされました。アラスカは自然が極めて多様で天然資源が豊富であることからロシアから大変よい買物をしたものと思いました。以下は両氏からの報告の概要です。

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icon「北インドの旅〜混沌と飛躍」鈴木 哲氏

例会

2017年3月初旬に北インドの旅9日間を満喫。乾季の終盤で雨もなく、夜間は結構冷え込む時期であった。インド旅行は昔から興味はあったものの旅中の下痢懸念で敬遠していたが、漸くにして腰を上げ、生ものは口に入れず、を徹底して結果はセーフであったのは幸いと言える。

一口にインドと言っても日本の10倍という国土面積のため、先ずは所謂北インド・ゴールデントライアングル(デリー、アグラ、ジャイプール)+ベナレスを巡るツアーに参加した(夫婦4組8人、添乗員、レベルの高いインド人ガイドが全コース同行)。

初日はデリーのインド門からスタートして、ムガール帝国時代の「赤い砦」、インドイスラム建築の傑作「フマユーン廟」、73mの石造建築物としてはインド最高層の「クトブミナールの塔」、1948年に暗殺された「ガンジー記念館」を見学し、泥棒市場のハンパのない人込みに圧倒される。

空路ベナレスに入り、「ベナレス・ヒンドゥー大学」と早朝からヒンドゥー教最大の聖地「ガンジス河」で乗船して河から沐浴、死体火葬場など見る。生と死の臨場感、物乞いの多さ混沌の極みは、奥深さこの上なくガイドの同行必須、インド旅行のハイライトであった。近郊の「サルナート」は仏教徒の聖地でブッダの最初の説法の地と言われる。

例会
インド門
例会
クトブミナール塔&純度100%の鉄柱
例会
火葬場
インド門 クトブミナール塔&
純度100%の鉄柱
火葬場

空路アグラ着。白大理石の世界一豪華な墓「タージ・マハール」を遠景と眼前で愛でる。アクバル帝築城のアーグラー城&ファテーブル・シークリー城塞の陣容に感嘆頻りであった。

最後の訪問地はタール砂漠入口にある乾燥地帯のジャイプール。旧市街の町並みは全てピンク色に統一されている。インド最大の州であるラジャスタ?ンは今でも300人の王族が支配。現にマハーラジャが居住している「シティパレス」や「天文台」、「風の宮殿」を訪問。近郊の丘の上に築城された「アンベール城」は構造、内装の見事さに目を奪われた。因みに宿泊は立派な宮殿ホテルであった。

例会
タージ・マハール(アグラ)
例会
ハワー・マハル
ターシ・゙マハール(アグラ) ハワー・マハル

今回、歴史とカースト制度の功罪を抱え、50%の貧困農業人口を擁する13億人の大国の一端を垣間見てきたが、どの国にもある光と影をそれなりに実感することが出来たのは収穫と思っている。

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「秋のアラスカを行く〜オーロラと野生生物の世界」櫻井三紀夫氏

「オーロラを見たい。しかし、凍てつく夜に長時間雲の晴れ間を待つのは嫌だ」という気持ちから、ずっと控えていたオーロラ観光。或る日、目に飛び込んできたのは、「直行チャーター便7時間で行けるアラスカ・オーロラ観光」の文字。説明を読むと、アラスカでは8月末でもほぼ毎日オーロラが見られるという。即決して参加を申し込み、アラスカ・フェアバンクスに出掛けた(2012年8月23日〜29日)。

例会
オーロラベルト ovalcircle
例会
行程・地図
オーロラベルト ovalcircle 行程・地図

フェアバンクスは、北緯64.5°で、いわゆるオーロラベルト(オーロラは極点上空ではなく、少し外側の円環状地帯で見られる)である北緯60〜70°の中心部。我々も運良く、到着その夜の薄暮から深夜に亘って様々な形と色のオーロラを鑑賞することができた。フェアバンクス在住の日本人写真家がやっているロッジのウッドデッキで、デジカメでオーロラをうまく撮る方法を教わりながらの撮影トライである。デジカメは人の眼よりも感度が優れており、緑のカーテンのオーロラに眼では見えないピンクの縁取りが垂れ幕のように続いている写真が撮れた。

例会
オーロラ
オーロラ

翌日は、ユーコン川支流を外輪船でクルーズして地元の生活ぶりに接し、夜は再度オーロラ鑑賞を行って、フェアバンクス観光局のオーロラ鑑賞証明書を貰い、連泊。

翌朝、アラスカ鉄道の長い列車に乗って、次の観光地デナリ(マッキンリー)国立公園に向かった。デナリでは、地面を這うような小灌木や柳ランの平原が紅葉し、一面を紅や黄色に染めていた。その中にカリブー(トナカイ)、グリズリー(熊)、ドールシープ(白羊)などの動物が冬支度の食をむさぼっていた。

さらに南下して、アンカレッジ近郊のホテルに泊まり、氷河地帯を観光した。氷河は、崩落する先が陸であるか、海であるか、山の中かによって、陸の氷河海の氷河山の氷河、と呼び分けられている。今回、それら3つの形を全て見ることができた。

例会
カリブー(紅葉の中)
例会
ラッコとアザラシと
例会
海の氷河
カリブー(紅葉の中) ラッコとアザラシと 海の氷河

海の氷河が落ち込む湾は生物が豊かで、遊覧船からラッコアザラシイルカオルカクジラ海鳥などを見ることができた。ラッコが海面に浮かんで貝を割っている姿の向こうにアザラシの群れが昼寝している写真は自慢の一枚である。

日本の夏の終わりにアラスカでオーロラと氷河と野生生物を観るという観光は、寒さに耐えながらじっと待ち続けてやっと見られるのが常識と思われていた光景を、いとも簡単に短時間で豊富に見せてくれて、大成功であった。

恒例の懇親会は、前回と同じ「パパミラノ」で開かれ、角谷充弘氏が、丸山尚氏の応援も得て、少ない予算と料理にマリヤージュさせてのワインを選別購入されましたのと、出席者全員のユーモア溢れるスピーチで、大いに盛り上がりました。次回は9月7日に開催され、萩原秀留氏の「スロベニアのユリアンアルプスとクロアチアの美しき町々訪ねて」と井上史男氏の「南仏イエール チョイ住み 滞在記」のプレゼンが予定されています。

以上 

(今井智之 記)

2018年3月25日 掲載

第70回「海外旅行研究会」例会

3月9日に第70回となる海外旅行研究会例会が、初参加の山本哲郎氏を含む16名の出席者を得て、ディレクトフォース事務局会議室で開催されました。今回の発表は保坂洋氏の「ラベンダーの香りに魅せられてー初夏の南仏を訪ねる」、四方満氏の「究極のフィレンツェ〜北イタリアヴェネト州、トリエステの旅」でした。

保坂氏はGoogleビューでソー村などラベンダー畑を見つけ、その座標をカーナビにセットするという綿密な計画にもとづく、アヴィニョンを起点とした「ラベンダー街道」紀行を発表されました。美しいパワーポイントから伝わるラベンダーの香りのみならず、その味を楽しんでほしいとの心遣いから、お土産のラベンダーティーまで振る舞っていただきました。

四方氏の発表は、メディチ家による統治のもと15世紀にルネッサンス文化の花開いたフィレンツエ訪問でした。メンバー7人という少人数のツアーで、しかもドゥオモを貸し切りで礼拝堂コンサートや28人のフィレンツエ大聖堂聖歌隊によるコンサートを楽しむというリッチな旅行です。フィレンツエ以外にトリエステやトレビゾなど歴史と文化の香り高い周辺都市の紹介や、同氏の関心高いイタリア料理についての発表がありました。

以下は両氏それぞれの紀行文です。

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icon「ラベンダーの香りに魅せられてー初夏の南仏を訪ねる」保坂洋 氏

2017年6月30日から7月10日までの南仏旅行の中から、今回は7月5日(水)から8日(土)のアヴィニョンでの滞在とラベンダーを求めてのドライブに絞ってお話ししました。

かねてから暖めていた南仏プロバンスの旅。行くならばラベンダーの花咲く頃と狙いを定めて計画しました。花の命は短く、咲く時期は気候によって変化、しかもラベンダーは香水を作る原料なので咲いているうちに刈り取ってしまうため、見頃の時期を推定することは意外と難しいのです。例年の記録を読んで最も確率の高い7月上旬に決定、計画立案に入りました。宿は家内がネットで調べますが、1月なのに良さそうな所がどんどん埋まってしまうと言うのです。何とか確保できましたが、後にその時期はバカンスの始まりで、日本の盆休暇のように移動が集中する時期に当たることが分かりました。

次は何処で見るかです。仏の観光案内にはラベンダー街道が記されています。しかし長さは長大でその周囲が一面ラベンダー畑という訳ではありません。香と彩りが美しい原種に近い種類の花が咲くというソー村に狙いを定め、グーグルアースとストリートビューでラベンダー畑を探し、その座標を携帯用カーナビGarminにインプットし、自宅で準備を整えて出発しました。

マルセイユからベタ遅れのTGVで到着したアヴィニョンは多くの人で大賑わい。後に毎年恒例の演劇祭と重なったことが分かったのですが、街頭のパフォーマンス、パレードと大いに楽しませてもらいました。

レンタカーでアヴニョン駅前から出発、泉から湧き出る豊富な水が流れるフォンテーヌ・ボークリューズで一服、ゴルドを過ぎるあたりからラベンダー畑が登場します。道路脇に広がる紫の花畑、その先はグリーンの林、背景には雪のように見える白い石灰岩を頂く山モン・ヴァントゥが座しています。見事なコントラストに感激。近づくと養蜂箱があり、蜜蜂達がせっせと蜜を運んでいました。

ソー村が近づく頃、尾根道のドライブウエーから眼下に見える畑が紫、緑、黄土色とパッチワークのような美しい絵柄になってきます。もちろん紫がラベンダーです。絶景ポイントの展望駐車場には数台の車がいて、皆感嘆の面持ちで見いっていました。

小さなソー村を楽しんだ後、ゴルドの6部屋しかない瀟洒なB&Bに一泊、街の外観と路地を観て、翌日車でセナンク修道院へ。まさに写真で見た通りのすばらしい風景、内部と回廊、楽しそうな大勢の観光客を見て堪能、仏の美しい村に認定されている鷲巣村ルシヨン、紀元前3年に作られたジュリアン橋、ボニューを経てドライブを終えました。

アヴニョンから次の目的地リヨンへTGVで移動したのですが、大混雑の中、私の財布がカバンから消え、後日TGV終点のルクセンブルグから現金だけ抜き取られて送られてくるというお財布君の大冒険のオマケがありました。

例会
アヴニョン演劇祭のパレード
例会
ヴァントゥ山とラベンダー畑
例会
ソー村のパッチワーク
アヴニョン演劇祭のパレード ヴァントゥ山とラベンダー畑 ソー村のパッチワーク

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icon「究極のフィレンツェ〜北イタリアヴェネト州、トリエステの旅」四方 満氏

毎年ヨーロッパ各地の旅行をしているが今回はフィレンツェを含む北イタリアツアーに参加した。高校・大学同期の友人と旅行好きなご夫妻が参加するので賑やかな楽しいものになると期待していたが、身内の不幸、急な仕事によるツアー不参加者が出たため妻を含め7人となってしまった。

今回の目的は、フィレンツェのドウオーモとアカデミア美術館貸し切り鑑賞、美しいアドリア海を見てクロアリア、スロベニアに国境を接している古都トリエステのある北イタリアを巡る旅にあった。

例会
日 程
例会
旅行メンバー7人
日 程 旅行メンバー7人

9月18日出発。宿泊は3か所で各3連泊、延べ11日のゆったり旅行になった。

15世紀からハプスブルグ家が築いたアドリア海の奥座敷トリエステでは、妻が寝ている朝方に、60年前の写真機を持って街を歩き、長い年月をかけて造り上げた運河そして美しいアドリア海をフイルムにおさめた。隣国クロアチアへの小旅行、小さな町ポレチエの散策では、天気が良かったのでイタリアアルプスがきれいに見えた。

中世の古都パドヴァでは、パドヴァ大学のガリレオ ガリレイが教えたらせん階段風の教室を見学。当時の臨場感つまり宇宙、医学、薬学の授業雰囲気を味わった。

グラッパ(葡萄の絞り糟で醸造)発祥の地バッサーノデルグラッパでは、日本語のヴィデオを見てから試飲。朝にも拘らず美味しかったのでお代わりをして今回のお土産にした。町では第一次世界大戦でドイツが侵攻した砲弾痕が生々しかった。レストランでは夕食に地元の生ポルチーニサラダが印象的であった。

例会
アドリア海
例会
生ポルチーニサラダ
アドリア海 生ポルチーニサラダ

フィレンツェ到着の晩(日曜日)ドウオーモ(サンタ・マリア・デル・フォオーレ大聖堂)に集合。多くの日本人観光客が集まっていたのでやっと今回の企画を理解した。旅行会社はイタリア各地ツアーをいくつか立ち上げ、それぞれの最終地をここフィレンツェにしてドウオーモ貸し切りの合同ツアーにしていた。現地の日本人ガイドはこのような企画は初めてとの説明があった。閉館後の大聖堂観光と洗礼堂でのソリストを含め28人の聖歌隊のコンサートを楽しんだ。途中4人が2階から歌ってくれる演出もあり、声が上から降ってくるような気がした。

例会
ヴェッキオ橋の脇で(第一次世界大戦のドイツの砲撃傷跡)
例会
ミケランジェロのダビデ像
ヴェッキオ橋の脇で
(第一次世界大戦のドイツの砲撃痕)
ミケランジェロのダビデ像

翌月曜日朝、アカデミア美術館を貸し切り観光。日本でも月曜日休館が多いが、フィレンツェでも同様だ。ただ、休館にもかかわらず入場者がいることを知り、他の国の観光客が館前で入場を求める騒ぎになるトラブルのおまけまでついた。ミケランジェロのダビデ像の前では、フィレンッツェオペラ座の第一バイオリスト(長野オリンピック時に小澤征爾が各国の実力者を集めて開会式で披露した際のイタリア代表)が演奏した。

ルネッサンス時代の中心地フィレンツェ、北イタリア地方の古都を“歩いて・観て・体験して・そして聴いた”充実した旅”であった。

例会終了後は、イタリア料理レストラン「パパミラノ」でおいしい料理とワインを楽しみながら、会員相互の懇親を深めました。ワインは、レストランとの交渉を担当してくださった角谷充弘氏が選定し持ち込んだもので、さすがワイン同好会メンバーが選んだものという素晴らしい味でした。

以上 

(常信伊佐夫 記)