2024年4月1日
第86回の例会は、2024年3月6日(水)対面+Zoomリモートのハイブリッドで開催し、対面で10名、オンラインで3名が参加しました。
今回の報告は保坂洋会員からの「80才の海外旅行-台北-」で、80才を迎えられた保坂ご夫婦の台湾旅行を、多くの写真と街歩きシリーズの構成で1時間たっぷりご報告いただきました。その後、これまでに出張や旅行で台湾各地を経験された出席者から、活発な質問やコメントなどがあり、台湾の昔と今を比較した旅行談義で盛り上がりました。
例会の最後に、今回より新しく本研究会に入会された山形徳光さん(1434)より、自己紹介と海外旅行に関する想いなどをお話いただきました。
例会後の懇親会は、今回初めて昼食会という形で、DF事務所に近い中華レストランで開催し、9名が参加しました。参加者の皆さんからは、旅行談義から趣味、最近の話題提供など、バラエティに富んだ内容であっという間に2時間が過ぎ、大変楽しい集いとなりました。
次回例会はおそらく6月後半頃に、早乙女立雄会員からベトナム紀行の報告を予定しております。どうぞお楽しみに!
以下は保坂会員からの台北旅行報告です。
世話役 山本 明男
80才の海外旅行 -台北-
保坂 洋
2023年10月23日(月)~27日(金)4泊5日の夫婦台湾旅行記です。
毎年、夫婦海外旅行をエンジョイしていましたが、コロナ禍で3年間果たせず、4年ぶりの海外旅行となりました。光陰矢の如し、傘寿を迎え、またこの間2度の入院もあり、自覚的には全く問題を感じることはないのですが、少し慎重に計画を立てることにしました。円安、物価高ということもあり、第一希望の欧州は次回に回すことにして、妻の希望も合わせて旅行先は「台湾」としました。実は、台湾は40年前、生後8カ月の息子を実家に預け、夫婦で学会(色材協会)幹部の視察ツアーに参加したことがある思い出の場所でもあるのです。私はその後仕事で3回訪れましたが、それも25年も前のことです。近いのに意外に知らない変化が起きているのかもしれません。
旅のコンセプトは次のようにしました。
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40年前に台北、台中、台南と巡った経験と、年齢を考慮して、台北に絞る
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ホテルは台北一か所に滞在し、マイペースで、街歩き、エクスカーションを楽しむ
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食べ物は名物にこだわらず、好きな物を好きなだけ食べる
中山(銀座四丁目)交差点
羽田空港では、新しい搭乗システム「フェイスエクスプレス」を活用、3時間半のフライトで松山空港へ降り立ちました。時差は1時間、国内旅行の感覚ですが「空港および周辺の撮影は禁止」とアナウンスが流れ、日本とは異なる緊張した国情が垣間見えます。
気温は30度。街を歩いてみると「あれからウン十年!」ずいぶんと近代化が進んでいました。
忠孝復興駅前モノレール
自転車が多かった記憶ですが、今はバイクとスクーター。自転車はスマートなシェアサイクルがあります。そして6路線もある地下鉄網、無人運転のモノレールも運行しています。乗車はスイカと同様な便利に使えるICカードでスイスイ。
101ビルからの展望
新旧混じる赤峰街
101ビルは特別ですが、他にも近代的なビルが多く建設されています。足は観光名所になっている「迪化街」など、つい昔ながらの街並みを求めてしまい勝ちなのですが、近代的な街並みと対を成して良い雰囲気を醸し出しています。なかでも赤峰街は、古い街並みと、若者がそれをリノベーションして開店したカフェやブティックが点在し、楽しい街づくりが進んでいる興味深いところでした。
十分のランタン飛ばし
エクスカーションは、「十分」と「九份」に足を伸ばしました。
十分は、ランタン(紙製の小型熱気球)に願い事を書いて飛ばすのが名物です。内外の観光客が大勢楽しんでいました。
九份の名物茶屋
九份は、丘陵の斜面に作られた狭いアーケード路地の両側に、ぎっしりと食べ物を中心とした土産物屋が並び、独特の雰囲気を持つ観光地です。最上部では、カフェでお茶を飲みながら海が見える絶景も楽しめます。ここも多くの観光客で大賑わいでした。
白菜ときりぎりす
故宮博物院前にて
今回の旅行の目玉の一つは「故宮博物院」です。ツアーで行きましたが、じっくりと見てみたいと思ったからです。オーディオガイドを借り、その通りに鑑賞することができました。人気者の白菜ときりぎりす、肉形石も、日本の高校生修学旅行などで賑わっていましたが、人波が去るとゆっくり観ることができます。その他、びっくりするような展示物ばかりで感激でした。69万点の内、公開品は2万点で、一日かけても見尽くすことはできないと言われていますが、満足できる時間を過ごすことができました。
今回の旅行をまとめると以下のようになるでしょうか。
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80歳の海外旅行
マイペースを守れば問題なし
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海外旅行の楽しさ
国内旅行では得ることができない発見、楽しさがありました
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台湾の印象
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「日本文化が大好き」親日が溢れていました
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中国を意識した緊張感を感じました(空港、道路、地下街)
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街の中華料理は意外に薄味でとても美味しかったです
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故宮博物院をじっくり見学することができ、素晴らしさを再認識しました
「次は何処へ行こうかな」と楽しい検討時間が始まりました。
以上(保坂 洋)