4月オプション山行
「福島の桜づくしと名湯・高湯温泉」

粋山会
2023年5月15日
  1. 実施日:2023年4月10日(月)~11日(火)
  2. 参加者(敬称略):立石、眞弓、蒲生、中村、三木、満岡、築地、田中、岡田
  3. スケジュール:信夫山 ⇒ 古関裕而記念館 ⇒ 高湯温泉「玉子湯」⇒ 花見山
  4. コースタイム:
    • 10日
      福島駅東口 10:40 バス ⇒ 福島テレビ前 10:50 ⇒ 信夫山公園 11:05 ⇒ 黒沼神社 11:15 ⇒ 第一展望台 11:25 ⇒ 薬王寺 11:40 ⇒ 羽黒神社 12:00 ⇒ 第二展望台 12:10 昼食 12:30 ⇒ 古関裕而記念館 13:20・14:00 ⇒ 日赤病院前 14:10 バス ⇒ 福島駅東口 14:30、福島駅西口から玉子湯送迎バス 15:15 ⇒ 玉子湯 15:50

    • 11日
      玉子湯送迎バス 10:30 ⇒ 福島駅西口 11:00 ⇒ 福島駅東口からバス花見山号 11:20 ⇒ 花見山 11:35 ⇒ 昼食後1時間コースを散策、13:05 ⇒ 福島駅東口 13:18
  5. 山行報告

東京から福島は新幹線で1時間半ほどであり、福島駅10時半に集合して東口バス乗り場から市内循環バスに乗車、福島テレビ前で下車して信夫山公園から歩き始める。

信夫山は福島盆地の中央に位置し、四季を通じて市民に親しまれている山で標高は260m程で、西に羽山、中央に羽黒山、東に熊野山など複数の峰からなり、古くから山岳信仰の地として知られている。

事前に何度も観光協会や信夫山ガイドセンターなどに桜のベストな日程を確認して計画したが、全国的に記録的な開花の速さで、信夫山の麓の桜はほとんど散った状態であった。黒沼神社を経て第一展望台まではアスファルトの車道を歩く。第一展望台からは眼下に福島市内、遥か彼方には雪の吾妻連峰が望める展望に感激する。

そこで出会った地元の方から羽黒神社の途中にある薬王寺周辺には26種の桜があり、満開の桜もまだこれから開花する桜もあるとの情報を得て期待が膨らんだ。事実、薬王寺には高砂、楊貴妃、一葉、福禄寿、花笠、紅豊、白妙など満開状態で、満開の花桃畑もあり、一同大感激した。

薬王寺を過ぎ、大鳥居からは急な岩の道を140m程歩くと羽黒神社に到着。参拝後は、社殿の裏手に伸びる道を進み第二展望台で昼食。眼下には地方競馬で有名な福島競馬場が見える。

時間に余裕があることから、徒歩で行ける福島出身の偉大な作曲家・古関裕而の記念館に番外編として行くことにした。今年は野球人以外で初めて野球博物館の殿堂入りをしたことから、特別展が開催されており多くの観光客が訪れていた。

戦前は「暁に祈る」「露営の歌」などの歴史的作品を残したほか、戦後は「とんがり帽子」「長崎の鐘」など未来への希望を抱かせる明るい歌謡作品で多くの人々に愛唱された。

また、早稲田や慶応大学、巨人や阪神の応援歌、東京オリンピックや高校野球の行進曲など誰もが知っている作品を作曲したので、初めて訪れたメンバーも感動された様子であった。

その後、福島駅で途中参加される田中さんと合流して、送迎バスで高湯温泉「玉子湯」に向かい、150年の歴史ある旅館の白濁の源泉かけ流しの硫黄泉で汗を流した。

夕食はいつもの通り生ビールで乾杯して、さらに焼いたイワナを丸ごと超熱燗に浸した名物のイワナの骨酒を注文したところ、全員が美味しいと気に入って何杯も注ぎ酒を頼むほど盛り上がった宴会となった。

翌11日も引き続き晴天に恵まれ福島の桃源郷と言われる花見山である。
花見山は地元の花卉農家が雑木山を開墾して作ってきた花の山で、福島市が全国に誇る花の名所として知られている。

4月は東海桜、彼岸桜、レンギョウ、ボケ、モクレン、おかめ桜、ソメイヨシノ、天の川、花桃、八重桜、ウコン桜、デショウジョウ、十月桜などが一斉に咲くので山全体が淡いピンク色に染まって見える様は圧巻であるが、今年は花々の開花時期が2週間以上も早く、”桃源郷”とはならず残念であった。

そのため、1時間コースの散策をして福島駅に戻り、新幹線に乗車する前にビールで乾杯して今回の山行の締めをして解散となった。

以上(岡田 克己)