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一般社団法人 ディレクトフォース

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 2021/11/16(No.353)

「1年を振り返って思うこと」

段谷 芳彦

早いもので代表理事に就任して1年以上がたった。

コロナ禍が深刻さを増す中で、パソナからの独立後間もないこともあり、当時はまさに海図も持たずに荒波に漕ぎ出す心境だった。しかし1年を終わってみれば、事務局をはじめ会員の皆様の努力のお陰で何とかDFのこれまでの足跡を途絶えさせることなく前期を乗り切ることができ、先ずは安堵し、皆様に大変感謝している。

独立後順調に再スタートできた要因として、約50社の支援企業が関係者の努力のお陰でDFについてきてくれたことも財政面では大きく貢献したが、最も大きな要因はDFフラッグシップである教育支援関連を始め、各部会研究会そして同好会の会員の皆様全員がそれぞれリモート活用など工夫を凝らしながモチベーションを維持し、これまで以上に活発に活動を続けていただいたことだったと感じている。

DFは決して利益を追求する団体ではなく、「会員が自ら社会貢献、自己研鑽、交友交流を通じて各々の人生の後半をやりがいを持って楽しむ組織」というDFの理念を改めて噛み締めた1年だった。

600名の素晴らしい会員を有するこのようなシニア組織は極めてユニークで他に見当たらない。大変貴重な存在である。また、設立時の基本理念を更に深めながら時代に沿って変貌しつつ益々DFのプレゼンスを高めていくことが私の使命だと感じている。

私にとって代表初年度の前期は手探りの運営で、至らない点も多々あり戸惑う局面も多かったが、尊敬する日本電産の永守氏の「難事は必ず解決策を連れてきている」との言葉を思い浮かべながら、先輩や仲間の皆様と相談しながら前述のDF理念を大切に運営してきたつもりである。

この機会に就任後特に力を注いだ、そして今後も継続していきたい具体的な運営の重点施策を報告しておきたい(順不同)。

長期ビジョンを作成

コロナ禍によって不透明で且つ新しい価値観が生まれつつある時代の中で、ここで改めてDFの将来を見据えた長期ビジョン策定の必要性を感じ、これまでも何かにつけ相談に乗っていただいていた平井隆一さんにこの策定をお願いした。

早速昨年10月に8名のメンバーでビジョン策定委員会をキックオフし、全員週末返上で議論を重ねて4月15日に最終答申をしていただいた。

今後、このビジョンに沿って「世界のシニアの先駆者集団」という大きな夢に向かって進んで行くことになる(詳しくはこちらからご覧ください)。

新オフィス

6月27日に従来の日本ビル(パソナビル)から新橋に移転した。これによって名実ともにパソナから独立を果たしたことになる。新オフィスはフリーデスク制として、会員サロン化をコンセプトに運営していく。十分なスペースとは言い難いが、会員の方は是非ぶらりと立ち寄っていただきたい。

デジタルリテラシーのさらなる充実

最近コロナは落ち着きを見せているが今後しばらくは共存生活が続くと予想され、デジタル化はもう後に戻ることなく進んでいく。我々はシニアといえどもこの流れに取り残されないように更にリテラシーを高めていかなければならない。そのための機器、設備も予算の許す限り充実していくつもりである。

会員制度の見直し

将来を見据え、時代の流れに沿って会員制度も常に見直していかなければならない。

現状ではダイバーシティ、現役会員、法人会員などがキーワードとなるが、大切なことはこれまで培ってきたDFの価値を更に向上させるための制度見直しである。これは初代代表理事の水野勝さんにお願いし、委員会を立ち上げ10月から検討を開始してもらっている。

広報戦略

創立20周年を控え、またプレゼンス向上のため内外への情報発信力強化等広報戦略は極めて重要との認識の基、近藤勝重さんに広報担当をお願いし、先ずはHPなどのバージョンアップ等戦略立案に着手してもらっている。

20周年記念行事

来年はいよいよ創立20周年の年。「これまでに感謝、楽しく、全員参加」を基本コンセプトとして、これは合田隆年さんに企画実行委員長をお願いし、色々な企画の検討を開始している。この20周年の年を楽しくそしてDFの未来に向けてのスタートにしたいものである。

財政基盤の増強

より充実した、幅広い活動のため財政基盤強化は永遠の課題である。収益の中枢を担う企業支援本部と人材部門を中心にこれまでの会員データベースをきめ細かく活用しながら支援方法の深堀りを模索していただいている

教育支援関連

理科実験グループを始め教育支援活動はDFのフラッグシップである。これに関わっている部会研究会間の連携を更に深め、より活性化を図り対外発信を強化していく。この横串し強化を戸田邦男さんにお願いし既に着手していただいている。

再就職支援強化

新入会員の約80%が再就職を希望していることに鑑み、エグゼクティブサーチ(旧Eサーチ)事業部とガバナンス部会の連携を深めながら再就職支援を強化していく。

100歳社会総合研究所

将来DFの研究研鑽部門の要となるべく期待を込めて3年前に設立、いよいよ基本コンセプトも固まり、各分科会の活動も活発化、本格的に対外発信ができる準備が整いつつある。

Webサイトも10月末に開設された。DF全体と連携を取りながら今後の活動拡大を大いに期待している。

最後に、運営を担う事務局長について。

前期事務局長を務めてくれた近藤勝重さんにおいては不慣れな私を120%カバーして完璧な運営、成果を残していただき、大変感謝している。

今期からは新事務局長としてこれまで事務局次長を務めていた高橋宜治さん(写真)が就任、今後一緒に力を合わせて運営していくことになる。

以上、これからも会員の皆様と共にDFの将来の発展を目指して、上記重点施策をしっかり具体化、実現していきます。

変わらぬご支援ご協力をよろしくお願い致します。エンドマーク

だんたに よしひこ(740) 
一般社団法人ディレクトフォース代表理事 元丸紅

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