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一般社団法人 ディレクトフォース

2022年1月15日

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見出し 理科実験グループ「トピックス」2022年版

(2022年1月16日 掲載)

コロナ禍一時休止中の伊豆河津・下田で遠隔地理科実験実施

コロナ禍が一時収まった昨年12月20日(月)、静岡県伊豆の河津町立南小学校で、また、翌日は下田市立浜崎小学校で理科実験を行った。

河津町では2016年DF主催のサイエンスフェスティバルを実施して以来、年1回DFの理科実験の招聘に町が予算を組んで実施している。2018年からは町内3小学校持ち回りとなり、昨年はコロナの関係で休みとなったが、今年は緊急事態宣言が解除となり実施された。

午前は4年生に45分の表札を、午後は6年生に90分の光の実験を行った。後日、児童全員から感想文が送られてきた。これをきっかけで理科が好きになったとの報告もあり実験の成果が出ているなと感じた。感想文はディレクトフォースの皆さん宛がほとんどだが、直接小先生宛のものが5~6通あり、児童数人ごとに我々グループのメンバーが直接指導するやり方が、児童との親密さを感じさせている。

3D表札を作ろう
3D表札を作ろう
何を描こうかな
何を描こうかな

当初の計画では下田市教育委員会と全市小学校の校長会の応援を得て11月にサイエンスフェスティバル in下田を下田小学校で行う予定で、国立青少年教育振興機構の子ども夢基金を申請して認可されたが、コロナ対応の地元状況により、開催の場所繰りがつかなくなり中止となった。その代わりフェスティバル実施に熱心であった浜崎小学校の校長先生の配慮で、同校の3-4年生に磁石、5-6年生に飛行機の実験を行うことになった。我々講師陣は控室で待ち、その間児童が着席、我々が入場の際拍手をもって迎えられた。このようなセレモニーは初めてであり、児童の歓迎ぶりが身に染みた。児童の代表が始まりと終わりの挨拶の中で、我々が伝えたい技術の内容をきちんと理解して感想を述べられたことが印象に残った。

飛行機はなぜ飛ぶ
飛行機はなぜ飛ぶ
遠くまで飛ばすには
遠くまで飛ばすには

その後全児童から感想文が送られてきて、中にはかなり前から我々の実験を楽しみにしていた、また、来年も来て欲しいと書いていた児童や、この機会に理科が好きになった児童もおり、我々の意図が教師と児童にきちんと伝わったと思っている。あまり我々のようなイベントに触れる機会の少ない遠隔地での実験の効果にびっくりするとともに今後も続けたい気持ちになった。

児童からの感想文
児童からの感想文

以 上(理科実験グループ 萩原秀留)