サイト内検索 powered by Google

一般社団法人 ディレクトフォース

タイトルイメージ

2021年9月1日

見出し教育部会 授業支援の会

2021年9月1日
教育部会 授業支援の会

見出し トピックス(2021年版)

目 次

掲載日付 タイトル
2021年8月31日 京華女子高等学校  パネルディスカッション形式を復活
2021年5月26日 八王子実践高等学校 3年生 600名対象に16教室で授業実施
2021年3月15日 モンゴルの高専3校へのオンライン授業を開催
2021年2月1日 2020年のオンライン授業実績(概要)

(掲載日:2021年9月1日)

京華女子高等学校 パネルディスカッション形式を復活

京華学園(京華中学・高等学校、京華商業高等学校、京華女子中学・高等学校)は、来年創立125周年を迎えます。3年前からDF講師によるパネルディスカッションの講演形式で、今回で4回目となります。

昨年はコロナのため講演のみでしたが、今年は5月29日(土)にパネルディスカションを再開し、講師は川崎・見目けんもく で、遠藤(各会員)が司会兼ファシリテーターで参加。1週間前にパネリストの生徒のみなさんと事前打ち合わせも実施し本番に備えました。

生徒パネリストは各クラス2名計8名で、いずれもパネリストに自ら立候補したとのことで、意欲的な意見交換が出来ました。

当日は、コロナ対策のため、全員マスクを着用、生徒は距離を取り着席しました。

【講師のコメント】

講師 見目久美子会員

高校1年生約150人が講堂に集まり、まずは「何のために学ぶのか」をテーマに川崎さんと見目が20分ずつ話し、その後生徒代表とパネルディスカション、続いて会場から意見を募りました。

私の講演では、変化が速く予測不可能な今後の社会では、自分自身で考え決める力が重要であること、そしてこのような変化のときこそ多様な人材が求められ女性にとって能力を活かすチャンスであることを伝えました。日本は女性リーダーが少なくイメージも固定的になりがちですが、世界では様々な女性が個性を活かし活躍していること、そして私の経験からリーダーに求められる要件について述べました。

次に、高校・大学の学びとは教養・人作りで、人生の可能性を広げるとともにより良く選択するための糧となること、頑張った事そのものが今後人生の荒波を乗り切る自信となることを伝えました。

パネルディスカションでは、「レディーファーストは良いことか?」「なでしこブランドについて」「仕事で心がけていることは?」「好きなこととお金を稼ぐことが一致しないときは?」「社会に出て異文化を受入れるためには」など、様々な質問が出て、川崎さん、遠藤さん、見目それぞれの見地から回答。その後一般席からの質問も出て、盛況の内に終了しました。

当日は、講師の資料に合わせて先生がワークシートを作成・配布しており、これを元に生徒が熱心に話を聞きながらメモを取る姿が印象的でした。

 

以下に、生徒の皆さんからの感想をご紹介します。

  • Aさん
    私の今の課題の1つが自分に自信を持つことです。今日色々聞いて、たくさん学ぶことが出来ました。自信をもつにはとことんやると言っていたので、私も何事にも100%でとことん、自分が満足するまでやってやろうと思いました。また、リーダーの力もないので、積極的に出来るよう意識していこうと思いました。
  • Bさん
    私はこの先の世界が性別や国の壁を越えて、互いに尊重し合える物になれば良いなと思っています。また、AIに支配されない人間らしさを見い出していきたいです。そのために、すべての基礎となる「学び」を学生時代に積み上げて、一人の女性として社会や誰かに影響を与えられる人間になりたいです。
  • Cさん
    私には将来の夢があるのですが、両親にその夢の話をすると、「それじゃ生きていけない」などと言われ、夢を諦めかけていました。ですが、講演会での先生方のお話を聞き、もう少し努力して、諦めずに挑戦していこうかなと思いました。そしてその挑戦をしていく中で「バックアップ」、次はこれを試してみようと次のことを考えるようにしたいと思います。
  • Dさん
    パネリストとして参加できてすごい良い経験になったと思う。打ち合わせの時からわくわくしてました。みんなの前で事前に考えてきた質問をするだけなのにすごく緊張しました。でも、やってみたいと思って参加してよかったです。「なにくそ精神」これからすこし意識していきたいと思いました。
  • Eさん
    今日までは“なんとなく”の学びだったので、好きな教科はやるものの、嫌いな教科は後回しになってしまっていたので、今回の講演を聞いて学ぶことの意義について考えを深めることができ、勉強に対する意欲が高まりました。

以上 
(遠藤恭一、見目久美子、川﨑有治)

(掲載日:2021年5月26日)

八王子実践高等学校 3年生 600名対象に16教室で授業実施

八王子実践高校では、私たちは2年前から、同時に16教室、16人の講師による授業支援を行っています。これほどの多くの講師を一度に送れることは、私たち授業支援の会の大きな強みとなっています。

本年(2021年)も、4月9日(金)に「社会に出るために必要なことは?」を統一テーマとして、多様なサブテーマで授業を行いました。今回も先生方や生徒の皆さんからの感想にある通り、強く印象付けられた授業が行われたものと思われます。

【講師のコメント】

講師 山田正実会員

これまで、「社会に出るまでに何を、どう準備していくかー社会との結節点を考える」という統一テーマのもとで授業をしてきました。サブテーマとして、①グローバル化、②少子高齢化、③AIやDXの急速な技術の進歩、④SDGs・エネルギー問題など、いま日本を取り巻く環境が大きく変化し、まったなしの状況下、考えなければならいものを取り上げてきました。

今年も、4月9日(金) 同校3年生(約600名)16クラスに、16名の講師が「社会に出るために必要なことは?」を統一テーマとし、講師それぞれ自らの経験をもとに、多様なサブテーマでの授業を行いました。

言うまでもなく、コロナ禍の中、感染対策には学校側、われわれともに事前の打ち合わせを入念に行い、万全を期して臨み、無事2時限(100分)の授業を終えることができました。

私は「アフターコロナの変革期にどう立ち向かうか?」と題した講義(30分)とワークショップ「自分を差別化するために私はこうする」(70分の討議・発表・講評)を実施しました。

同校3年生は授業中止や隔日登校という辛い経験をした上に、2学年次に行う修学旅行も中止となり‎‎、‎‎まさしくコロナ禍の被害を負った生徒たちだけに、私が「アフターコロナ‎‎の日本と世界は、先の見えない厳しい時代」と宣告するのは心が痛みました‎‎。‎しかし、「学校秀才が成功する時代ではなくなり、自ら考え自らの感性で自ら行動を起こせば道‎は開ける!」と鼓舞すると、生徒たちの目が輝いたように見えたのが救いとなりました。‎今回の授業が、少しでも彼らの記憶に残り、これからの彼らの行動に繋がることを願っています。

講師 野口明彦会員

今回の「社会に出るまでに何を、どう準備していくか—社会との結節点を考える」というテーマに沿って何を生徒さんたちに伝えようかと考え、まず私の「重症新生児医学」分野の仕事をイメージ出来る1枚の写真を提示しました。

次にコロナ感染症について話しました。コロナウィルスの特性、感染の仕組みをスライドで見てもらい、どういう病気をおこし、どんな治療を必要とするかを説明しました。さらにコロナ感染症の地域分布、その変化、地域の健康向上の為に働いている世界の機関について概略しました。

医学・医療・公衆衛生という分野の様々の職種の中で人々が連携して世界の健康を支えていることを知って欲しかったのと、医師としての個人の仕事が組織、社会といかに繋がっているかという関係を理解して欲しかったからです。

その上で「個人のミッションと生活」と「組織のミッション」とを如何に折り合いをつけるかはどの職業にも関わるユニヴァーサルな課題であると話しました。

その課題に直面する前に高校生の今何を考えたら良いかについては以下を強調しました。1.主体的に行動し体験する、2.コミュニケーションの意味を理解しその質を高める、3.Diversity を理解しようと努める。そしてDiversity の意味を体験してもらうという事でグループデイスカッションに繋げました。

デイスカッションの命題は「日本在住外国人労働者の家族として日本に居住する言葉に不自由な児童達が日本の学校で遭遇するであろう困難の一つを予想し、君自身、学校、地域として何か解決策を考えられるか?」というものです。

『why, what, how, where, who, when?を考えてみなさい』、『君が父親の仕事の事情で家族と共にスペイン語圏の国に5年間移住するとしたら』という示唆を与えました。この私からのチャレンジングな質問にも関わらず(4~5人)X5グループ毎に、全員参加で活発に話し合いを始めました。笑い声も聞こえました。20分の話し合い後、1グループあたり2分でプレゼンした中には実社会で活用できるいくつかの提案が聞かれ生徒たちがこの命題を理解し、集中してデイスカッションをしてくれたという印象を持ちました。

 

以下に、先生方と生徒の皆さんからの感想をご紹介します。

【先生方】

*特進コース 盛満先生

ディレクトフォースの講演を通じて

コロナ渦の中で来校いただき、本校生徒に講師の方々の経験や、ご専門とされる分野,業界のお話しを生きた言葉で発信していただけたこと心より感謝申し上げます。進路に悩み、生き方を考える生徒たちにとって、「どのように生きるのか」,「生き方とは何か」を立ち止まってアクティブに活動する機会となったことを嬉しく思います。また、生徒たちが講演を振り返るなかで、視野視点を広げるきっかけになったと感じております。

*文理コース 石川先生

短い時間ではありましたが,実際に社会で活躍されている方のお話を拝聴することは,大変貴重な体験でありました。生徒にとっても自身を見つめ直す良いきっかけとなりました。時間に制約がある中で難しい面もあったかと思いますが,先生ご自身の業界のことや,体験談などがあればより興味深い内容になったように少し感じました。講演を通じて社会で活躍する上で積極的に発言することの大切さは,グループワークの様子からも伝わっているかと思います。お忙しい中,本当にありがとうございました。

*普通コース 浅野目先生

先日はありがとうございました。子どもたちにとっては親族や教員以外に『社会』を知っている人の話を聞く機会はそう多いものではないため、非常に貴重な経験になったと思います。生徒からの意見や担任の意見をまとめると、パワーポイント1ページにおける文字数が多く、50インチのテレビに写して生徒に見せるのは難しかったのではないかと思いました。1ページあたりの文字数を減らし、生徒とのキャッチボールの回数を増やしてあげれば、『大人の話』だけではなく、『自分たちが向かう社会の話』として捉えることが出来たのではないかと思います。

【生徒の皆さん】

*Aさん

私は将来学校に関わる職業に就きたいと思っています。今日の講義では教師が教えるのは試験に使うだけの知識だけでなく、異文化との関わり方、今日のように課題を挙げさせて私たちに何ができるかということなのだと学びました。‥‥ 一見外国人労働者によって人手が解消したり、良い面ばかり見えましたが、その家族に目を向けてみると苦労をたくさん抱えており私たちにできることは沢山あると学びました。

*Bさん

コロナにより経済が壊れた状況で今後修正資本主義がどのようになるのかということが少しずつ理解できた。それによって自分の見ていた進路が一つだけだったのが、それによるリスク、他に何を見なければいけないかなど確実に見えてきた。
周りの人と情報を共有することで、どのような行動をとるべきかヒントを得られた。

*Cさん

他の人の立場に立って物事を考え、人の気持ちをより分かることで世界を広げられる。今からでも鍛えることができ、将来に役立つと思うので共感力のある人になりたいと思いました。

*Dさん

何事にもチャレンジしようという気持ちをもって、これからの自分の将来を考えていこうと思った。今回の講義を受けて大学進路について深く考えることができたと思う。

*Eさん

自立すること、自分で考え、行動する、そして考えたことを相手に正確に伝えるコミュニケーション能力が必要だと思った。私は海外で日本人学校の教員になりたいと考えているので、異文化や多様性を理解し受け入れていくことが必要だと思いました。

以上 
(授業支援の会:川﨑有治 吉川隆雅)

(掲載日:2021年3月14日)

モンゴルの高専3校*へのオンライン授業を開催

*モンゴル科学技術大学付属高専、モンゴル工業技術大学付属高専、新モンゴル高専

 

近年モンゴルでは、経済成長著しく、先進的な科学・技術に対応できる技術者養成の要望が高まり、日本の支援の下、日本の高専教育システムを導入し、国の発展を支える実践的技術者の早期育成に国を挙げて取り組んでいます。

社会実装を目指す高専教育においては、実務体験に根差した実践的な講義が求められますが、国内では適任者が見当たらず、ディレクトフォース授業支援の会がお手伝いすることとなりました。
「グローバルな視野に立った体験談(成功・失敗談)を伝え、将来の自分たちの役割を見つめる機会を提供する」との趣旨のもと、全6回の遠隔講義を企画しました。

3回目の今回は、『失敗を恐れず、挑戦する!』をキーメッセージに、「超高層ビルを造る」とのテーマで、DF講師若松常美さん(元大成建設)から、ものづくりの醍醐味や挑戦することの大切さについて、語って頂きました。


ご自宅で講義中の若松さん(右)と講義資料


オンライン授業に参加した学生の皆さんや先生方

モンゴルにおいても、コロナ禍で自宅学習を余儀なくされており、今回は約80名の学生と直接自宅を通してのオンライン講義となりました。初の試みではありましたが、事前トライアルを行ったおかげで、当日は、技術的トラブルもなく、また素晴らしい通訳のおかげもあり、ウランバートルと東京との距離感をまったく感じることなく、講義を終えることができました。

日頃聞くことのできない、第一線の体験に基づく、非常に具体的で、夢のある、興味深い内容に満ちた講義で、Zoomの画面を通して、学生の皆さんの真剣に聞き入る姿が印象的でした。

◇ ◇ ◇

次回は、『失敗から学ぶ』をキーメッセージに、「食品産業での経験から考えるー高専の先にあるもの」のテーマでの講演を予定しています。


全6回シリーズ概要と今後の予定

モンゴルでは、日本への留学や日本企業への就職を志望する学生も多く、今回の一連の講義が、彼らの夢の実現に役立つことを期待したいと思います。

以上 
(授業支援の会:盤若浩孝)

(掲載日:2021年2月1日)

2020年のオンライン授業実績(概要)

授業支援の会の2020年における授業の特徴は、コロナ禍の影響下でも、対面方式だけでなく、さまざまなテーマをオンライン形式でも実施したことです。ここではふたつのオンライン授業の事例をご紹介します。

◇ ◇ ◇

事例1:高校生の今日的課題(SNS活用の光と影)を250名対象にパネルディスカッション

高校生は、いろいろな今日的課題に直面しています。SNSの使い方を課題と考えている高校生は多いと思います。白梅学園高等学校東京都小平市)の事例では、SNSおよびそこから発展して他人とのコミュニケーションについてパネル・ディスカッション(以下PD)を行い、どうすればこの今日的課題を解決できるかを議論しました。テーマ名は、「便利になった今、立ち止まって考えてみよう」。高校1年生、250名に対してPD(生徒側パネリスト:9名、DF側パネリスト:4名)で実施しました。パネリストはひとつの教室に集合しそこで議論。その模様を一般生徒のいる9教室に向けてオンライン(Zoom)で配信した後、各教室にいる生徒とのZoomによる質疑応答を行いました。先生方のお力により事前に生徒側パネリストと十分な打ち合わせをしたことと、生徒にとって身近な課題であったため、非常に活発なPDとなりました。


教室内で基調講演中のDFパネリスト
(Zoomにて配信中)

パネル・ディスカッション レイアウト(白梅学園 2020.10.21)

Zoomによるパネル・ディスカッション方式(拡大可)
    

詳しくは ➡

◇ ◇ ◇

事例2: 感動を呼んだ基調講演と
150名を少人数グループに分け講師とオンラインで自らのキャリアについて議論

高校生から見ると、自分のキャリアを考えるに当たって、長い実社会での知見を持つ元経営者の私たちDF講師だけでなく、自分たちと年齢が近く、夢にむかってひたむきに挑戦している若者の話も聞きたいのではないでしょうか。宮城県仙台第二高等学校(以下「仙台二高」では「未来・キャリア創造プロジェクト2020 in 二高」と題し「日本経済のグローバリゼーションを知るとともに、働くことの意義をとらえ、自らのキャリアについて考える機会を得る」ためのセッションが実施されました。ここでは、「海を汚さない陸上養殖の実現に向け、ひたむきに挑戦され続けている(株)FRDジャパン・取締役COO・十河哲朗様(35歳)による「キャリアは自分で切り開こう」と題した基調講演、DF講師陣(19名)による授業と質疑応答を、高校1年生希望者合計150名を対象としてオンラインで実施しました。仙台二高の先生方とDFは以前から密なコミュニケーションを図っており、今回もまた関係された先生方のご尽力におおいに支えられました。

写真左:十河様(後列・中央)と仲間の皆さん(基調講演資料より)
右:講師は東京、生徒は仙台、授業風景の一コマ

詳しくは ➡

◇ ◇ ◇

これから

2020年度は、コロナ禍という私たち誰もが経験したことのない中で、多くの変化・対応が求められました。将来の日本を担う生徒の「選択と決断」の一助とするため、質の高いキャリア教育の提供という本質的な軸はしっかりと維持しつつ、それぞれの学校のご要望・生徒の関心等に合わせ、また対面・オンラインともに柔軟に対応できる第一歩が築けたと思います。2021年度はさらなる高みを目指し努力を続けたいと思います。

以上 
(授業支援の会:根塚眞太郎)