サイト内検索 powered by Google

一般社団法人 ディレクトフォース

DFの社会貢献活動

見出し健康・医療研究会

見出し トピックス(2020年版)

2020年2月7日

目 次

日 付 イベント 内 容
1月29日(水) 第19回セミナー 「心の健康に役立つマインドフルネスとは?」

2020年2月5日

第19回セミナー

「心の健康に役立つマインドフルネスとは?」

2020年1月29日(水)15:00より、新年第1回、通算では第19回の健康・医療研究会セミナーを開催、鎌倉マインドフルネス株式会社代表取締役の宍戸幹央ししどみきお先生より「心の健康に役立つマインドフルネスとは?」というテーマで、会員28名の参加のもと、日本ビル6階651会議室にてご講演いただきました。

宍戸先生は東京大学工学部応用物理工学科卒、同大学院新領域創成科学研究科修了、日本IBM株式会社を経て、企業の人材育成を手がけるアルー株式会社の立ち上げに参画。

現在は鎌倉を拠点に人と組織の可能性を広げる活動を中心として、企業の従業員や行政・福祉の現場の職員などにマインドフルネスを届ける活動を幅広く展開する、この分野の第一人者でいらっしゃいます。鎌倉の臨済宗の禅寺、建長寺にて禅とマインドフルネスの国際フォーラムZn2.0も主催されています。

今回のご講演においては「心の健康」という観点から、近年国内のみならず海外でも広く注目を集めている「マインドフルネス」を取り上げ、「マインドフルネス」の基本的理解や、高齢者の健康促進にも役立つ理由、その実践方法等を中心にわかりやすく解説して頂くこととした次第です。

ご講演は、まず「マインドフルネス」とは何か、というところから入り、早速1分間のミニ瞑想を聴講者が体験、その後隣りどうし少数のグループで感想を語り合うところから始まり、ほんの1分間でも少し心が安らぐ経験をした後、本論に入りました。

まず、「マインドフルネス」という言葉は元来禅宗等の仏教思想に由来する「瞑想」を英訳したもので、現代では広く欧米にも広がり、英国では国家レベルで勧奨していること、フェイスブックやグーグル等グローバル企業、ハーバードやスタンフォードなどの大学でも取り入れられていること、アップルの創業者であるスティーブジョブス氏は熱心な信奉者で日本の禅僧とも親交があったことなどが紹介されます。

高齢者との関係では、細胞内で老化に深く関連していると言われる「テロメア」の劣化を防止すること、脳細胞内で記憶を司り、認知症患者ではその委縮が見られる「海馬」の機能にも好影響を与えるという報告もあり、健康長寿には有効と推定される、等のお話がありました。

「マインドフルネス」の実践については、基本の瞑想法は「呼吸に集中する」ことで、座って行うだけではなく、「歩く瞑想」(歩行の一歩一歩に意識を向けて歩く)、「食べる瞑想」(五感を集中して料理を味わう)、など様々な方法があるとのこと。

ちょっと意外なのは山道を走る「トレイルランニング(トレラン)」のような激しい運動でも、自分を無にできる、ということで一つの方法で、その他座禅、ヨガはもちろんのこと、生け花・写経・茶道などもよく、「掃除」は禅僧にとってはマインドフルネスな状態になるための重要な修行だそうです。

また、他者との関係では自分の先入観・判断を排除し、真の意味で相手を受け入れる〈マインドフル・リスニング〉が自分にとっても有効で、相手の言葉をそのまま繰り返すボイスミラーリングは、治療法としても取り入れられているとのこと。

最後に、今度は3分間の瞑想を全員が体験、その後小グループで語り合うことを実践、再度効果を確認しました。

このようにお話は極めて多岐にわたりましたが、ストレスフルな現役世代だけではなく、高齢者にとっても「マインドフルネス」が極めて重要で、心の健康にも有意義であることがよく理解できた講演となりました。

尚、最後に後日お願いした、アンケートの中で頂いた、ご感想・ご意見をいくつかご紹介させていただきます。

  • 呼吸を数える事で集中できる事が体験できた。
  • 体の健康も大切ですが、心の持ち方も同等以上に大切であるということが良く解りました。
  • 自分の感覚を大切にしつつ、あるがままを受け入れていくことに傾注しようと思いました。
  • マインドフルリスニング。
  • 仏教の背景にも触れ、本質的な理解ができた。
  • 座禅とか瞑想とか言われていることが、本当に意味があるのだと理解できた。
  • マインドフルネスが、座禅・ヨガ・テーラワーダなどと密接に関係していること。
  • 単に呼吸法だけではなく、現実を客観的に観察することに意義、更にアクティビティーと結びつける3つの柱。
  • 私自身坐禅を定期的に寺院で組んでおり今回のテーマは腑に収まりやすかった。
  • マインドフルネスの全体図が理解でき感謝です。

◇ ◇ ◇

健康・医療研究会では、今後とも疾患の基礎知識と健康長寿のための諸知識習得の両面から、定期的にセミナーを実施していきたいと思います。
引続き会員の皆様の参加をお待ちしております。
また、テーマのご希望についても、事務局までお知らせいただければ幸いです。

(文責 江村)

btn