瓦版

( 2020年3月3日 掲載 )

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DF技術部会瓦版第56号

発行:2020年3月3日 世話役:横山 祐作 副世話役:矢島 健児 編集・文責:矢島 健児

【例 会】

  • 開催日時 2020年2月3日(月)
    14時00分:例会 東京ウィメンズセンター視聴覚室C ‥‥‥ 出席者37名
         DF経済・産業懇話会と共催
    17時00分:懇親会 中国料理「福縁」 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 出席者22名

【目 次】

  1. 活動報告:横山 祐作 世話役
  2. DF事務局報告:小林 慎一郎 会員
  3. 分科会活動報告
     ✦ 経済・産業懇話会:浅野 応孝 会員
     ✦ 理科実験グループ:関口 洋一 会員
     ✦ リスクセンス推進研究会:中田 秀臣 会員
     ✦ 医療懇話会:赤堀 智行 会員
  4. 講 話 「『人生100年時代』を生きる -高齢化の進展と疾患の性質変化を踏まえてー」
     ✦ 江崎禎英氏     
      経済産業省政策統括調整官、内閣官房健康医療戦略室次長
  5. 編集後記矢島 健児 副世話役

活動報告 横山世話役

  1. 技術部会技術部会の2020年の活動基本「方針」
    4分科会活動の成果を踏まえ会員の相互啓発と親睦を深める
    活動の推進と社会貢献課題を模索

  2. 2020年の活動予定
    本年は経済・産業懇話会、医療懇話会と相談しながら、医療、医薬品開発、医薬品産業に焦点をあてた活動を組み立てる。
    ✦2月例会 医療行政 ✦4月 医療懇話会推薦テーマ ✦6月医療懇話会共催 ✦8月 経済・産業懇話会共催 ✦10月 工場見学検討中 ✦12月 医療懇話会推薦テーマ・忘年会
  3. 2019年 技術部会活動実績および 12月会計報告
  4. その他
    定例会案内メールの返信率が悪く検討を要する。また、会員より共催の場合に開始時間などが統一されていないので改善するよう要望があった。

    横山世話役の説明資料はこちらをご覧ください。

DF事務局報告 小林 慎一郎 会員

技術部会小林慎一郎会員より以下の報告があった。

  • DF事務局報告 小林慎一郎会員より以下の報告があった。(小林会員の報告風景)
  1. 現在まで 退会者は約40名で(例年並み)また、会費値上げ後未納者が40名を超えた状況で 督促している。新規入会者は12月から1月に9名。
  2. 2月25日(火)講演交流会開催 今回のタイトルは 100歳社会総合研究所創立記念シンポジウム。多数の参加をお願いします。
  3. アカデミー勉強会、フィールドワーク、3月16日 代議員総会開催

分科会報告

経済・産業懇話会 技術部会

経済・産業懇話会 浅野会員より以下の報告があった。

  1. 2019年1月から12月、2020年1月の活動報告
  2. 2020年2月3日(月)江崎禎英さん
    (経済産業省政策統括調整官、内閣官房健康医療戦略室次長)
    「人生100年時代」を生きる—高齢化の進展と疾患の性質変化を踏まえて
  3. 次回以降の日程と討議項目
    2020年3月13日(金)小暮千賀明さん (経済産業省キャッシュレス推進室室長補佐)
    「キャッシュレス社会について(仮)」
    2020年4月15日(水)真弓博司さん「ブレグジットとEU(仮)」
    2020年5月13日(水)飯田孝司さん「廃棄プラスティックスについて(仮)」

浅野会員の説明資料はこちらをご覧ください 。

理科実験グループ 技術部会

理科実験グループ 関口会員より以下の報告があった。

  1. 本年の理科実験グループの活動状況
    2019年12月までの1年間理科実験は182回となった。累積で1080回。
    ここ数年サマー教室への参加が増加している。但し、今年はオリンピックイヤーで予想が着かない。
  2. 2019年の各月の活動報告
  3. 意見交換会後のタスクの今後の進め方
    2020年度の課題を3月末までに作成する。
    イベント実施回数180回を想定し、超えない方策の検討
    外部(学校、常設館等)との連携模索
    助成金のさらなる取得
    プログラミングテーマ研究会
  4. 10周年記念行事
    2020年4月25日(土)に実施予定で、内容検討中

関口会員の説明資料はこちらをご覧ください 。

リスクセンス推進研究会 技術部会

リスクセンス推進研究会 中田秀臣会員より以下の報告があった。

  1. 3月14日東京大学弥生講堂で開催される『2019リスクセンスフォーラム』への参加を募った。
  2. 12月例会報告以降の活動状況
    • RS診断の実施概況・鉄鋼メーカーe-ラーニングシステムに採用し実施中、2020年度も実施予定
    • 1月に入って、新たに以下の3社で実施中昭和電工、小野薬品工業、アデカ(その2)
    • 10月21日、12月18日のシンポジウムの結果、引き合いを頂き実施に向けた検討を開始した企業東ソー、小島薬品化学
    • 12月に報告し、実施に向けて準備中2社ダイダン(GW明けに実施)、NSSLC(3月4日に実施)

中田会員の説明資料はこちらをご覧ください 。

医療懇話会 4月、12月技術部会

医療懇話会 赤堀智行会員より以下の報告があった。

  1. 医療懇話会の方針
    技術部会会員に役立つ医療および健康情報を中心に講演を年3回(4月、12月)に実施する
  2. 2019年度の活動状況
    2019年4月19日 共生社会を考える[認知症・ひきこもり・介護]
    2019年6月27日 介護保険の現状とこれからの制度の問題[介護の過去・現在・未来]
    2020年12月13日 「がんを知る」乳がん中心に
  3. 2020年度活動予定
    2020年4月 ☆「からだの科学」(仮題)--心と身体の健康--- 当会員 鶴岡正吉氏
    2020年6月 ☆「西洋医学・東洋医学」あるいは ☆「医療に関わる共催」
    2020年12月 ☆「救急処置と延命処置」

赤堀会員の説明資料はこちらをご覧ください 。

講話 『人生100年時代』を生きる-高齢化の進展と疾患の性質変化を踏まえてー
   江崎 禎英 氏
   経済産業省政策統括調整官、内閣官房健康医療戦略室次長

技術部会

(要約)
『高齢化』は世界での話題になった。これから常識を変え、固定観念を破り考えていく必要がある。

『高齢化率』は全人口に占める65歳以上の人口の比率とする。7%超え:高齢化社会、14%超え:高齢社会、21%超え:超高齢社会と国連では定義する。

2060年推計で世界全体、高齢化が進む。特に日本、韓国、台湾では高齢化率が35%を超え、超超超高齢社会となる。

高齢化率が高まる中、社会保障費の拡大が財政を圧迫する要因となると共に労働力減少に伴う経済活動の停滞が懸念される。ただし人口の分布図を従来年齢が若いもの順に記述されるグラフを固定観念を変えて、老齢者の割合から積み上げて表記すると老人の人数は2020年以降変わらず一定となる。従って若者の人数が減るから高齢化率が上昇するということが明らかになる。

人間は生物学的な寿命は細胞分裂の限界から120歳と考えられる。還暦という意味には暦が1周したということで暦が2周する120年を大還暦という。人生100歳社会では2周目となる60歳以上の人生でこれからは与えられた時間、如何に楽しく、健康に生きるか幸せの形をみつけることが大切となる。

超高齢社会を健康長寿社会となるように、自律した生活の確立(存在意義を感じられる)、社会的役割と自由が確保される社会医療・介護はあくまで自律をサポートする仕組みと考えられるようにする。

病気の原因・性質の変化過去は栄養不足、不衛生、暴力(戦争)で感染症、ケガが多かった。現在は食べ過ぎ、運動不足、ストレスで生活習慣病、老化現象とに変わった。これからは予防・進行管理が大事となる。今までの情報は60歳で人が死ぬことを前提にするものであった。そんな中現在は脳が必要の70%エネルギーを使うためこれを補うためにはタンパク質、コレストロールが認知症対策のため高齢者にも必要であるとの認識に変わった。

超高齢化社会では医療の考え方は従来は直す事に重点が置かれ、介護でも足りないものを補う、誰かに何かをして貰うことを前提に考えられてきた。しかし、これからは病気に対して予防・進行を管理すること、介護では最後まで自分で出来ることは自分でという自律した生活を目指します。そのためには誰かの役に立ち、「ありがとう」と言われ、尊敬されること、つまり常に自分の存在意義を確認することが求められる。

 

編集後記

技術部会2020年初めての例会が2月3日東京ウイメンズ視聴覚室Cで行われた。会場ぎっしりのメンバーが集まり、技術部会の活動報告を皮切に各部会の活動について報告された。そして、講演会の時間が迫ってきたが、講師がなかなか到着されず、これはどうなるかと思われたが、予定の開始時間10分過ぎに漸く講師が現れ、講演が始まりました。始まった途端に、江崎講師の官僚にはない魅力ある語り口で熱心に話され、皆が聞き入ってしまたった。その熱意、迫力の半分でも伝わるような要約になったか不安ではありますがまとめてみました。自分自身人生100年時代に必要な自律した生活を目指していきたいと思います。

なお、現状に鑑み、3月3日現在 3月18日までの予定は延期いたします。

(文責:矢島健児)