( 2019年7月30日 掲載 )
発行:2019年7月30日 世話役:酒井 和幸 副世話役:横山 祐作 編集・文責:横山 祐作
1.リスクセンス推進研究会 梅里会員より以下の報告があった。
1)リスクセンス・組織診断システムの説明
最近不祥事が多発している。経営者は、自組織の状態に問題がないか、不祥事を発生しないか、採った施策の進捗状況などを確認したいと考えている。リスクセンスシステムは、事故を無くす方法の検討から始めた。
過去の多くの事故原因から、組織が事故を発生させない状態、11の条件(防護壁)を選定、あるレベル以上に防護壁が機能していれば、事故は発生せず、組織は健全な状態と言えることが判った。
この11の防護壁を基準値として、組織の状態を診断すれば、下記の事柄が明らかとなる。
① 不祥事の発生が防げる。
② 事故の再発を防止。
③ 不祥事の予兆管理。
④ 不祥事が、公になることを防ぐ。
⑤ 実施施策の進捗管理。
梅里会員の説明資料はこちらをご覧ください 。
2)上記に加えて、以下の説明があった。
赤堀医療懇話会世話役より、2月に続いて淵上虎平氏による3度目の介護に関する講話を取りあげた背景の説明の後、講話が始まった。
介護には介護難民、老老介護、認認介護、高齢者虐待、核家族化等、また、高齢者に提供するサービスとしての医療・介護・介護予防・生活支援・住居等は今までのような縦割りから地域で丸ごと支える「地域包括ケア」に変わったので、このような行政の背景を第1回に、第2回は、政府のニッポン一億総活躍プランで示されたように高齢者だけではなく、80-50、70-40-15問題のように、ひきこもり、障害者、子供、復帰者も含めてケアする「共生社会」、そして第3回の今回は今までの流れを理解したうえで要望の多かった「介護」を実施した。
介護が本格的に始まったのが、1990年の初めであり我々の両親が祖父母を、現在は我々が両親を、これからは我々が受ける立場にある。しかしながら、介護は保険・国の方針・人口や寿命・関わる人材・国民負担と関わる費用等日本だけだはなく、世界的にも満足できる状況ではない。
このように多くの国民の関心の高い介護の過去・現在・未来について大田区地域包括支援センター長の渕上虎平氏に素晴らしい講演を頂いた。
淵上氏の講演資料はこちらをご覧ください。
2019年第4回の技術部会例会は8月22日(木)13時より、会場を東京ウイメンズプラザで開催いたします。
通常の 部会・事務局・分科会報告以外に、山崎雅文氏による講話、「クルマと自動車産業の現状と将来‥‥ 100年に一度の大変革の時代」も予定しております。また、終了後懇親会も開催する予定です。
多数の会員の皆さんのご出席をお待ちしております。
今回は、通常の例会とは異なって工場見学会の後の開催となり、時間が限られた中での開催であった。しかし、力のこもった梅里氏によるリスクセンス分科会の報告と淵上氏による介護保険に関する講話は、大変聞き応えがあり非常に勉強になった。少し狭い会場であったが、活発な討論もあり、熱気のある例会となった。
(文責:横山祐作)