瓦版

( 2018年4月26日 掲載 )

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DF技術部会瓦版第47号

発行:2018年4月26日 世話役:成田嘉宏 副世話役:酒井和幸 編集・文責:酒井和幸

3月例会

  • 4月19日(木)
    13時30分:例 会 昭和大学‥‥‥出席者32名
    17時:懇親会 タワーレストラン‥‥出席者24名

【目次】

  1. 活動報告:成田 嘉宏 世話役
  2. 事務局報告:小林慎一郎 アカデミー本部長
  3. 分科会活動報告
    理科実験グループ:眞弓 博司 会員
    リスクセンス推進研究会:中田 邦臣 会員
    経済産業懇話会:浅野 応孝 会員
  4. 講話Ⅰ「老化とは?」佐藤 和恵 会員
  5. 講話Ⅱ「地熱資源および地熱発電所とその社会的ニーズ」
     講師:日本地熱協会 運営委員長 安達 正畝 氏
  6. 次回例会のご案内
  7. 編集後記

活動報告 成田世話役

技術部会

  1. 2018年活動状況
    2月13日例会概要に引き続きDF部会&研究会世話人情報交換会(4月12日開催)に出席し互いの活動状況を共有した。
  2. 今後の活動計画
    2月度会計報告に引き続き6月以降の活動計画を説明。次回は6月29日昭和大学にて日本の電力エネルギーの将来を東京電力蘆立修一氏に語って頂き、併せて医療懇話会からの講演も予定している。  

成田世話役の説明資料はこちらをご覧ください

事務局報告 小林 アカデミー本部長

技術部会 事務局小林本部長より次の報告がありました。

  • 各分会連携事例や同好会幹事ミーティング開催の紹介に引き続きパワーポイントやSNS勉強会の開催報告がなされ技術部会メンバーのさらなる参加などの要請もされた。
  • 技術部会例会の安定的な開催場所につき幾つかのアイディアを紹介頂いたが技術部会としても継続的に検討を進めて行きたい。
  • 講演交流会への参加について魅力的なテーマ紹介を含めて技術部会会員の協力要請がなされた。

分科会報告

1.理科実験グループ

技術部会理科実験グループ眞弓リーダーより次の報告がありました。

今年1〜3月のイベント数は46回で昨年同期比11回増、教室数も79回で15回増となり前回報告通り昨年の教室数減はイベント構成によるものと考えている。また主要7課題に対するアクションも進めていて3月に2回イベントリーダー教育を実施し重複をのぞき51名の参加を得理科実験G実際に活動している約80%に達している。テーマ関連については月1回のテーマ定例会で新規テーマの検討、テーマリーダー教育を中心に活動の質の向上に努めている。

また増加している中学での理科実験に対応すべくテーマのグレードアップを図っている。

眞弓リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

2.リスクセンス推進研究会

技術部会3月8日のビジネスセミナーでの藤村氏講演は経験に裏打ちされた内容で好評であった。

3月10日フォーラムへの技術部会員へのお礼と梅里氏講演が5月17・18日開催のケミカルマテリアルジャパン(パシフィコ横浜)の出展に繋がった事が説明された。また日本のISO認証機関であるJCQA社長との懇談も予定されている。パソナGとのコンタクトも開始する。

中田リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

3. 経済産業懇話会

技術部会産業懇話会浅野応孝リーダーより以下の報告がありました。

3月9日折戸文夫氏より「COCN(産業競争力懇談会)の政府提言について」の講演を実施した。

4月11日糀正勝さん「スポーツの夢を追いかけてープロスポーツよもやま話」で実体験に基づいた興味あるお話を伺うことが出来た。5月以降は5月23日に近藤英樹氏による「トリウム溶融塩炉」、6月25日に石毛謙一氏の「携帯電話事業の変遷」、7月21日セルロイドハウス横浜の見学会、8月20日西村吉雄氏の「イノベーション再考」を技術部会例会と共催で行う処までは決定している。その後について技術部会メンバーのアドバイス・協力をお願いしたい。

浅野リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

講話Ⅰ 老化とは?

技術部会医療懇話会の赤堀 智行リーダーより今回歯科医療の講話を昭和大学の先生にお願いしていたが、直前の体調不良により中止せざる得ない状況になった旨説明があった。しかし口腔内環境は重要なテーマであり実施に向け努力すると報告があった。

引き続き佐藤リーダーが急遽ピンチヒッターとして登場され「老化とは?」のテーマで講演された。

老化の定義は様々だが広義には時間の経過とともに生物の個体に起こる変化を言うが、狭義には死に至る後半部分を示す。特徴としては生体反応の個人差が大きい、臓器の機能低下など根治治療困難などがある。また原因もプログラム説や擦り切れ説などがあるが活性酸素による体の錆で説明される事もある。40歳代になると「抗酸化能力が急激に低下し活性酸素を取り除くことができなくなる。

この原因物質がAGE(Advanced Glycation End Products)でタンパク質と糖が加熱により出来た物質で様々な症状を引き起こす。食して悪いのは1.カリカリベーコン、2.ポテトチップス、3.ファーストフードであり食すべきは1.ブロッコリー、2.きのこ、3.カッテージチーズとなり、別の理由で「日本酒」も推奨されると力説された。この後Super Agerなどの話に展開されるが時間切れとなり本日はここまでとなった。

佐藤リーダーの説明資料はこちらをご覧ください

講話Ⅱ 地熱資源および地熱発電所とその社会的ニーズ

技術部会安達正畝氏は三井金属のご出身で会社生活の後半から地熱関連に従事し定年後国際石油開発帝石で地熱を深める経歴の持ち主で地熱協会の設立にも尽力されている。

最初に地球熱に関する説明から入りプレートテクトニクス(地表近く)とプルームテクトニクス(地中)により活用可能な地熱が存在し、火山帯は浅いところまで熱異常が到達しているのでその周辺に世界の地熱発電所がある。日本の地熱エネルギー量はアメリカ・インドネシアに次ぐ世界第3位という説もある。地熱は熱利用と電気への変換により活用されているが発電はバイナリーサイクル発電(低沸点媒体利用)とフラッシュ発電(水を利用)が現状主流である。地熱の探索には空中からの探査が有効で動力勾配や電気抵抗分布から特定していくが操業に至るまでには10年を越す歳月が必要となる。従い社会的ニーズや国家政策などが発電導入量に大きく影響する。現在アメリカが1位でインドネシアがフィリピンを抜き2位に浮上した。一方アイスランドは電力の80%が地熱であり電力消費事業であるアルミ精錬やデータセンターなども誘致して国家政策として展開している。

しかし技術的には日本がリードしており海外での開発も担っている。

電力政策としてはベース電源と変動電源のバランスは重要でさらにベース電源においても集中型と分散型に分かれる。発電所当たりの発電量から地熱は原子力発電の代替にはならない。特徴ある電源の総合政策が必要だが日本はこの点で不十分と言える。

また地熱発電の阻害要因もあり特に送電系統の制約の解消が望まれる。次が温泉事業との共存に対する理解が必要でありさらに開発期間の長さと初期投資の大きさに対するバックアップなどがある。技術的な夢としては「高温岩体発電」「マグマ発電」「超臨界地熱発電」などにより地熱発電量は飛躍的に伸びる可能性がある。
私共が表面的に理解している状況とは異なることが、環境条件、技術制約や国家政策にある事を丁寧に説明頂き大変に有益であった。

次回の総合的な電力活用に関する講演に繋がる内容でもあった。

  • 説明資料はこちらをご覧ください

今後の技術部会の お知らせ

2018年第3回の定例会を6月29日13時30分より、会場を昭和大学講義室に移して開催しますので多数の会員の皆さんのご出席をお待ちしております。

編集後記

今回は幾つかのハプニングもあり、会場も狭い空間にゆったりとした椅子というバランスの悪さをお詫びしなければいけないと反省しています。次回も昭和大学をお借りしますが、懇親会場所の選定を含め皆様の満足度向上に向け努力致します。

ご容赦の程お願い致します。

以上 
(文責:酒井和幸)